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レイの日常

「レイ。行こうか」

夜。レイの背に鞍をつけ、谷川が跨った。

「久しぶりに狩にでも行こうか」

レイは飛び立ち上空を飛んだ。

「前狙えなかった龍をやろうじゃないか」

「急にどうした。血が騒いだのか?」

「いや。ライトとやり合った以来やってないからちょっと驚かせようと思ってな」

「…」

レイは飛び続けた。すると、目的地についた。すると、五匹の群れが一斉にこちらに向かって炎を吐いた。

「レイ!」

レイは大きく息を吸い黒いモヤを吐いた。炎と黒いモヤがぶつかったが、黒いモヤが圧倒的な力で五匹の炎を蹴散らし当たった。五匹はそのまま地面へ落下して行った。

「なーんだ。簡単じゃないか…」

レイは拍子抜けした。

「じゃぁ、帰ろうか」

レイは元きた所を飛んだ。谷川の屋敷にゆっくりと着地した。鞍を外した。

「おやすみ」

そう言い残し、谷川は屋敷に入って行った。

「…」

レイは夜空を眺めた。すると、三日月龍の群れをみた。

「あぁ…珍しい奴らか」

レイは眺めていた。ふと気づいた。

「あの最後尾…なんだ?」

どこか違和感を持ったがわからなかった。そのままレイは丸くなった。

翌朝。

「レイ。今日は行くか?」

谷川の呼びかけにレイは起きた。

「あぁ。連れていこう」

谷川は鞍をつけ、跨った。レイは飛び立った。

「今日は遅くなりそうだ。テストの採点とかもあるから」

高校に着地すると、谷川は鞍を外した。レイは小さくなり谷川の方に乗った。早朝の職員室には誰もいない。自分のデスクに座ると、レイはデスクの一角で丸くなった。今日の予定を確認し、昨日やり残した事をやっていると、他の先生がやってくる。軽く挨拶をし、自分の仕事に集中した。チャイムが鳴ると、谷川は自分の教室に行った。その間レイはデスクで寝ていた。時折あたりを見回した。すると聞こえる声。

「谷川先生、教頭職から降ろされたらしいぜ?」

「え?自分で降りたんじゃないの?」

他の先生はレイが居るのを知らずに話していた。レイはただ耳を立てながら聞いていた。

「人間…陰口好きだな…」

すると、チャイムが鳴った。他の先生方がどこか行った代わりに、谷川が戻って来た。手には答案用紙を持っていた。それを誰かに渡していた。そして、自分のデスクに座り残っていた仕事をこなす。レイはただそれを見ていたが、飽きてまた眠った。次に目を覚ますと、谷川はテストの採点をしていた。レイはチラッと枚数を見ていた。

「相変わらず多いな…」

そう呟いた。ふと辺りを見渡すと、他の先生は誰もいなかった。それどころか夜になっていた。

「もうみんないないよ。私たちだけだ」

最後の一枚の採点が終わり、谷川は大きなため息を吐いた。メガネを外し伸びをした。

「終わった…」

「…」

谷川は答案用紙を片付けた。

「レイ。帰ろうか」

レイは谷川の肩に乗った。グラウンドに行くとレイは大きくなった。谷川は鞍をつけ、跨った。

「行け」

その合図と共にレイは飛び立った。しばらく飛ぶと、屋敷が見えた。ゆっくりと着地した。谷川は疲れているのか、大きなため息を吐き鞍を外した。屋敷に入ってシャワーを浴び寝室に向かった。レイはその光景を庭で見ていた。

「教職って…大変だな。何故めんどくさい事をするんだ…?」

ふと夜空を見ると、昨日いた三日月龍の群れはいなかった。

「あれは一体何だったのだろうか…」

そう思いながら丸くなった。気がつくと朝になっていた。

「レイ。今日はどうする」

「…」

そのまま丸まっていると、谷川の車の音がした。車の音が聞こえなくなると、起きた。

「…」

伸びをし、大きな翼を広げ飛び立った。山々を飛び湖に向かった。そのままレイは湖にダイブした。

「ふぅ…」

顔だけ出した。

「気持ちいい…」

湖から上がった。体を震わせ、水を落とした。すると、野生の動物たちが湖の水を飲みに降りて来た。

「いい獲物…」

一番大きな雄鹿に狙いを定め、一気に飛び出した。雄鹿はただ固まっていただけだった。あっけなく捕まった。

「…」

レイはそのまま丸呑みした。

「もういい」

飛び立っち、谷川の屋敷に着地した。

「…」

レイはそのまま丸くなって眠った。しばらくすると、車の音が近づいて来た。

「…」

レイはゆっくりと顔を上げた。辺りはもう真っ暗だった。屋敷に谷川が入って来た。谷川はレイが見ていることに気づいた。

「どうした?」

レイは深く息を吐いた。

「お前はなぜこの仕事を選んだのだ?」

谷川は窓を開け、庭に入った。

「どうしてそれを聞く?」

「ただ気になっただけだ。言いたくないなら構わん」

谷川はため息を吐いた。

「両親を亡くし、天涯孤独な私を拾ってくれた先生がいてな。ずっと憧れてたんだ。大学で教員学部選んで、院まで行って、晴れて教師になった時に亡くなってな。まぁ、病気だったからしょうがない。で、その先生と同じ道を辿ってるだけだ。教え子が私と同じ道を歩きたいって子が増えたらいいだろ?」

「お前にしたら、真っ当な事を言うな」

「これでも教師だ。今の教師としての目標は学校のトップになるだな。今日はもう休むよ」

谷川は屋敷へ入って行った。

「…」

レイは丸くなり眠った。

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