もう一つの家と親子
夏休み中のクロの一日はハードだった。早朝に厩舎へ行き馬の世話とレッスン。午前はトレーニングと勉強。午後は勉強と稽古と小学生にはきつい日々を送っていた。それでもクロは笑顔だった。
「クロもここに来て早数週間。稽古はまぁ〜まだまだだけど、体力はついて来たな。さすが子供」
だがどこか違和感を感じた。
クロ…太らないな…。
「ん?叔父さん。どうしたの?」
膝の上でクロは本を広げていた。
「あぁ…いや。もう数週間経つなと。クロの体のあざも綺麗になったし」
「うん」
「それにさ…もう覚えたんだね…」
ライトは驚いていた。
「叔父さん…それ覚えたの中学生の時なんだけどな…」
「…?」
「まぁ、覚えたなら使えるな。今から行くか」
ライトはクロを下ろした。
「とりあえず、一緒に行こうか」
ライトはクロの手を取り指を鳴らすと、二人は消えた。
「クロ。ここだ」
クロは目を開けると、とある家が目に入った。
「覚えているわけないか。君がまだ幼い時にいた家だ」
ライトは家の鍵を開けた。
「叔父さん。ここは誰の家なの?」
ライトは扉を開けた。
「ここは、私の母の実家でな。君のお母さんが一時期ここに住んでいた。今は帰って来てなさそうだな」
クロを中へ入れた。
「所々古いが、寝るだけに来るなら十分だ」
階段を登り、一つの扉を開けた。窓が一つある部屋だった。
「君の部屋はここだな」
「…」
「九月からでいい。でも、準備はしておかないとな」
ライトはノートを取り出し、ベットの絵を描いた。
「こんなのでいいか?」
クロに見せた。
「うん」
ライトは呪文を描き、絵を置くとベットが出て来た。
「…!」
「絵を描けたらこんなこともできる」
クロは辺りを見渡した。
「叔父さん。机と椅子も欲しい…」
「あ!そうだね。まってて」
ライトは机と椅子も描き魔法で出した。
「これでいいか?」
「うん!ありがとう。叔父さん」
「いや。大人の都合で振り回されてるんだ。ごめんな」
クロの頭を撫でた。
「さて、アレは覚えただろ?叔父さんを城へ連れてってくれるか?」
「うん!」
クロはライトの手を握った。いつの間に覚えたのだろうか。指を鳴らすと二人は消えた。
二人はライトの部屋についた。
「えらいぞ!よくできた」
ライトはクロを抱きしめた。
「うん…」
「難しい呪文なのに、よくできた」
クロはどこか疲れていた。
「初めてだったもんな。うまく力を使いこなせれないよな」
「ごめんなさい…」
「なんで謝る?全然だよ。回数こなせば大丈夫さ!」
ライトはクロをベットへ連れていった。
「叔父さんも、昼寝しようかな」
「叔父さん…寝るんだ…」
クロはライトと一緒に寝るのが初めてだった。
「そりゃ叔父さんだって寝るよ!寝ないと死ぬじゃん!」
「でも夜、大切な人の所に行ってるじゃん」
ライトは言葉を詰まらせた。
「う…あ…まぁな」
ライトはベットに横になった。
「そういえば、クロはこの城に部屋欲しいか?」
クロは考えた。
「今は…いらないかな」
「わかった。欲しかったらいつでも言ってな」
ウルフは廊下を歩いていた。
「今日はライトさんいるから、クロと勉強してるかな?」
ライトの部屋を開けた。
「あれ?」
机に二人の姿がなかった。ウルフは辺りを見渡し、ベットを見た。
「クロはともかく…まぁ、ライトさんも疲れてるよね。でも…親子みたいだな」
ライトとクロが一緒に寝ていた。
「クロの寝顔かわいいな」
ウルフは起こさないように部屋を出ていった。
クロは目を覚ました。メガネをかけ窓を見た。夕方になっていた。
「…あ!叔父さん!稽古!」
クロはライトをゆすった。
「ん…?」
ライトも目を覚まし、窓を見た。
「あ…あ゛!行くぞ!」
「うわ!」
クロを抱え持って稽古場へ走った。それからみっちり稽古をしたのだった。
作者「戦争なるのかな」
ライト「怖いな」
作者「ドバイに行っている日本馬とそのスタッフも心配です。空港も閉鎖されてるそうだから、無事に帰って来てほしい」
ライト「競馬?」
作者「はい。ミサイルとか飛んでるとか言うから、怖すぎる」
ライト「だな。早く終わるといいが…」




