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城の一員と地下室

ライトの頭はパンクしそうだった。


「手続き多すぎだろ!」


教授室でもらってきた書類の多さに疲弊した。すると、ノックがした。


「お疲れ様です…」


「お、桶谷くん。お疲れ様」


桶谷は書類を見た。


「クロ君のですか?」


「あぁ…何から手をつければいいやら…」


するとまたノックが聞こえた。


「入ります。稲田です。理事長によばれてきました」


「え!?なんで知ってるの!?」


桶谷は申し訳なさそうに手を挙げた。


「実は…電話がかかってきた時…理事長が隣にいて…」


「ライト先生。手伝いますよ。多分色々大変だろうから」


稲田は椅子に座った。


「ありがとうございます!」


ライトは涙目で感謝した。


しばらくして、桶谷にも手伝ってもらいながら書類を片付けた。


「後は役所へ持って行くだけですね」


稲田は筆記用具を片付けた。


「はい。ありがとうございます」


「ライト先生。早く役所行ってきてください」


桶谷に進められた。


「行って来るよ。ありがとうね」


ライトは走って出て行った。


「あの人も忙しいですね」


「いつもの光景です」


桶谷と稲田も出て行った。




「あの…」


「ん?」


ライトは役所にいた。


「九月から転校するのはわかりました。集団登校に参加してほしいので、家の住所を書いてほしいです」


「え…」


ライトはこの世に家がない。大学を書こうと思ったが、叱られると思ってやめた。


「えぇ…ここに来て」


色々考えた。


「仕方がないか。でも、ここら辺にあってよかったよ」


ライトはとある住所を書いて提出した。


「受け付けました」


「はぁ…」


ライトは役所をでた。


「学校始まったら、大学へ来てもらうか。でも隣町だし。それとも…でも、あんな物覚えれるわけないだろう…」


ライトは指を鳴らし消えた。




「ただいま…」


ライトは部屋についた。


「クロ。よくできたね!」


ウルフの声が聞こえた。見てみると、クロとウルフが机で何かしていた。


「何してるんだ?」


ライトは声をかけた。


「あ、おかえりなさい。ライトさん」


「おかえりなさい。叔父さん」


「今ね、クロの勉強を見てたの」


ウルフはクロが書いたノートを見せた。ひらがなの練習だろうか、いっぱい書いてあった。


「すごいな。偉いぞ」


クロは少し俯いた。


「書くことができなくてごめんなさい…俺…何にもできないし…」


ライトはクロの頭を撫でた。


「いやいや。クロは必死に生きてきたんだ。それに、日本語とフランス語両方をその歳で話すことができるのはすごいことだ。わからない所は叔父さんやウルフが教えるから大丈夫」


「うん…」


「クロはなんでも出来る子よ!」


ウルフも褒めた。


「ライトさん。クロね馬に乗ったの。夏休みの間、乗馬することになったのよ」


「すごいな。叔父さんも週一乗っているんだ。一緒に頑張ろう」


「うん!」


クロは元気に返事した。


「さて、夕飯食べに行こう」


三人は兵士の食堂へ向かった。


「お疲れ様」


「お疲れ様です。ライトさま。お!クロさまも来たんですね。今用意しますよ」


三人は椅子に座った。すると、ライトはフランス語でクロに話した。


「クロ。後で男同士の話をしよう」


クロは頷いた。


「何?何話したの?」


ウルフは気になった。ライトは笑顔で人差し指を立てた。


「男同士の内緒話だよな」


クロを見た。


「うん!」


すると、シェフが声をかけた。


「ごめん。誰か運ぶの手伝ってくれないかな?」


クロは率先してシェフを手伝った。


「ありがとうね。クロさま」


「ううん。美味しいご飯ありがとう」


その光景をライトとウルフは眺めていた。


「ウルフ。今夜よろしく」


ウルフはライトを見た。


「いいわよ」


すると、クロが料理を持ってきてくれた。


「はい。叔父さんとウルフの!」


「ありがとう」


「ありがとうね」


二人は受け取った。ふと、ライトは食堂を見渡すと兵士全員がいた。


「今日はみんないるのか。よし。みんな聞いてくれ」


その声に兵士たち全員が気づいた。


「昨日から、クロがこの城の一員になった。まだわからないこともあるだろうから、優しくしてほしい」


すると、兵士たちは拍手した。


「おかえりなさい」


「待ってたよ!」


その声にクロは驚いた。


「じゃ、みんなで食べようか!いただきます!」


いただきます!


みんなで食事をとった。


「クロ。君がここに来るのをみんなが待ってたんだ。だから、安心していいからね」


ライトはクロの頭を撫でた。


「うん」


食べ終えると、部屋に戻りクロと一緒にお風呂に入った。


「今日も色々頑張ったな。偉いぞ」


「うん」


ライトは少し重い口調で言った。


「クロ。九月から学校に登校する事になる。でも、厄介なことがあってな」


「厄介?」


ライトは頷いた。


「学校は集団生活。で、朝からみんなで集団登校をするにあたり…君が日本にいた時に使ってた家から登校してもらう事になった」


「…」


「でも安心して。学校が終わったらここへ来ていい。家には寝るに帰るだでいい。なんだったら休みの日はここに泊まりに来てもいい。そこだけ我慢してもらうんだが…いいか?」


クロはどこか不安だった。


「お母さんとお父さん…来るの?」


ライトはため息を吐きクロの頭を撫でた。


「ごめんな。もし嫌だったら窓から出てもいいし」


「え!?」


クロは驚いた。


「私も正直わからない。でも、会いたくないなら全然そんな事をしてもいい。クロの部屋だけ隔離もできる。どうかな?」


クロは少し黙ったが、頷いた。


「わかった。俺、学校へ行くの頑張る」


クロの頭を撫ぜた。


「ありがとう。何かあれば言って。さ、そろそろ綺麗に洗うぞ」


ライトはクロの体を綺麗に洗ってあげた。


「クロ。先に行きなさい。叔父さんは時間がかかるから」


「うん」


クロは自分で体を拭いて着替えた。メガネをかけ、ライトの机に向かった。


「ん?」


クロはペイントの本をめくった。


「…難しい。でも、朝より綺麗に見える」


メガネで、難しい呪文をハッキリ見える事に驚いた。そして、どこかで思っていた。


これ…絶対覚えないとダメなやつだ…。


しばらくペイントの本を見ていると、ライトが来た。


「髪が長いと時間がかかるんだ。ん?」


クロはライトを見た。


「叔父さん。これ、覚えないとダメなやつだよね?」


ライトは驚いた。まだ、ペイントの本について何も言ってないから。


「あ…あぁ。そうだな。でも、クロには難しいだろ。教えてもないし」


「俺…夏休み中に覚える。だから…教えてほしい!」


ライトは頭を掻いた。


「わかった。覚えてもらった方が、クロも楽だろうし。その本はな、この城とこの世を行き来するために必要な本なんだ。それがある事でここに来ることができる」


ライトはクロを持ち上げ、椅子に座りクロを膝の上に乗せた。


「クロ。君は今どこにいると思う?」


クロは首を傾げた。


「ここはな、この世とあの世の境目の世界。別名、灰色の世界。この世は君が行く学校や、私が勤めている大学など、生きている人が過ごす世界。あの世は死後の世界。この世で死ぬとあの世へ行くんだ。で、ここはその境目の世界なんだ」


「叔父さんは…?」


「私は生きている。だが、私と君以外の人はな、もう死んでいるんだ」


「え!?」


クロは驚いた。


「でも、訳があってこの城にいるんだ。でも、みんな優しいから、いっぱい頼って」


「うん」


クロは頷いた。


「さて、これは明日教えるよ。明日は一日いるからな」


「本当!」


「うん。だから、今日はもう寝なさい」


ライトはクロをベットに寝かせた。


「クロ。いい夢見てね」


「叔父さんは寝ないの?」


「叔父さんはちょっと出かけるから、先に寝ててね」


ライトはクロが眠りにつくのを見届けて、部屋の明かりを消した。廊下に出ると、ウルフが待っていた。


「初めてだよね?」


「あぁ。でも、成功してよかった」


二人は地下へ続く階段を降りた。


「ウルフはグロいの大丈夫か?」


「私は大丈夫。むしろ、ここに来てからそういうの好きになったわ」


「目覚めたか。でも、何も言わずに決行してごめんね」


「ううん。城を歩いてた時に見つけてたから、そういう用かなって思ってたし。いずれやるんだろうなと」


目の前に大きな扉が見えた。


「さて…やるか」


ライトは重い扉を開けた。両サイドに牢屋が続いていた。二人は中へ入った。


「こっちの方が通じるよね?」


ライトはフランス語で話した。すると、一つの牢屋から醜い声が響いた。


「よかったね。話せれる人がいて。で、君たちはどうしてここへ連れてきたと思う?」


笑顔だったが、目が笑っていない。


「あ…子供を…売ろうとしてました…」


一人の男が這いつくばって答えた。


「ライトさん。ごめん何言ってるのかわからない…」


ウルフが小声で話した。


「クロが家から脱出して逃げてる時に、クロに襲いかかった醜い奴らだ」


ライトがウルフに話した。


「えぇ〜!それはダメじゃん!」


「だろ?おまけに日本人は高値で売れるって言ってたが…でも、今はもうそんな事言ってる状況じゃないからね〜」


「でも、一日以上経ってるでしょ?自分の体の状況わかってるんじゃない?」


ウルフの問いをライトは通訳すると、男達は怯えた。ライトはフランス語で説明した。


「この城で初の拷問される人たちだ。丁重に説明しよう。君たちはな、私が殺した。あの晩、私の可愛い息子を守るために銃で殺したんだ。で、君たちの魂を封印しここへ連れてきた。あの世に行ってもつまんないと思ったから。君たちはここで地獄以上の苦しみを味わって貰おうと思ってね。それに、もう死んでるから、永遠と苦痛と恐怖を味わうことができるんだ。でもね、残念なことがあってね」


ライトは銃を出し、一人の男の股間に放った。


「ぎゃっ!」


「性別が無くなるんだ。君たちはどうせ性犯罪もしてるだろ?女子供関係なしに。汚い物を目の前で燃やしたかったな〜」


男達は縋った。


「助けてくれ!」


「お願いだ!」


その声が気持ち悪かった。


「私はね。元は君たちがいた地域で生まれ育った。でもね、私もその被害にあった一人なんだよ。被害者の気持ちを考えてみな」


ライトはウルフを見た。


「長話したら疲れた。彼女に会いに行ってきていい?」


「いいわよ。でも、私フランス語喋れない〜」


「大丈夫。それに君一人じゃ飽きるだろ?」


ライトは影をみた。すると、影の形が変わり人型として複数体が出てきた。まるで黒いマネキンのようだった。


「ウルフもほどほどにね」


「は〜い!」


ウルフは鞭を構えた。


「助けてくれ!」


男達は叫んだが、ライトは重い扉を閉めた。


「さて、会いに行くか」


ライトは指を鳴らし消えた。




ライトは洞窟へ行った。すると、シルビアがヌッと洞窟から顔を出した。


「待ちくたびれた」


「ごめんね」


ライトはシルビアを撫でた。


「あなたの息子さん。大丈夫なの?」


「うん。今寝かしつけてきたから大丈夫」


ライトは洞窟に入ると、シルビアは擦り寄った。


「今日の調子はどうだ?」


「少し体が重いだけ」


ライトはふとシルビアのお腹を見た。


「大丈夫?」


シルビアもお腹を見た。


「うん。最近お腹の子が動く頻度が増えている」


「元気な証拠だな。シルビアに似て可愛い子が育ってるんだろう」


ライトはポケットの卵を出した。


「君も元気だな」


シルビアも卵を見た。


「よかった。ライト。ありがとうね」


「私は何もしてないよ。ポケットに入れて、日常の景色や音を体感させてるだけだよ」


卵をポケットにしまった。


「お腹が大きいから、ご飯取りに行くの大変じゃないか?」


ライトは心配していた。


「大丈夫。今日も獲ってきた」


シルビアは舌を出した。


「おう…でも、野生じゃみんなそうだもんな」


「そうよ?」


「母は…強いな…」


「ふふ」


シルビアは微笑んだ。


「今日はどうしたい?」


「ライトに甘えたい」


「いつも甘えてるじゃん」


「この時間が好きなの!」


シルビアは前足でライトを抱きしめた。本人は優しくしてるつもりだったが。


「シルビア…ぐるしい…」


「え〜」


潰れそうだったが、シルビアは離さなかった。


作者「今日は夜更かし確定…」

ライト「何するん?」

作者「ポ○モン30周年なんですよ」

ライト「うん」

作者「新作のゲームの発表等があると思うから、それ見るために夜更かしします」

ライト「最近ゲームしてないだろ。Switch2も放置してるじゃん」

作者「いいじゃん!小説飽きたらやろうと思うし」

ライト「はいはい」

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