最初の出会い
「今日も観測するか…」
呑気にライトはいつもの観測地にいた。
「さて…あ?」
ライトは目にした。前から飛んでいた最後尾の三日月龍を紅い流星が捕まえ、そのまま地面へ落下して行った。他の三日月龍の群れは何事もなかったかのように飛び去った。
「なっ!やばい!」
ライトは慌てて落下地点へと走った。走ってる時に聞こえる吠えと弱った鳴き声。落下地点に着く前に紅い流星が飛んでいった。
「レイ…!」
落下地点に行くと、一匹の三日月龍が力無く横たわっていた。
「…」
ライトは死んでいると思ったが、お腹が動いていた。
「まだ生きているのか!」
ゆっくりと三日月龍に近づいた。白銀色の体に額には青い三日月が入っていた。
「大丈夫か?」
その声に三日月龍は顔を持ち上げ大皿が入りそうなサファイアの瞳で睨み威嚇したが、すぐに諦めた。よく見ると、翼が酷く傷ついていた。
「安心して。君の怪我…診ようか?」
すると三日月龍が話した。
「私は…死にたい…」
ライトはそっと額に手を置いた。
「なんだ。喋れるのか。何があったかは知らないが、もう大丈夫だ」
サファイアの瞳がライトを見た。
「あなたは?」
「私はライト。君たちを毎日観測してたんだ」
三日月龍は話した。
「毎日、断崖の上で私たちを見てた人間?」
ライトは驚いた。
「見てたのか。多分それ」
「私は生贄的存在。もう死にたい」
三日月龍は弱っていた。
「じゃぁさ、死にたい思うなら、私に協力してくれないか?」
その言葉に三日月龍は嫌そうな顔をした。
「君の嫌がることは絶対にしない。だから、もうちょっと生きてみないか?」
三日月龍は痛い体を起こした。
「あなたを信じる。でも、朝日を浴びれば私は砂になって消えていく」
ライトは頷いた。
「わかった。君はしばらく飛べないだろう。この前いい洞窟を見つけたんだ。案内するよ」
ライトは三日月龍を洞窟へ案内した。
「人間…いや。ライト」
「ん?」
ライトは三日月龍を見た。
「なぜ…こんな私に優しいんだ?」
すると、滝がある洞窟に着いた。
「とりあえず、ここだ。地面で寝るのも痛いだろうから…」
ライトは洞窟の奥に大量の寝藁を魔法で出し、フォークでほぐして行った。
「君の寝床だ。ここだったら太陽の日は入ってこない」
三日月龍は滝を横切り、寝藁に腰を下ろした。
「すごくいい…生まれて初めて座った」
その言葉にライトは驚いた。
「え…毎日観測してるんだけど。不思議に思ってたんだ。君たち。どうやって寝るの?」
三日月龍は首を傾げた。
「私たちは寝ない。夜を永遠と飛ぶだけ」
「まじか…」
ライトは唖然としていた。
「ライト。さっきの質問の答え…」
三日月龍が話していると、お腹がなった。
「なーんだ。腹減ってるのか。よし。ちょっと待ってて」
ライトは走り去った。
「え…」
ライトの後ろ姿を眺めた。しばらくすると、ライトは二匹の鹿を引きずって戻ってきた。
「これ行けるか?」
三日月龍の目の前に鹿を置いた。三日月龍はにおいを嗅ぎ、二匹の鹿を丸呑みした。
「豪快だね。君の翼、診てもいいか?」
三日月龍は顔を地面に置いた。ライトは何とかよじ登って翼を手当てした。
「派手にやられたね。もう大丈夫だ。所で…君もしかして、メスか?」
「そうよ」
尻尾の先端を軽く振った。
「どうりで美しい体してると思ったよ」
手当てを終え、三日月龍の頬を撫でた。
「ライト。なぜこんな私に優しくするの?」
ライトを見た。
「だって、傷ついた龍をほっとけるわけないだろ。それに、私は君たちが憧れの象徴なんだ。だから、君ともっと話したいし、君たちについて教えてほしい。でも、嫌ならどこかへ逃げてもいい」
三日月龍は顔をあげライトの顔に目掛けて鼻息をかけた。
「うっ!」
「面白い人間ね」
すると、辺りが明るくなった。
「もう朝か」
三日月龍は怯えていた。
「大丈夫だ。君はここでゆっくり休みなさい」
「あなたは?」
三日月龍は首を傾げた。
「これから仕事に行かなくちゃいけない。夜にまた来るよ。でも、嫌なら全然逃げても構わないから」
ライトは洞窟を出た。
「…」
三日月龍はライトを見届けた。
「はぁ〜」
ライトは教授室にいた。
「レイ…あの子に…」
気になっていたが。
「早く夜にないかな。あの子に…会いたい」
ライトはあの三日月龍に惹かれていた。
作者「今日の昼、久しぶりに皿の値段が違う回転寿司行きました。美味かったー」
ライト「いいね!作者の所、海の幸美味いもんね!」
作者「でも…私少食だから、7貫でお腹いっぱいです。皿で言うと…3皿…」
ライト「えぇ…」
作者「いつもこんな感じですよw」




