表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ただ…愛されたくて  作者: うさまろ
9/10

翔の過去(前)

第9話 翔の過去


俺は、何度も寝ては何度も目を覚ましてを繰り返していた。

その度に思い出してしまう………篠田の言葉を…………過去のあの出来事を…




…………中学3年の最初の頃のことだ。

俺、西浦 翔は初めて自分が好きな人に出会った。

それまでは告白されたから付き合っての繰り返し。



その子に恋をして初めて好きな人が出来た、初めてどうしたらいいか悩んだ、初めて手を繋ぐだけで嬉しいと思った。






そして……初めて、人を信じることに絶望した。






小倉 那奈……それが初めて好きになった女の名前だ。



俺は、那奈を愛していた。

そして……那奈も愛してくれていると思っていた……そう信じていた。





ある日……学校の帰りデートする約束があるから校門の前で待ち合わせをていた。



「おっそいなぁ~、なにしんだろ?」

時間になっても那奈が来ないので探しにいくことにした。


校舎の中を歩いていると……誰もいないはずの保健室から声が聞こえた。


俺は、興味本位で覗いてみた。


「きみは……のことが好きなんじゃ……かい?」

声が遠すぎて聞こえない。



………………………………




「別にそこまで好きじゃないよ?

顔がカッコいいところと優しいところしかもん。」

と、今付き合っているはずの彼氏のことを悪くいう女。




突然、風が吹いて二人を隠していたカーテンが捲れた。



「……えっ?」

「…な…な?」

俺のなかで時間がとまった…そこには、俺にも見せたことないような顔で感じている那奈の姿が見えた。


「じゃあ、君の口から言っていつもの言葉を」


「あっ…私が…んっ…好きなのは翔じゃなくて…あなたよ。」

那奈は感じながらそう言った。




俺は、その言葉を聞いた瞬間に走り出した…それでも俺は、何かの間違いだと信じたくて校門前で待ち続けた。


「翔くーん!お待たせ!

ごめんねぇ、先生に荷物運び手伝わされちゃった…」

っと、困ったような顔をしながら謝られた。


「…………………………そっか!大変だったんだな」




ギュっ!!

俺は、那奈を抱き締めて耳元で囁いた…


「那奈…俺のこと…好きか?」

これが、今の俺に聞ける那奈を信じるための言葉だ…


「えっ?

…もう…大好きだよ///」

と、顔を赤らめながら那奈は答えた。







あぁ~人っていうのはこんな笑顔で…こんな簡単にウソをつくことが出来るのか。




「ありがとう。」

「でも…俺は那奈のこと嫌いだよ」

俺はこの言葉を言って家に帰った…










彼が体験した過去…

それは、普通の人ならまず耐えられないことだ。


それども、彼は耐えた…彼女はいなくなってもまだ自分には家族がいると自分を騙しながら帰路についた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ