桶谷助教授
「今日から桶谷くんは、助教授になったからね〜」
研究室でライトが皆を集めた。
「よろしくお願いします」
桶谷は礼をすると、皆が拍手した。
「てことで、みんな戻っていいよ〜」
ライトは桶谷を呼んだ。
「君のデスクあるよ」
「え!?」
案内されたのは研究室の一角。何も置かれていないデスクだった。
「ココ」
「あぁ…そういえば、ライト先生もここでしたよね。元」
「うん」
「毎日発狂してましたもんね」
桶谷は思い出し笑いしていた。
「だって、桜田先生めっちゃ押し付けてくるもん…」
当時を思い出してライトは身震いした。
「ライト!コレやっといてって言ってたじゃない!」
「出来るわけないだろ!」
朝からライトと桜田が言い合いをしていた。机の上でハーロックだけがライトにペコペコと頭を下げて謝っていた。
「な…何あったの?」
当時研究員として入りたての桶谷と鈴鹿。
「なんか、桜田先生が論文まとめといてって言ってたらしいけど…」
「あぁ…いつものね」
実は桜田は書類などの紙類をまとめるのが苦手だった。それを全部空ライトが引き受けていたのだが。
「何でこの論文に決済書入ってるの!コレ絶対やばいやつじゃん!」
「何でそんなところにあるの!」
「テメェが入れたんだろ!」
その光景に桶谷と鈴鹿はドン引きしていた。
「桜田先生って、授業の時はいい感じなのに…」
「事務系がダメなんだろ。噂じゃ、助教授やめたからライトさんを入れたとか?」
「え?まじ?」
その会話を桜田は耳にし、二人につかみかかった。
「あんたたち。今何言ったのかな?」
桶谷と鈴鹿は恐怖のあまりビビっていたが。
「話を逸らすな!」
ライトが銃を手に取った。
「研究室で銃乱射はやめろー!ライラ!」
「ライトさん落ち着いて!ロイ!」
龍たちがライトに噛み付いていた。
「はぁ!もう授業の時間だから行ってくるわ」
桜田が研究室を出て行った。残ったハーロックだけライトに謝っていた。
「朝から…」
「俺たち死ぬかと思った…」
桶谷と鈴鹿はへたり込んだ。
「朝からごめんな」
ライトも興奮がおさまっていた。龍たちは噛み付いたところを舐めていた。
「君たちも気にしなくていいのに。あと、ハーロックも大変だな」
ライトはハーロックを撫でた。
「ライトさん…銃を持ってこないでよ…」
鈴鹿はライトの方を見た。
「銃ダメ?刀は?」
「武器という武器持ってくるな!」
二人で突っ込んだ。とにかく朝は毎日騒がしかった。
「あ…はは〜」
「毎朝が死と隣り合わせでしたよ…」
桶谷は当時を思い出していた。
「普通に考えたらやばいな…」
ライトも苦笑いしていた。
「でもさ、ライト先生は桜田先生のこと気に入ってたんですよね?毎朝喧嘩してた割に」
「まぁね…」
ライトも当時を思い出していた。
夕方。桶谷は廊下を歩いていた。
「ロイ。やっと帰れるな…」
ロイもどこかヘトヘトだった。桜田先生の教授室を通ると笑い声が聞こえた。
「ん?」
桶谷は耳を立てた。
「今日もありがとうね。ライト」
「桜田先生。こっちも大変なんですよ〜」
「本当ごめんって。私書類関係苦手すぎて…」
「でも、朝桶谷くんと鈴鹿くんが言ってた噂って本当?」
ライトが桜田の方を見た。
「本当」
「え!?」
ライトは驚いていた。
「ライトはすぐ反論するけど、反論できない人で溜まってって辞めちゃったの」
「あ…」
「で、後任を見つけろって言われて、研究員見たけど誰もやりたがらないじゃん?で、あなたが就活もせずに稽古に熱を入れてたから、捕まえたの」
「あれは…ヤクザ顔負けの脅しでしたよ…」
「だって、そうでもしないとあんたやらないでしょ!」
「だからって、白紙の紙か助教授の契約書のどれかにハンコとサインしろって…」
「いいじゃないの!白紙は一度やってみたかったの!」
「白紙にハンコとサインしてたらどうしてたんですか?」
「助教授の契約書にする」
「卑怯な手だな〜笑」
ライトと桜田は笑っていた。
「ロイ。帰ろっか」
桶谷は廊下を歩いた。
「ライト先生もよく引き受けましたよね…」
「だって就活してないもん」
教授室で話をしていた。
「でも、ライト先生は今はどうしてるんですか?桜田先生の時は教授室も書類まみれだったのに、ライト先生は書類はないけど、本だらけじゃないですか」
「書類はすぐに片付けるようにしてる。助教授の時に無駄に鍛えたから」
「あ…」
「桶谷くんは、私が休んだら代わりに授業する事と、書類整理。テストの手伝いとか頼み事はすると思う。あとは自分の研究に熱を入れていいよ」
桶谷はどこかホッとしていた。
「あの朝になるんかと思いました…」
「それはないない」
ライトはキッパリと否定した。
「とりあえずのんびりとやっていこうか」
「あ…はい!」
桶谷は返事をした。
作者「疲れたー」
ライト「お疲れ様です。毎日書いてるけど、体調管理してよ?」
作者「うん。わかってます。でも、ゾーン?に入ってるのか、止まらないんですよねー」
ライト「今まである?」
作者「ない。ゲームするくらいなら、動画見ながら書くになってる」
ライト「へー。まぁ、無理しないでね?」




