再戦
朝から機嫌が悪い。メガネをかけた。
「あ…もう朝。はぁ…」
ベットから出て、長い髪を縛り着替えた。
「眠い…」
目をこすりながら部屋にある武器庫に入った。たくさんの銃や数本の刀が保管されていた。ただ、メガライフル銃だけはこの中で一番目立つ。
「どれにしようかな…」
銃を確認した。
「あぁ…刀手入れしてないや…」
手で合図すると、いつもの刀が腰におさまった。スッと刀を抜くと所々刃こぼれがあった。
「こいつは置いていくが…」
刀をしまい、武器庫に置いた。
「これは…使いたくないが」
武器庫にあった一つの刀を目にした。それは、父親を切った刀だった。
「でも、二刀使えた方がいいな」
それを手に取った。スッと抜くと手入れがしっかりされている。
「これと、これにするか」
ライトは腰に二本の刀を備えた。そして、銃を二つ用意した。
「とりあえず、時間まで飯食って刀の手入れだな…」
刃こぼれの刀を手に持ち、武器庫を出た。机に刃こぼれの刀を置き、キッチンにいき適当にパンを取った。すると、ノックがした。
「ライトさん。入りますよ」
ウルフが入ってきた。
「おはよう〜」
パンをもぐもぐしながら挨拶した。
「おはようございます。どうしたんですか?武器準備して…」
「ん?今日の夜喧嘩する」
「はっ!?聞いてないんですけど!?」
ライトの胸ぐらを掴んだ。
「なんで自らボロボロになる事するのかな?」
うぐうぐ何か言ってるが、無視して振り回した。
「ライトさんが死んだらどうするんですか!」
そのまま投げ飛ばした。
「ぐへぇ…」
「全く」
ウルフは腕を組んだ。
「あっちから再戦申し込まれたもん…」
なんとか立ち上がった。
「生きて帰るし、なんだったら意識ある状態で帰ってくるよ。怒られるし…」
「誰に?」
「そりゃ…ウルフや兵士たち等」
「わかってるじゃん」
ライトは椅子に座った。
「朝から女性に投げ飛ばされるとは…」
ウルフはライトの横に座った。
「クロも居るんですから、死なないように帰ってきてね」
「あぁ。わかっている。取りあえず、今は準備と武器の手入れしようと思ってた所だ」
ウルフは何処か興味を持った。
「へぇ〜。手入れ見てみたいな」
「ん?いいけど…大した事ないぞ?」
そう言い、机に置いてあった刀を手に取り、抜いた。
「ほれ。刃こぼれあるだろ」
「あ、ほんとだ」
「ちょっと使いすぎたからな」
準備していた武器を下ろし、武器庫から砥石を取り出した。
「まぁ…こうやるんだ」
ライトは丁寧に刀を研いだ。
「へぇ〜。地道な作業ですね。誰に教わったんですか?」
「自分で習得した。誰にも教えてもらってない。だから、刀職人とかみたら違うとか言われるかもだけど…」
「へぇ〜」
「でも、自分で調整できるし。それがいいかなって」
刀はどんどん綺麗に鍛え上げていった。
「結構時間かかりますね」
「本当は、みんな持ってるナイフとかも定期的に手入れが必要だよ?」
「んまぁ…」
「ナイフはすぐ新しいの使うけど、刀はそうはいかない。定期的に手入れしてあげないと」
しばらくすると、刀は綺麗になった。
「すごい」
「だろ?さて、これは置いていくから片付けてっと」
刀をしまった。
「じゃ、そろそろ行くわ」
ウルフは心配した。
「もう行くんですか?ちゃんと帰ってきてよ…」
ライトはローブを羽織った。
「わかってるよ」
笑顔で答えた指を鳴らし消えた。
「レイ。今日は大人しくしてるんだぞ」
魔法高校のグラウンド。夜風が優しく吹いていた。
「…」
レイは飛び立ち、校舎の屋上で見張った。すると、風が強く吹いた。谷川は剣に手を置いた。風が谷川に当たった瞬間だった。
「こんばんは〜」
「…!」
目の前に笑顔でライトが刀を手に現れた。谷川はそれを剣で抑えた。
「いきなりの登場ですね」
「戦場にルールはないじゃん?」
二人は距離をとった。
「来てくれてありがとうございます。ライト先生」
谷川も笑顔だった。
「私高校出てないから、正直場所がわからなくて迷子になる所でしたよ!」
はぁ〜!早めに出て正解だった〜!二箇所回って違ってたからよかった〜!
そこからぶつかり、斬り合いになった。
「それは失礼でしたな!」
お互いのスピードは互角。
「でも、合っててよかった」
隙を見てライトは弾丸を放った。
「同じ手は通じないね!」
谷川は瞬時に避けた。
「今日はドーピングしてるんですか?」
ライトは複雑に弾丸を放った。谷川は全て避け切った。
「今日はあなたと堂々と戦いたいと思って、やってませんよ!」
谷川も弾丸を放った。
「へぇ〜」
ライトは弾丸を避けた。谷川は数本ナイフを取り出し、ライトに目掛けて投げた。
「…」
ライトは息を吐きながらナイフを全て刀で叩き切った。
「私も同じ技を喰らいたくないですよ」
谷川に目掛けて飛び出した。
「あまり機嫌が良くないんだよね」
谷川は剣を構えた。
「奇遇ですな。私もだよ!」
また斬り合いが始まった。お互いの血が舞う。
「でも、私はあなたと戦いたくてウズウズして眠れなくてね」
「ただの寝不足じゃん」
谷川は隙を見てライトに殴りかかろうとした。
「…」
膝を曲げ一気に下がり、刀で足を斬ろうとした。
「!」
谷川は避けたが、左足を少し切った。
「でも、後ろが空いてるぜ?」
ライトの背中をに目掛けて剣を振り下ろした。ライトは息を思いっきり吐き、振り向いて刀で剣を抑えた。
「いいじゃん!もっと楽しませてくれ!」
ライトは刀で谷川を弾き飛ばした。
「はぁ…めんどくさい」
ライトは立ち上がり、刀を構えた。
「この前みたいに、血に染まって!」
谷川が飛び出した。
「…」
ライトも飛び出し、またぶつかった。
「ねぇ、ライト先生。なぜ私が龍を殺したいかわかるかい?」
谷川の目は殺意でいっぱいだった。
「へぇ〜。聞かせてくれるんだ」
斬り合いになった。
「私の両親はね、野生の龍に殺されたんだ」
「…」
内心驚きも、斬り合いに集中した。
「学校帰りの私の目の前にあったんだ。野生の龍が暴れて被害に遭ったであろう両親の亡骸がさ!」
谷川のスピードが上がった。
「ライト先生。どう思う?目の前に親の亡骸だよ」
その言葉に口角をあげ、残酷なことを言った。
「別にどうも思わないね。私は」
ライトのスピードが一気に上がった。
「あなたは、親に愛されていたんですね。すごく羨ましいです」
ライトはもう一本の刀を抜き、二刀流で斬り合いをした。
「私はね…親をこの手で殺したから、わからないんだよ!」
ライトは吠え、さらに加速した。
「ライト先生…君と分かり合えると思ったが、むしろ悪魔だったんだ…君は!」
谷川は隙を見て弾丸を放った。ライトはそれを避けた。
「君は日陰者の人じゃないか!」
さらにナイフを数本投げた。ライトはナイフを全て刀で叩き切った。
「日陰者が、偽善者ぶるな!」
谷川が吠えると、叩き切ったナイフの一本が後ろからライトに目掛けて飛んできた。
「…!」
ライトは避けたが、髪を縛っていた紐が切れた。長い白髪が風でなびいた。
「綺麗な髪だ。早く血で染めてあげたい…」
「…」
互いを睨んだ。
「ライト先生。死んでくれ!」
谷川は剣を振り上げ飛び出した。するとライトは刀を全てしまった。
「舐めた真似を!」
もう目の前に来た。
「ちょっと、痛い事しようか…」
小声で呟き手を構えた。
「死ね!」
剣を振りかざす前に、ライトは目を見開いた。
「吹き飛べ!」
ライトは発勁をした。爆発音と共に、谷川が吹き飛ばされた。
「ぐぉ…」
谷川は地面に倒れた。効果抜群だった。
「斬り合いに飽きた。あなたは強い。だけど一方的でちょっとね」
ライトは谷川の方に歩いた。
「確かに君が言うように、私は日陰者だ。そう言われても仕方がない」
谷川の前で立ち止まった。
「なんだったら死後、地獄へ行く準備はもう出来ている。だが、生きている間に私に生きる希望を与えてくれた龍達を守りたい。そして、後世へ正しい龍の知識を教えるのが私の勤めなんだよ」
ライトの体が何処か大きく見えた。ライトはレイを見て大声で話した。
「なぁ。君のご主人動けないそうだ。後は頼んでいいか?」
その声にレイは飛び立ち、目の前に着地した。レイはライトを見た。
「すまんな。ちょっと派手にやりすぎた」
そう言い、ライトは去ろうとした。
「ライト!」
ライトは振り向いた。
「君の大事なものを…私は奪い、君を何としてでも殺す!」
すると、一羽のカラスがライトが出した腕に止まった。
「そうなれば、私は阻止するだけだ。もし、奪われたら私はあなたを許さない。と言っても、もう許さないんだけどね。生かしただけでも、ありがたいと思いなさい。また大学で会おう」
ライトはカラスを見ると、カラスは不気味に鳴いた。すると、複数のカラスが飛び出しライトを包み消えた。
「アイツ…」
すると、レイは嘲笑った。
「お前、弱いな」
谷川は何とか起き上がった。
「発勁は、聞いてないよ。何処で…」
「とりあえず、帰ろう。俺はもう眠い」
なんとか立ち上がり、レイに跨り飛び立った。
「ライトさん。おかえり」
ライトは無事に部屋に帰ってきた。
「ただいま」
「あら、軽症?」
「そうみたいだな。それにしても」
ライトはまだ腕に乗っていたカラスを捕まえ、抱きしめた。
!?
「さっきの帰り、めっちゃかっこよかった!もー。私の好きな感じじゃん!」
カラスは鳴き叫んだ。
「ライトさん!カラスはおもちゃじゃありません!とりあえず、怪我の治療しますよ!」
ウルフはライトからカラスを救い、ライトを引きずって医務室へ連れていった。
作者「ライトさん聞いて!アルフィーの新しいアルバム出たんですよ!」
ライト「え!まじ!?」
作者「やっとミュージックアプリの方にもダウンロードされてて速攻で入れました!」
ライト「ナイス!」




