表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ふとっちょ召喚士  作者: 光晴さん
勇者と異世界人と魔王封印
8/76

第8話 ダンジョンへ


「依頼って?」

「俺は『相談屋』をしている、お客の相談に乗って悩み事を解決していく。

どんな悩みでもだ。依頼料は1件銀貨5枚、良心的お値段だ」


「…僕、お金持ってない」

ラルゴは下を向いて落ち込む。

「それは、ダンジョンで手に入れた素材や宝物を売って作ればいい」


「…後払いでいいの?」

俺は笑顔で頷く。

「よし、ラルゴからの依頼は『ダンジョンにいる集落のみんなを助けてほしい』でいいか?」

「うん!」


「それで、私たちがダンジョンに潜っている間、ラルゴ君とユキちゃんはマスターが?」

サーシャが俺が預かるのかって聞いてくるが、

「いや、ラルゴとユキもダンジョンに行ってもらう」


ラルゴとユキは驚いているが、

「そうしないと集落のみんなは、こっちが味方だとわからないだろう?」

「……確かに」

「心配するな、今回は人数出すから」



みんなで裏庭に出ると、俺はさっそく召喚する。

「召喚!【ヴァルキリー】」

足元に召喚陣が出て6人のヴァルキリーが召喚される。

「よし、みんなダンジョンに入ってくれ。後のメンバーは中で召喚するから」


重い鉄の扉を開けてダンジョンの中へ。

「アルヴィトたちは扉付近の安全確保、サーシャはラルゴとユキの護衛だ」

「「了解です、マスター」」


俺は初めてダンジョンに入ったが、結構明るいみたいだな。

早速、ヴァルキリーたちは扉周辺の魔物と戦っている。

サーシャにしがみ付くラルゴとユキ。


「では、召喚!【忍者】【聖女】【ゴーレム使い】【薬師】」

それぞれ2人ずつ召喚する。


サーシャは俺を心配そうに

「マスター、人数大丈夫ですか?召喚しすぎてませんか?」

「サーシャ、大丈夫だ。昨日の送還でレベルは300に、スキルレベルも30になり

召喚可能人数も30人になっているから」

サーシャはホッとしたようだ。


戦闘を終えたヴァルキリーたちが来たところで

「ではみんな、今回の任務は

このダンジョン内にいるであろうラルゴとユキの仲間を救助して、

ついでにダンジョンも踏破してみようということだ」

「「おお~」」


「まず、斥候に『忍者』の二人を。

『ゴーレム使い』はゴーレムで不意打ちなどの護衛を。

『聖女』は回復と支援魔法を。

『薬師』は回復やみんなの健康管理を。

『ヴァルキリー』は主戦力で。

あと、ラルゴとユキはサーシャにお願いする。何か質問は?」

俺はみんなを見渡すと、サーシャに食料などが入ったアイテムボックスのカバンを渡す。


「ではみんな、がんばって来いよ!」

みんな無言で頷き、出発していく。




俺はダンジョンから出ると、鉄の扉を閉めて

「召喚、【クノイチ】」

召喚陣からくノ一の楓と桜が現れる。

「「お呼びですか?マスター」」


「ああ、楓と桜には頼みたいことがある」

俺は地図を召喚すると、

「二人には『リビニア』と『テセラ』の間の『ぺガリ二の森』のどこかに、

集落を作っても問題ない場所を探してほしい」


「集落ですか?」

「今回の依頼でな、それが終わったら人質救出も頼むからよろしくね」

「「了解です!」」

二人はそう言うと屋根に飛び上がっていった。


「あとは待っていればいいかな。」



俺は家の中に入って、いつも通り店を開ける。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ