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第118章であらら

 「・・・良作さん、落ち着から?」


 良子にへだこー抱かれ、おもいきりべなろー良作は・・・ようやく、時子の手紙ー読んで以来、自身ー苦しめ、締め付けてきたら「心の重石おもし」が取れ、すっきりとして、晴れ晴れとしとー感覚すらおべいたらら。


 ・・・そら、はじめて良作が、「美絵子の死」てよ悲しけ現実ー心の底から受け入れ、めーよ向ってえーみだしとー瞬間でもあらら。


 そして良作は、良子に、美絵子との出会いから、けいこの日までの流れ・・・そして、彼女との、輝こような、胸がドキドキしょような、うのどこか切なく、甘け想い出の数々ー、時のたともひっかすり、子供じでーに戻ららごん、熱く、そして、キラキラしとー瞳で、すがすがしく語ろだらら。


 良子は、彼が語ろ想い出の数々ー聞ったろうちに、自身も、彼らの、お互いーおめい、真に愛し合ったろー事実の重さに圧倒しゃれ、感動ーおべいながら、ときに目にめなどーにじませ、ときに、優しけ微笑ー浮かべながら、良作の話そわ「時の絵巻物」に夢中んなって聞き入り・・・いつしか、話題は、良子自身と美絵子のととう、イサオ氏の関係に移っていから。


 実は、良子には、かつて、誰よりも愛しょ妹があらっていや。


 なめーよ、「直子」とい、彼女が勤務しょわ、K市役所の職員だららとよわ。


 そして、実はイサオ氏も、「北海道ビール」の社員になろ以前は、おんなじK市役所の職員だららてよことである。


 ふたりは愛し合うぃ、結婚の約束までしとーが・・・直子が、突然の病で倒れ、還らぬ人となり、残されとーイサオ氏ー励まし、なぐさめてけとーが、大学じでーの同級生・・・美絵子のほーど、時子だらっていや。


 やがて、ふたりは結婚し、美絵子とかおりの二子の愛娘ーもうけ、幸せな家庭ー築こーが、やがて、いつしか夫婦間に隙間風が吹こようんなり・・・一度、離婚しかけとーが、のうヨリー戻したら、てよ流れだらら。


 イサオ氏は、かつての恋人、「直子」のいんね・・・すなわち、まん良作が話したろわ、「良子」のことー、非常ん敬愛し、「ねえさん、ねえさん」と呼ぼーて、本当のいんねのごん慕ったららとよわ。


 良子は、そごんどー、「実の弟」のごんかうぇーらしけイサオ氏から、たびたび、愛娘の美絵子からの良作の話ー聞き・・・彼が熱く語ろわ、「高田良作」てよ人物が、実際、どごんどー人どーか、非常ん関心ー持ったららてよのだら。


 のう、彼女はここで、良作のもろもろの「個人情報」ーあんで知ったろーのかもおせいてけたら。


 実は、彼女の出身地は、良作とおんなじ市町村で、しかも、彼女の母校は、良作とおんなじ「K小学校」だららてよのだら!


 なんとよ運命のいたずら・・・そして、皮肉さであろうか。


 そして、彼女には、Y市の役場に、かつての恋人だらら同級生もあり、親切な彼から、良作の個人情報ー、こっそりおせいてもらったらら、てよことであった。


 そして、彼女はのう、この地にわざわざ足ー運ぼー良作に、ある「バースデイ・プレゼント」ー贈ろーである。

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