第1章完結 新たな命と絶たれた夢
ライトは教授室で記録を書いていた。
何か…嫌な予感するな…。
すると、普段ならない机の上の電話がなった。電話を取った。
「はーい」
“ライト先生。おはようございま。小峠です。今日お時間ありますか?”
「何やるんですか?」
“ちょっと会議があるんで、出席してほしく”
「わかりました」
“では、夕方”
電話が切れた。
「遅くなるんか…」
ふと、一羽のカラスが窓を突いた。
「ちょうどいいところに」
窓を開け、カラスを入れた。
「ウルフに伝えてほしい。今日は帰れないって」
ライトはおやつをカラスに与えると、カラスは飛び立った。
「さて、続きするか〜」
ライトは記録を書き続けた。
夜。レイはカッと目を覚まし、顔を上げた。
「今日か…」
その様子を見た谷川は急いで鞍を持って来た。
「三日月龍も殺そう」
「あぁ…あの鳴き声が目障りだ…」
鞍をつけ跨った。
「行くぞ」
レイは飛び立った。
「ライト…来ないな…」
シルビアは洞窟でライトを待っていた。
「…っ!」
激しい痛みがシルビアを襲った。
「痛い…」
シルビアはうずくまった。
「うぅ…」
すると、破水した。
「産まれるのね…私…頑張る」
一人陣痛と戦っていると、恐怖に陥れる鳴き声が聞こえた。
「え…」
シルビアは驚いた。そして、聞き覚えのある声も響いた。
「一体…なにが…」
シルビアは怯えながらも必死に耐えた。
「レイ!やれ!」
谷川の指示にレイは三日月龍を攻撃した。リーダー的三日月龍はレイに目掛けて青い光線を放った。
「俺には通用しない」
レイは黒いモヤを放った。互いにぶつかったが、黒いモヤが圧倒的に強く三日月龍にぶつかった。他の三日月龍は四方八歩に逃げ回ったが、レイの遠吠えで動きが一瞬止まった。
「さっさと片付けろ」
レイは黒いモヤを三日月龍達に吐いた。三日月龍達は地面に落下していった。最後の一匹は必死に逃げようとしたが、レイに捉えられた。
「死ね」
レイは三日月龍の首を思いっきり噛み、地面へ急降下した。三日月龍は断末魔を上げたが、そのまま地面へ激突した。
「おい。君の子を宿ってる子はどこだ」
「…」
レイは辺りを見回した。
「あぁぁ!痛い!早く産まれて!」
吠えるとバレるので、シルビアは声を上げずに力んだ。すると、水の音と共に産まれた。
「あぁ…産まれた。よかった…」
息を切らしながら、産まれた子を舐めた。産まれた幼龍はサファイアの瞳でシルビアを見つめた。
「産まれて来てくれて…ありがとう」
幼龍に擦り寄った。すると、低い声で響いた。
「俺の子!どこだ!」
シルビアは自分の子を守るため、外に出ようとした。幼龍は小さく鳴いた。
「生まれてきてくれて…ありがとう」
シルビアは外に飛び出した。レイはシルビアを発見した。
「俺の子はどこだ。差し出せ!」
シルビアはレイの背に誰かが乗っている事も確認した。
「ふざけるな!お腹を痛めて産んだ子をあんたなんかに!」
シルビアはふと気がつき、下を見た。
「なんてこと…」
そこには、三日月龍の亡骸が一面に広がっていた。
「君の一族全員を殺した。あとは、あなただけです」
今度は人間がしゃべった。シルビアは逃げた。
「追え!」
レイはシルビアを追った。
ライトは大学にいた。
「で、ここについて…」
小峠が教授達を集めて会議をしていた。
つまんね〜の。
そう思いながら会議を聞いてる最中だった。
「うっ!」
激しい痛みで、ライトは蹲りそうになった。
え…なんだこの痛み…まさかシルビアか!?
しかし会議中。抜けようにも抜けれない。冷や汗ダラダラで痛みに耐えていた。
「では、以上になります。遅くまでありがとうございました」
小峠がそう言い切ると、扉を勢いよく開けてライトは走り去った。
「え…」
小峠は廊下を見たが、もうライトの姿は無かった。
「遅くなった!」
ライトは走った。すると、三日月龍の亡骸が目の前に入った。
「は!?」
そこで初めて上を見た。シルビアがレイに捕まった。
「シルビア!」
その声は届かなかった。
「お前は頑張ったが、もういらん」
シルビアの首に噛みついた。シルビアは悲鳴を上げた。そのまま地面へ落下しシルビアを地面に叩きつけた。
「う…」
砂埃が舞った。
「シルビア!」
ライトはシルビアに駆け寄った。
「シルビア…遅くなってごめん」
「ライト…会いたかった」
明らかに致命傷だった。すると、上空にいたレイが吠えた。
「さぁ…出てこい…俺の子よ!」
辺りが恐怖で支配されそうだった。ライトは無言で手で何かを合図すると、メガライフル銃を出した。ライトはレイに狙いを定めた時だった。
「レイ。本当に作ったんだろうな。まさか、お前も弱い龍が好きだとは…」
谷川の声が耳に入った。
「お前…」
その時。レイと谷川に黒い点が向かった。
「なんだ?」
谷川とレイは警戒した。それはライトの目でも見えた。
コ・ロ・ス
何処からか声が聞こえた。ライトの耳にも入った。
「まさか…あれは」
レイは黒点に向かって黒いモヤを吐いた。だが。
「効かないだと!?」
黒い点の周りにバリアが貼られているのか、黒いモヤが弾かれていた。すると、黒い点は目を見開き、翼を広げた。
「殺す!」
赤い三日月が額に入っており、血のような赤い瞳でレイを睨み、高い声で叫んだ。次の瞬間。
「え…」
レイは地面に激突していた。
「何が起きて…」
谷川も状況を掴めてなかった。もう一度飛び立っつと、また地面に激突した。
「あれは、お前の子か!」
谷川が叫んだが、今はそれどころじゃない。反撃しようとすると、殴られた衝撃がレイを襲った。
「ぐぅ…」
指一本触れられないこの状況をレイはどこか焦った。谷川は一つの策を打った。
「レイ!やつは暴走状態だ!」
すると、それは上空に黒い球を生成した。
「あれは…まずい!」
「あいつを無力化すればいいだけだ!」
谷川はそれに手を向けた。
「お前は…私のものだ!」
そう言うと、それの体は白い光に包まれた。
「ライト…」
シルビアは声を絞った。ライトはシルビアを見つめた。
「あの子を…守って!」
ライトは頷き、レイに目掛けてメガライフル銃の引き金を引いた。
「くらえ…」
爆発音と共にレイの胸に弾丸がめり込んだ。
「あが…!」
レイは放った方を睨んだ。ライトは上空を駆け上がった。急いで上着を脱ぎ、白い光に包まれたそれを包んだ。
「ちょっとうるさいから、我慢しててね」
そう優しく囁いた。そして、レイと谷川に向けてメガライフル銃を向けた。
「テメェらは絶対に許さん」
ライトの瞳はサファイアに輝き涙を流しながら睨んでいた。
「ライト…お前!」
谷川は驚いていたが、ライトは片手でメガライフル銃の引き金を引いた。爆発音と共に弾丸はまたレイの胸にめり込んだ。レイは断末魔を上げた。
「人間風情が!」
レイは黒いモヤを吐こうとした。
「レイ待て!引くぞ!」
「あぁ!?」
「いいから!」
もう一発放とうとしたが、レイたちは退避した。ライトは上空から辺りの悲惨な光景を目にした。
「…」
そのままシルビアの元に着地した。上着に包んだ子をライトは見た。
「シルビア…君の子だ。女の子だ」
シルビアの目に入るように、ライトは見せた。
「あぁ…なんて可愛いの。私の子…」
人間の赤ちゃんになっていた。額にはシルビアと同じ青い三日月が入っていた。
「君は立派なお母さんになったんだよ」
シルビアは涙を流した。
「育てたかった…」
「まだ諦めるな…!」
ライトもずっと涙を流していた。
「君と…一緒に育てたいし、約束したじゃないか…私とライダーになるって…」
ライトは赤ちゃんを抱き抱えながら、膝から崩れた。
「ごめんなさい。私は…もう長くない。ライト…お願い。私の名が彫ってある刀を出して」
ライトは刀を出した。シルビアは最後の力を振り絞って刀に青い息を吐いた。刀は青く輝いたが、光はすぐに収まった。
「この刀を、この子に託して。この子が大きくなった時、私がお母さんだと教えてあげたいから」
ライトは頷いた。すると、朝日が登ろうとした。
「ライトに…もっと甘えたかった」
動けないシルビアを撫でキスをした。
「私もだ。シルビア。愛してるよ…」
「私もよ。ライト。愛してる…」
朝日が三日月龍の亡骸とシルビアを照らした。
「ずっと見守ってる。そして…待ってるからね…」
そう言い切ると、三日月龍の亡骸と共にシルビアも輝いて消えた。辺りにはなにも無くなった。
「シルビア…」
抱いていた赤ちゃんが泣き始めた。その泣き声にライトは驚いた。
「君は…太陽の光を浴びても大丈夫なんだな…」
すると、何かが割れる音がした。
「え!?」
ポケットからあくびをしながら小さな黒龍が顔を出した。ライトは笑顔で子供たちに話しかけた。
「君たち兄妹のお母さんは、命懸けで君たちを守った強いお母さんだったんだぞ…」
ライトは泣き腫らした瞳で子供たちと一緒に太陽を見ていた。
作者「第1章完結できたー」
ライト「これと前のやつ。よく新幹線の中で書けたね。泣かなかったの?」
作者「新幹線の中ではフル回転してたから、あんまり感情を出す事なかったんですが、家で編集中に泣いてましたね。あーライトさん。ごめんなさいって思いながら書いてました」
ライト「お…おう」
作者「THE ALFEEのこう…泣ける曲?感動曲?聴きながら編集したら、余計に泣いてましたね(笑)」
ライト「たとえば?」
作者「えっと『100億のLove Story』とか『A Last Song』とかですかね」
ライト「めっちゃいい曲じゃん」
作者「でしょ!あ、第2章以降も投稿して行くのでよろしくお願いします」
ライト「目指せ!全完結!」




