第45話 迷宮挑戦開始
俺は皆と夕食を終えた後、俺の奴隷の5人を部屋へと案内した。
「この2階を上がってすぐの部屋が『シェーラ』達3人の部屋になる」
「あの、奴隷の私たちに部屋があるのですか?」
「もちろん、俺と相部屋というわけにはいかないだろう?」
「私たちはコージ様の奴隷です、やれと言われれば夜伽も…」
「……もしかして、『フィリミアナ』はそのことを心配いていたのか?」
「……はい」
少し震えながら答える『フィリミアナ』
「あははは、大丈夫だ。俺は性奴隷として君たちを購入したわけじゃない」
「あの、私たちは何をすれば…」
「俺が君たちを購入したのは、ダンジョンで鍛えるためだ」
シェーラたちは入っている意味が分からず首を傾ける。
「まず、君たちには自己紹介の時に言った才能がある。
そして何より、戦力になるよう育てるつもりだ。
みんなが、なぜ奴隷になったかは俺は興味はない。
だから、それぞれでそんな事情を解決できるだけの力を与えようというわけだ」
「それでは、私たちを鍛え上げたら開放すると?」
「もちろん、開放するぞ」
「ああ……」
『フィリミアナ』は涙を浮かべて喜んでいる。
「ありがとうございます、コージ様」
「みんな、強くなりなよ?」
「「「はい!」」」
「で、部屋割りの続きだけどこの隣が『フィリミアナ』と『ネル』の部屋ね」
「「はい」」
「トイレは、この真向かいにあるから」
「コージ様のお部屋は?」
「俺の部屋は、シェーラたちの部屋の階段を挟んで反対側だな」
「そちらに…」
「さて、今日はよく寝るように。明日からはダンジョンに潜ることになるからね」
「「「はい、おやすみなさい」」」
「はい、おやすみ」
俺たちは解散して、それぞれの部屋へと別れる。
自分の部屋に入ると、すぐさまベッドに寝転がると
「『フィリミアナ』が怖がっていたのは夜伽の心配があったからか…」
俺はそのまま眠りについた。
次の日、俺たち全員はダンジョン入口へ来ていた。
「さて、いよいよダンジョンだな」
「パーティー登録は済ませたよね?」
「ええ、でも奴隷たちはいいの?」
「奴隷は、主従契約がパーティー登録の代わりになるそうだ」
「へ~、便利なものね」
「それで、どんな編成で行くの?」
「まず、斥候は俺が『くノ一』を召喚するよ。
前衛は、洋二、藤倉さん、馬場さん。
前衛のすぐ後ろに、イザベラ、エミリー、リリー、シェーラ、ミュール、ネル。
君たちは洋二達の援護をしながら、レベル上げに専念。
中間に、七瀬さん。
そのそばに、ウィリアム、アリア、リリル、フィリミアナ。
君たちも援護をいながら、レベル上げに専念するように。
で、後衛に俺と召喚した『くノ一』を置いてパーティーとしよう」
「浩二、斥候の『くノ一』は攻撃をするのか?」
「いや、今回は索敵と罠解除のみだな」
「それならよし!」
「それじゃ、行くわよ」
「「「おお!」」」
こうして俺たちは、迷宮都市最大のダンジョン『英雄の試練』へ挑戦する。
「第1階層は、洞窟迷路ね」
「敵も『ゴブリン』が中心だから、たいしたことないわね」
「でも宮本君、みんな革鎧程度の防具だけどいいの?」
「ええ、防御魔法の練習になりますから」
「なるほど、もう修業は始まっているのね」
「敵を倒すだけが、修行じゃないですよ」
『くノ一』が索敵をしているので、すぐに敵を見つけて殲滅。
この第1階層は、サクサクと進んでいった。
また、奴隷たちも浩二から武器防具を与えられ、サクサクと敵を倒している。
そして何事もなく、2階層、3階層を攻略していく。
「4階層も迷路洞窟か、飽きたな」
「ダンジョンにケチをつけるなよ、洋二」
「それよりも、そろそろ休息にしない?みんな疲れているみたいよ」
「なら、そこの部屋になっているところで休憩としましょう」
部屋に入ると、奴隷たちが一斉に座って休憩する。
だいぶ無理したみたいだな。
「俺が食事を用意しますので、見張りお願いしますね」
「は~い」
俺はまず、人数分のドリンクを召喚してみんなに配る。
次に食事の召喚だが、何を召喚するかで悩む。
「ここは、食べやすい照り焼きハンバーガーにしよう」
「いいね~」
洋二の賛同も得られたので、
『照り焼きハンバーガー』を召喚してみんなに配った。
藤倉さんたちはおいしそうに食べる一方、奴隷たちは未知の食べ物に躊躇していたが
ご主人様たちが、おいしそうに食べているので一口食べてみると
驚きで一瞬止まったが、すぐに勢いよく食べていた。
美味しいものは、誰が食べても美味しいのだろう。
「さて、30分ほど休憩したら探索を再開するぞ~」
「了解」
「今日はどこまで潜るの?」
「いけるところまで!」
この迷宮探索で、俺のレベルが上がるかな……




