言語と興味
暗い部屋。四つん這いになり、何かないか探した。すると、手に冷たく固いものが当たった。
「…」
それを手に取り、触ると光った。
「…!」
それは懐中電灯だった。隠していた日本語の本を手に取った。本を開き、懐中電灯を当てた。
「こ…ん…に…ち…わ…」
本を近づけながら見た。
「あ…り…が…と…う…」
どこかで思った。この言語を覚えないといけないとって。
「ご…め…ん…な…さ…い…」
痛い傷を我慢しながら、必死に覚えた。
「お…は…よ…う…」
すると、扉の向こうから誰かが歩いてくる音がした。咄嗟に懐中電灯を消し、本と一緒に隠した。すると、鍵を開ける音がした。扉が開いた。
「早くでなさい」
フランス語で怒ってるように言われた。渋々出ると、叩かれた。
「今日のご飯よ。それ食べてさっさと戻って」
出されたのは、パン一切れ。それを口に入れた。
「そういえば、ライトから連絡ないな。ハニー」
「いいんじゃない?どうせ諦めたんでしょ?あの人も忙しいし…」
そんな会話が聞こえた。
ライト…
その言葉を忘れないようにした。
「ほら。食べたらさっさと戻って」
しかし、喉が渇いていた。
「水がほしい…」
か細い声で言った。
「あ?水?しょうがないわね!」
母は水が入ったペットボトルを持ってきた。
「これ欲しいんでしょ?」
手を差し伸べた。母は笑いながらペットボトルで叩いた。
「あんたは潰れたので十分よ」
ペットボトルをさっきの部屋に投げた。
「さ、もう戻りなさい!」
母は無理やりさっきの部屋に入れ鍵を閉めた。叩かれた所が痛くて涙が出た。
早く…覚えないと…。
さっき隠した懐中電灯と本を出し、潰れたペットの水を飲んだ。本を開き懐中電灯を当てた。
「お…じ…さ…ん」
誰かが言った言葉。その言葉が頭から離れられなかった。
それから来る日も来る日も、本をひたすら読んだ。すると、本に書かれてる絵に目が止まった。
「…!」
自分の指を噛んだ。
「うっ!」
流れた血で本に書いた。しかし、思い描いた物が描けない。
…。
流れた血でぐちゃぐちゃにした。
作者「もう一話あげます」




