表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/65

兵士(仲間)の出会い

学校のチャイムが鳴った。

「はーい。今日の授業はここまで。みんなまとめといてね〜」

ライトはみんなを見送りつつ、本を片付けた。教授室に入り、椅子にもたれた。

「はぁ〜ちかれた〜」

机に置いてあったコップに何かを唱えると、コップの中から水が出た。

「やっぱ授業後は喉が渇くよね〜」

コップの水を一気に飲んだ。すると、ノックが聞こえた。

「ん?入ってもいいよー」

扉が開いた。

「失礼します。ライト先生」

桶谷が何かを抱えて入ってきた。ライトはそれをみて驚いた。

「ん!?桶谷くん…それ…」

桶谷はなんとクロを抱っこしていた。クロはスヤスヤ眠っていた。

「実は、さっき大学の校門前に置いてかれてて…たまたま通ったら居たんですよ」

そう言うと、桶谷は手紙を渡した。ライトは手紙を見た。

『ライトへ 育児に疲れたので少し面倒みて。しばらくしたら取りにきます』

ライトは怒りで満ちたが、クロを見ると怒る気力を無くした。

「すまないな。この子は…姉さんの子でな」

ライトは桶谷からクロを受け取った。

「そうだったんですか…それにしても、育児放棄とは」

「桶谷くん。ごめんな。手間かけてしまって」

ライトは桶谷に謝った。

「いえいえ。僕は別に。それに、誰にも気づかれなかったら、この子も大変なことになってたし。気づいてよかったです」

「ありがとう。で…申し訳ないが、今日はもう帰るよ。クロの面倒もないとだし」

ライトはクロの顔を見た。

「わかりました。研究室のみんなに伝えておきます」

「あぁ。ありがとうな」

「では、失礼します」

桶谷は教授室を出た。

「はぁ〜全く。クロ。叔父さんと一緒に城へ帰ろうか」

クロを優しく見つめ、ライトは指を鳴らした。


「ウルフ。ただいま」

ライトが部屋に現れた。

「おかえりなさい。ライトさん」

ライトが振り向くと、クロが目に入った。

「あら。クロも。いらっしゃい」

「また姉さんが置いて行ったんだ…」

ライトはため息を吐いた。

「でも、また会えて嬉しいよ。クロ」

クロは笑顔だった。

「あの…ライトさん」

「なんだ?」

「実は今日、兵士が入ってきたんです。今は各自部屋で休んでいます」

ライトは驚いた。

「おぉー。やっときたか。会っても大丈夫かね?」

「はい。今連れてきますね」

「あぁ。頼む」

ウルフは部屋を出た。

「楽しみだな。クロ」

ライトは椅子に座った。机にクロを置き、クロの体を観察した。

「…やはり痩せてるな」

すると、ノックが聞こえた。

「入って」

ウルフは兵士を部屋に入れた。十数人いた。緊張しているのか、皆震えていた。

「まぁ、緊張するよな。でも、安心しな」

ライトは優しい口調で兵士たちを落ち着かせ、自己紹介をした。

「私はライト。そして、私の秘書を務めるウルフだ。君達が最初の兵士になる。だが、城としての機能はまだなってない。そこで、私たちと一緒に城を築き上げていきたいと思う」

兵士たちはライトの話をしっかりと聞いていた。

「まず、君たちの役割は基本は城の護衛だ。ただ、護衛と言っても役割や所属も複数用意する。もちろん嫌だったら人員配置も考えてるし、そこにずっといたければそこにいてもいい」

兵士たちは頷いた。

「今考えている所属部署は、機動部、馬術部、警備部、衛生部かな。もし、必要な部署があれば増えるかもしれん。機動部は、いつでも戦えれるように日々の訓練をする。銃や格闘なども身につけてもらう予定だ。馬術部はその名の通り馬だ。まだ馬はいないが、日々の馬の世話や騎馬隊、時には競技などに力を入れてほしい。警備部は、城の巡回や設備以上などを任せようと思う。いざ敵を見つけたら速やかに方向をお願いしたい。そして、最後の衛生部は、兵士たちの怪我の手当てや医療をお願いしたい。もちろん今話した部署は皆が未経験が多いはずだ。私と一緒に城を築き上げていこう」

兵士たちは頷いた。

「さて、今日は遅いからゆっくり休んでな。これからよろしくな」

「はい!」

兵士たちは元気よく返事をし、部屋を出た。

「さて、これから始動するな。頑張っていこうか」

ライトはクロを抱きかかえた。


翌朝。早速ライトは兵士たちに指示を出した。

「まずは、自分たちの寝る場所の整理整頓からだ」

兵士たちは慣れないながらも、整理整頓をした。

「慣れないからゆっくりでいい。で、次は朝食だな」

すると、一人の兵士が手を挙げた。

「すみません。元シェフでした」

みんな驚いた。

「おぉー。じゃぁ、君がみんなに料理を教えてあげてほしい」

「わかりました」

そう言うと、元シェフは他の兵士に優しく指導した。そのおかげか、すぐに朝食ができた。

「あっ。私がいるからって私語禁止とかはないよ?むしろ、みんないっぱい喋ってほしい。得意なこととかも見つかると思うし、気づくこともできる」

朝食を前にライトがそう言うと、兵士たちはどこか安心したかのように苦笑いした。

「実は俺…元兵士で…」

「俺も元騎馬隊員で…」

口々に兵士たちは、生きていた時の経歴を話した。

「みんな…すごいな…」

ライトは驚いた。

「私は、元看護師で…」

「私も、元看護師だった」

和気藹々と兵士たちは朝食を食べた。

「いいなー。こう言う空気」

すると、ウルフが慌てて来た。

「遅くなってごめんなさい。寝坊しました…」

ウルフはライトに謝った。

「別に気にしないよ。誰だって寝坊もある」

「あの…」

一人の兵士が手を挙げた。

「どうした?」

「なんてお呼びしたらいいでしょうか?」

ライトは自分の事?と指を刺すと、兵士たちは頷いた。

「あぁ。好きに決めていいよ。あと、敬語はなくていい」

兵士たちはヒソヒソと話した。

「じゃぁ、ライトさまで。ウルフさんはウルフさんでもいいですか?」

「私はいいけど…ライトさんは?」

「私もいいと思うぞ。さ、冷めないうちに朝食をお食べ」

賑やかな朝食が過ぎて行った。

朝食が終わると、ライトはクロにミルクを与えた。

「相変わらず可愛いな〜」

兵士たちはクロを見た。

「赤ちゃん…可愛い」

皆クロにメロメロだった。

「この子はクロだ。姉さんの子でな」

クロはミルクを飲み干した。

「よく飲んだな。よしよし」

ライトはクロを優しく叩き、ゲップを促せた。クロは小さなゲップをした。

「よし。それじゃ、みんなの所属を考えようかな」

ライトはウルフと兵士たちと歩き出した。


いつも読んでいただきありがとうございます

いいねや評価よろしくお願いします

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ