刀に秘めた思い
「ライトさん…こんな短期間で色々ありすぎるだろ…」
ライトの城で金田と話をしていた。
「あぁ。色々ありすぎて混乱するよ」
どこか浮かれていた。
「仕事休みでよかったな」
ライトは頷いた。すると、ポケットに入れていた卵が動いた。ライトは卵を出した。
「元気に動くな」
「それが、シルビアの第一子なんだな」
金田も見ていた。
「よく動くんだ。毎日連れ歩いてる。この子はいろんな景色を見てほしいし、何よりシルビアのお腹にいる子と仲良く過ごしてほしい。どんな子かは分からないが」
「でも、未熟児だったんだろ?大きくなれるかな…」
金田は心配していた。
「なれなくても、人が一人乗れればそれで十分だよ。それに、この子は偉い。大事な物を抱えて出てきたんだから」
すると、卵の子がこっちを見ているかのように動きを止めた。
「頑張れよ」
ライトは優しく呟いた。ライトは卵をポケットに入れた。
「そう言えばさ、何か記念に作らないのか?」
金田が質問してきた。
「記念?」
「まだライダーじゃないか。でも、二人の絆みたいな物を作ってもいいんじゃないか?あずささんも、アンタレスの名前が彫ってあるネックレスつけてるんだ」
「そうなんだ」
「ライダーはやる人多いと思うよ。だって、最高の相棒じゃん?」
「確かに…」
金田は椅子にもたれた。
「あーあ。周りがライダーになっていくー。私もなりたいー!」
「私もまだライダーじゃないよ。シルビアが出産したら、絶対なる。約束したもん」
「いいなー。恋人でライダーで毎晩イチャイチャとかさ。羨ましすぎだろ」
金田は嘆いていた。
「金田さんは、あずささんいるじゃん?」
「普段いないじゃん。だから寂しいよ。でも、帰って来た時はイチャイチャするよ。デートも行くし」
「いいじゃん。幸せ夫婦じゃん。羨ましいよ」
ふと金田は思った。
「そう言えばさ。三日月龍って太陽の光浴びたらダメじゃん?正式にライダーになったらどうするの?」
ライトはハッとした。
「あ…忘れてた…」
「おい…」
ライトは笑った。
「まぁ〜魔法使いだし!なんとかなるさ!」
「…」
「でも、今はシルビアを動かせれない。出産が終わるまでは、今のままだな」
「あそこが気に入ってるなら、安心して出産できるしな。シルビア見てみたいな」
「落ち着いたら、会わせるよ」
「楽しみにしてるぜ。さて、そろそろ帰るかな」
「送ってくよ。私もそのまま会いに行く」
金田の手を取り、ライトは指を鳴らすと二人は消えた。
夜。
「シルビア」
洞窟を覗いたが、誰もいない。背後から生暖かい風が吹いてきた。
「待ってた」
後ろを振り向いた。
「今日は大丈夫そう?」
ライトはシルビアを撫でた。
「うん。乗る?」
シルビアは翼を下ろした。
「お願いね」
シルビアは飛び立った。
「シルビア」
「なに?」
「実感が湧かないんだ」
シルビアは笑った。
「その内わかるわ。ライダーになればもっと実感できると思うわ」
断崖に着地した。
「ありがとうな」
シルビアから降りた。シルビアはライトに擦り寄った。
「かわいいな〜」
「この時間が幸せなの」
ライトはシルビアを撫でた。
「そう言えばシルビア」
「なに?」
「君との思い出を残したいんだ」
ライトはいつも使っている刀を出した。
「これに、君の名前を入れてもいいか?君と私はライダーだって証を残したい」
「いいじゃん。私の背の上でライトが刀を振り回してたらかっこいいもん」
刀は振り回す物じゃないが…
そう思いながら、ライトはシルビアの名前を彫って行った。シルビアはそれを見つめていた。
「できたぞ」
刀を出し月明かりに照らした。
「こんなに輝くのね。人間の持つ物初めてみた」
「そうか。そう言えば見せてなかったな」
シルビアは刀に近づこうとした。
「危ないよ。すごく切れるから」
ライトは静止した。
「ごめんなさい。じゃぁ、そのまま持っててくれる?」
ライトは刀を持つと、シルビアは刀に目掛けて青白い光を吐いた。鋼の輝きに青白さが加わった。
「いいでしょ?」
ライトは刀を見た。
「めっちゃかっこいいじゃん」
「ライトが好きかなって」
ライトは刀をしまった。
「私の好みを覚えたな?」
シルビアは舌を少し出した。
「だって出会って半年よ。覚えて当然でしょ?」
ライトがシルビアの舌を手で遊んだ。
「もう半年か。早いな」
シルビアはライトの手を舐めた。
「楽しい時間はあっという間。切ないね」
「そんなもんさ。でも、ずっとこういう平和な時間を過ごせれたらいいな」
「ね!」
二人はそのまま寄り添い朝を迎えようとした。
「さ、帰ろうか」
「うん!」
シルビアはライトを前足で抱きしめて断崖を飛んだ。
「シルビア!いきなりは怖いぞ!」
「へへ」
そのまま洞窟へ帰った。
作者「三連休だー」
ライト「お疲れ様」
作者「久しぶりに銭湯来てる。めっちゃ気持ちよかった」
ライト「それはよかったな」




