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調査報告書

一ヶ月後。約束通り龍の報告会にライトは生徒たちを連れてきた。

「金田さん。生徒たちを連れてきた」

「待っていたぞ」

金田は建物の中にライトと生徒たちを招き入れた。

「生徒たちの席も用意してある。ライトはいつもの席だからな!」

「えぇ〜」

「駄々言わないの!あ、生徒たちは席に座ってて。もうすぐ始まるから。先生は連れて行くね」

金田に引っ張られていった。生徒たちは引き気味だった。

「ライトさん。後で話がある」

「ん?わかった」

午前の報告会はスムーズに行われた。生徒たちは真剣にノートに記録をしていった。

「それでは、お昼休憩としましょうか。昼食は用意してあるのでぜひ食べていってください。生徒さんもどうぞ」

金田の案内で昼食が始まった。ライトと金田はこっそりと抜け出し、別の部屋へ移動した。

「君が言ってた事だが…」

金田は資料を渡した。ライトはそれを見た。

「ふーん」

そこには、龍が暴れ死者が多数と書かれている記事があった。

「で、詳しく調べたらだ」

次のページをめくった。

『隣町の村長が野生の龍に攻撃し、それに怒った野生の龍が隣町ごと破壊していった。後に龍は射殺。村長は捕まった』

「規模デカくないか?」

「射殺された龍を調べたら、元々大人しい種類でそれまで被害もなかったそうだ。だが、何を思ったのか村長は龍を攻撃した。それに怒って隣町ごと破壊。怖い怖い」

金田は身震いした。

「ふーん。これが、谷川の親が死んだ理由か…」

「今なんて言った!?」

ライトは金田をみた。

「この前、アイツと喧嘩した時に言ったんだ。龍のせいで親が殺されたから、許せないと」

「そんな事があったんか」

「まぁ、気持ちはわからなくはない。でも、何も危害を加えない龍…ましてや、個体数も少ない貴重な龍を殺すのは私としてはただの弱いものイジメにしか聞こえない」

「まぁな。ほんと最低な奴だな」

資料を金田に返した。

「でも、よく勝てたな。前はボロボロだったのに」

「発勁喰らわせたら行けたわ」

「あぁ…」

「それに、ドーピングしてなかったし。ドーピングしてたら、どうなってたかな」

ライトは立ち上がり、窓を見た。

「ん?」

一人の女がこちらを見ていた。

「ライトさん。昼ごはん食べよ。お腹すいたよ〜」

「あ…うん」

「どうした?」

「何でもない」

二人は部屋を出た。

後の部もスムーズに流れていった。

「では、最後にライトさんから」

ライトはびっくりした。金田はライトにマイクを渡した。渋々マイクを握った。

「えぇ…と。今日はお疲れ様です。さて、ここ最近の情報をお伝えします。先日…あの…私事ですが、谷川と喧嘩しまして…」

その言葉に皆が驚いた。

「で、アイツらは我々を襲ってくると思います。観測をする時や日常でも十分注意して行動してください。基本を覚えている皆様なら大丈夫だと思います。ただ、身の危険を感じたら逃げてください。命だけは繋いでほしい」

その言葉に皆が返事した。解散後、ライトは生徒たちを連れた。

「ライト先生…」

「ん?」

「谷川先生なんですが…」

生徒たちは何処か心配していた。

「私たちは大丈夫なんでしょうか…?」

その問いにライトは笑った。

「アイツの狙いは基本私だ。それに、生徒には傷はつけないから大丈夫。でも、何かあればいつでも声かけていいからね。さ、帰ろうか」

皆が帰路に着くのをライトは見届けた。

「さて…君は、どうしてほしいのかな?」

ライトが振り向くと、一人の女が立っていた。

「あら、気づいてたの?」

「盗み聞きは良くないですよ?それを、谷川に報告するのですか?」

女は笑顔でライトに近づいた。

「いいえ。私はナターシャ。あなたを殺しにきたの」

「へぇ〜。そうなんだ」

ナターシャは顔を近づけた。

「でも、ただやるのも面白くないじゃん?今夜…」

「申し訳ない。私は人間には興味ないんで」

その言葉にナターシャはムスッとした。

「どういうことよ。私に興味ないの?」

ネクタイを掴もうとした手を、ライトは阻止した。

「うん。興味ない。そんな、敵か味方かわからない女とやりたくないですよ。あぁ、殺し合いならいつでもですが?」

女は手を振り解き、武器に手をした。

「ここじゃ、目立つ。移動はどうでしょう?」

「えぇ。いいわ」

ライトとナターシャは森へ入った。

「ここなら人目につかない」

「いいんじゃない!」

ナターシャはナイフで襲いかかった。ライトはスッと避けた。

「ふーん」

ライトは武器を出さない。

「私の攻撃をただ避けるだけ?」

ナターシャは攻撃を次々と仕掛ける。

「うん。今日は武器を出したくないんだ」

ライトは簡単に攻撃をかわす。ナターシャはイライラがます。

「いい加減攻撃したら?」

しかしライトは手をポケットに入れてただ避けるだけ。

「谷川さまにもそんな態度してたんだね!」

ナターシャは懐からまきびしをばら撒いた。しかし、ライトは踏むか踏まないかのギリギリで宙を蹴っていた。

「うざいわね!」

ナイフで刺そうとした。

「そろそろ疲れてきた頃合いじゃないかな?」

ライトは伸び切ったナターシャの腕を掴み、膝蹴りで腕を折った。

「あっ!」

持っていたナイフも落とした。

「ホイッと」

そのまま背負い投げをし、まきびしの所にナターシャが叩きつけられた。

「ぐぁ!」

背中に無数のまきびしが刺さった。

「こりゃ、痛そうだな」

ライトはニヤニヤしていた。

「あ…あんた。絶対に首を谷川さまに!」

気力で立ち上がり、襲いかかるが。

「どうしようかな…まぁいっか」

ライトは思いっきりナターシャの腹をぶん殴った。ナターシャは声も出ずに地面に倒れた。すると、遠くの方から金田が走ってきた。

「ライトさん!何やって…え!?」

ナターシャが伸びていた。

「谷川のところの女だ」

ライトは手を払っていた。

「どうすんの?」

恐る恐る金田が聞く。

「えぇ〜。何にも考えてない。私女に興味ないもん」

ノー天気なライト。

「そうじゃなくて!このまま逃すの?」

「うーん」

すると、一人のライダーがこっちに向かってきた。

「どうかなさったんですか?」

「あぁ。小路さんにティナちゃん」

小路は伸びているナターシャを見た。

「これは?」

「谷川のところの女だ。私に襲いかかってきたから、背負い投げして殴っちゃった!」

ライトはてへぺろしてた。

「ふん。燃やしてもいい?」

ティナはナターシャを睨んだ。

「別に構わない」

金田が話した。

「でも、生き地獄は可哀想じゃん?」

ライトは銃を構えた。

「か、谷川にプレゼントする?」

ライトの問いに二人は固まった。

「でも、場所わから…」

「わかるよ」

ライトは笑顔だった。

「じゃぁ、連れて行くか。ティナ。いいか?」

ティナは大きくなった。ティナの鞍をつけている間、ライトは何かをしていた。

「ライトさん。何してるの?」

金田が見た。

「え?プレゼントにリボンは欠かせないでしょ?」

ナターシャの体をぐるぐると赤いリボンで巻いていった。

「ライトさんはお優しいですね」

小路は温かい目で見ていた。

「もー。ライトさん違うよ!」

金田が綺麗にリボン結びをした。

「金田さんもお優しい…」

「やってる事狂ってるからね!?」

金田は突っ込んだ。

「でも、まだ眠っていてよかった」

「一応武器という武器は全部取り除いている。だから、暴れたところで大丈夫だ。小路さん。ティナちゃんに乗ってもいいかな?」

「はい。一緒にプレゼントを持っていきましょうか」

ライトと小路はティナに跨った。

「私はやる事があるから、ここまでだ」

金田は二人を見た。

「じゃぁ、またね」

ティナはナターシャを持ち飛び立った。

「このまま北に真っ直ぐだ」

ティナはライトの指示通り飛んだ。すると、一羽のカラスがライトの肩に止まった。耳元でくちばしを動かした。

「ほう…いいタイミングじゃん。わかった」

「ん?」

小路はライトの方を見た。

「今は誰もいないそうだ。玄関先にでも置いておこう。無駄な争いはしたくないし」

「同感です。ティナ。急ぎましょう」

ティナは加速した。しばらくすると、谷川の屋敷が見えた。

「いい所に住んでおられるんですね…」

小路がつぶやいた。

「玄関にポイして帰ろ」

ティナはゆっくりと着地し、玄関前にナターシャを置いた。

「じゃ、帰りますか」

またティナは飛び立った。

「ライトさん。今日はありがとうございます。私はティナしか居ないので。卵もまだ孵らないのです。何もできなく申し訳ありません」

小路は何処か寂しそうだった。

「いや。小路さんもティナちゃんもうちの仲間だ。同じ龍を守り愛するもの同士。仲間外れはしませんよ」

「ありがとうございます」

小路は嬉しかった。ティナも嬉しいのか、ゴロゴロと鳴いた。

「また、会いましょう」

「そうですね」

小路は後ろを振り向くと、ライトは指を鳴らし消えた。

「ティナ。帰って家でくつろぎましょう」

小路とティナは帰路に着いた。


「疲れた…」

夜。谷川はレイの背中に乗っていた。

「降格初日…」

レイがボソッとつぶやいた。

「うるさい。でも、運転する元気がなかったから助かったよ」

家の前に着地した。すると、玄関前に大きな荷物がある事に谷川は気づいた。

「ん?」

よく見ると、動いていた。レイは鼻を鳴らし睨んだ。谷川は剣を片手に近づいた。

「ナターシャ…」

ナターシャは声を出そうにも、口にリボンを噛ませているからか、喋れない。

「レイ。問題ない。コレは私のプレゼントだった」

レイから鞍を外した。

「もう自由でいい」

そう言い、一旦家に入り鞍を下ろした。ナターシャに近寄り、リボンを切った。

「こんばんわ。ナターシャ」

「谷川さま…」

谷川はナターシャを引きずり、家に入れた。

「ライトにやられたんですね?」

谷川は上着を脱いだ。ナターシャは怯えていた。

「面白いことしますね。ライトは…」

ナターシャは床に正座していた。しかし片方の腕が変な方向に曲がっていた。

「君をどうしようかね」

谷川はナターシャを観察した。

「申し訳ありません。ハニートラップを仕掛けようとしたんですが全く捕まらず、今日龍の報告会があると情報を聞き、本人を直接誘おうとしたんですが…」

「意外と大胆なことしたな…」

谷川は驚いた。

「その…人間に興味がないらしく、もういいと思って攻撃をしたんですが…」

「で、このアリザマか」

背中にまだまきびしが刺さっていた。谷川はまきびしを取ってあげた。

「痛かっただろう?」

その声は何処か冷たい。

「あ…ありがとうございます…」

ナターシャは震えが止まらない。

「君は私が欲しいと言ったよね?なぜ?」

ナターシャは恐る恐る話した。

「私は…高校の時に谷川さまの授業を受けて、とても感激をしてこの世界に飛び込みました。いつか…谷川さまとお仕事がしたいと思って…」

谷川は耳元で囁いた。

「へぇ…私に憧れてたんだ。それはありがとう。でも…」

谷川はナターシャの首根っこを持ち上げた。

「あ…が…」

「こんなボロボロで帰ってくるのは…私的にちょっと嫌だったな。今の君を誰が抱きたいと思う?」

庭の扉を開け、ナターシャを下ろした。

「今日の私は機嫌が悪くてな。しかも、ライトからのプレゼン。気に入らん。レイ!」

ナターシャの背後にレイが立っていた。

「待って!谷川さま…」

「かの…イヤ。ライトからのプレゼントをやりなさい」

レイは黒いモヤを口いっぱいに溜めた。

「谷川さま!」

レイは黒いモヤをナターシャに吐いた。ナターシャは断末魔と共に消えた。

「はぁ…やれやれ」

谷川はシャワーを浴びに行った。

「…」

レイは丸くなった。その光景を一羽のカラスが見ており、飛び立った。


作者「最近の悩み…言っていいですか?」

ライト「どうした」

作者「家建てて住み始めてもう半年?経つんですよ。今年に入って停電良くなる」

ライト「は!?」

作者「ブレーカー落ちるんですよ。今まで同時使いしても落ちなかったんですが」

ライト「不便だろ…」

作者「ストレスフルですよ。嫌やったけど、契約アンペア上げる手続きした」

ライト「どんまい」

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