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誰も知らない神の領域  作者: 駿河留守
真の領域
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黒の騎士団①

お久しぶりです!

早速お祈りメールを貰った就活生の駿河ギンです!

ようやく更新できたんで最後まで読んでくれるとうれしいです!

「いいか!我々の要求に従わない場合この女の命はない!」

 船の甲板から一枚の木の板をつき出ていた。その板の先に両手足を手錠で拘束された香波が立たされている。その背後で刃を突きつけるひとりの男。怯える香波は今に泣いてしまいそうだった。少しでも足を滑らせれば海に落下してしまう。手足を拘束された状態で海の中に落ちれば泳ぐことはできない。船は俺たちがMMから逃げるために乗り込んだ船ではない。大きな船で帆も大小2つあって甲板には大砲の完備されている。その甲板上には同じように剣を持った奴や銃を持った屈強な男たちが俺たちが変な動きを見せないように目を光らせて見張っている。まるでその様子は映画で見るようなカリブの海賊を奔出させる。

 俺はというと両手を縄で拘束されて座らされている。俺の他にも怪我を負って絶不調のデニロと他の黒の騎士団の団員4人。そして、アテナは船の一番大きい帆を支える柱にその白い翼を釘で刺されていて手足を俺たちとは違う金属製の手錠で完全に拘束されている。武器の槍も近くの見張りの海賊が手に持っている。抵抗しようにも今は人質がいて下手に動くことのできないアテナは、羽の痛みからただ耐えるしかない状態だった。

「どうした!いるんだろ!黒の騎士団の幹部クラスの奴が!」

 怒鳴り怒る香波に刃を突きつける男がその怒りにまかせて香波が立っている板を蹴ると板が揺れて香波の顔が恐怖に歪んでいく。今すぐ助けるために飛んでいきたい。でも、この監視体制の強い状況の中で少しでも動きを見せれば香波が海に落とされる。香波だけじゃない。俺以外も人質だ。ひとりが勝手な動きをすれば誰かが殺される。それを分かっているアテナは下手に動くことが出来ないんだ。

そもそも、どうしてこうなってしまったのか。

 それもこれも俺たちの油断から生んだ悲劇だった。

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