平行線 前編
こんな、恋愛してみたいな。
でも、少しだけ自分の体験入ってます(笑)
少しでも楽しんでいただけると幸いです。
第6話 平行線 前編
あれから2週間以上経った。
篠田は、あれから話しかけるどころか近付いてすらこない。
(そこまで、露骨にされると関わりたくなくても気になるな。
って!?なに、考えてんだよ!俺は!忘れよ、忘れよ!)
……その日の放課後
下駄箱の中に手紙が入っていた……また、いつものだとあれだと思った。
「んっ?なんだ、翔!
また、お誘いの手紙か?(笑)」
孝介がいつもの調子でからかってきた。 この野郎…いい加減しばいてやろうか。
「多分な~
まだ、読んでないけど行ってくるわ~
先に、マック行っててくれ~」
「「「おっけー!!」」」
(さて、今回はどんな誘い方かな)
…………はっ?
「拝啓 西浦 翔様
この間は、あなたが愛し合っているところを見てしまったのでお詫びに私もお見せします。
本日、5時頃にあの空き教室にいます。
来られない場合は、私にもある考えがございます。
それでは、お待ちしております 敬具 篠田 明音 」
なんだ、これ?行く必要ねぇな……
(……結局、来てしまう俺はやっぱり破綻してるのかな(笑))
ガチャっ!!
「ふふっ、来てくれたんだ(笑)
来ないと思ってたから(笑)」
篠田の声は俺が来ないなんて疑っちゃいない声音だった。
「もし、俺が来なかったらどうするつもりだったんだ?」
「えっ?別になにもしないよ(笑)
ああ言ったら来るかなって思って♥」
「で?俺を呼んだ理由わ?」
今は早く終わらせて帰ろう。
「……私ね、2週間考えたの。
あのとき、あなたが言ったのは本心じゃないって(笑)
だからね…あなたの心を聞かせて?
そのお礼に、私をあげる(笑)」
(…………俺の本心?言ってどうなる?なにか変わるか?こいつも結局は見た目に寄ってくるだけの女か……)
(だから、女は信用できないんだ……したくもないんだ……傷つくのはいつも……こっちなんだから……)
「…いいよ、篠田は一体俺のなにが聞きたいんだ?」
俺は、どんな質問にも適当に返すつもりだった……篠田の質問を聞くまでわ……
ついに、二人が向き合った。
それが……吉と出るか凶と出るか
今……二人の線は再び交わった…