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暗孤苦
暗い部屋。寒く縮こまっていた。
「…」
手に何かが当たった。それを手に取ると、何かの本だった。すると、朝日が暗い部屋を照らした。
「…」
本を開くと日本語で書かれていた。しかし、目が悪く近づいて見ていた。
「あ…り…が…と…う」
何の本かはわからないが、その言葉がどこか懐かしかった。
「…」
すると、扉の鍵が開く音がした。
「…!」
怯えていると、扉が開いた。細い腕を掴まれ部屋から無理やり出された。
「あんたって何にもできないね」
フランス語で睨む母の声。
「…」
何も答えずにいると叩かれた。父親の手に金属の何かがはめられていた。
「本当に、誰に似たのかしら」
されるがままをただひたすら耐えていた。
気がつくと、いつもの暗い部屋にいた。
「痛い…」
声を押し殺し、泣きながら本を握った。
作者「明日…仕事いけれるかな…」
ライト「さぁ〜」
作者「絶望…」




