守る者
引き渡しの日までクロは、日中は城でウルフと兵士たちが見守り、夜はライトと三日月龍の観測へ行くなど楽しい時間を過ごした。
「アリガトウネ」
大学の入り口に姉夫婦が待っていた。ライトはフランス語で話した。
「クロのあざは一体どう言うことだ」
姉はため息を吐き、フランス語で答えた。
「あの子が勝手にやったこと。なに?疑ってるの?」
姉は笑っていた。
「私達の過去を忘れたのか?」
ライトは低い声で問いただした。
「忘れてはない。でも、この子がモタモタするからよ。なに?クロが恋しいの?」
姉は高々と笑った。
「クロは私達の子。どうしても欲しいなら、条件がある」
「条件…?」
姉はニヤッとした。
「あんた、何処に引っ越したんだい?」
その問いに疑問を持った。
「何が言いたい」
ライトは姉を睨んだ。
「居場所を教えて。ただそれだけ。でも、今日はクロを連れて帰るわ。また預けた時に返事聞かせて」
姉夫婦はクロを連れて去っていった。
「どう言うことだ?」
ライトは考えながら大学に戻った。教授室にはいり、椅子に座った。
…もしかして。私の全てを奪いたいってことか…?
そう考えていると、チャイムが鳴った。
「え!?やば!」
ライトは急いで教授室を出た。
「クロいないと寂しいね…」
稽古中、ウルフは兵士たちと話した。
「はい。なんか…こう…ね?」
「うん。寂しいです」
すると、初老の兵士が来た。
「ウルフさん。馬達が寂しがってて…元気ないんですよね」
「やっぱり?今ちょうど言ってた所よ。クロがいなくなって寂しいねって。馬達もそう思ってるのね」
稽古を中断し、みんなで食堂に集まった。
「なんか、やる気ないわね…」
兵士たちも頷いた。
「クロさまの笑顔。魅力的だったな…」
「あの子は、馬に恐怖心持ってないし。あの歳で乗っても怖がらないはいい選手になれると思うのにな…」
初老の兵士が話した。
「いい選手?」
ウルフが興味を持った。
「多分…才能あると思うんだけど、私の見間違いかな…」
初老の兵士も何処か寂しそうだった。
「また来ますよ。今度来る時は、毎日乗せてあげたいですね」
「そうそう…ん!?」
初老の兵士が顔を振り向くと、ライトがいた。そこ声に皆も一斉に振り向いた。
「げっ!いつのまに…」
ウルフも驚いていた。
「みんなクロが恋しいだろ?私もだよ!」
ライトは項垂れた。
「あ…あの…お仕事は?」
初老の兵士が声をかけた。
「とっくに終わってるし、なんだったら君たちいつから食堂に居たんだ?もう夜だぞ?」
その言葉にみんな驚いた。
「まぁ、こんな日もあるさ。やる気ない時は、無理にやってもいい成果でないもん。サボってもいいぞー」
ライトの軽さに何処か安堵した。
「それに、今度クロが来る時はほぼ私が引き取ることになると思うし、引き取りたいと思う。あの子のことを考えるとね」
ライトが一番寂しかった。
「さてと、観測に行ってくるわ」
ライトは食堂を出た。
「いってらっしゃい」
ウルフと兵士たちで見送った。
ライトはいつもの観測地にいた。
「今夜も来て…」
いつもの三日月龍。だが何かが違った。
「なんだろう?この違和感…」
その日は違和感の正体がわからなかった。
「うーん」
ライトはその場に座り考えた。
「なんだったんだろうな…」
頭を掻いた。
「まぁ、いいや。今日は疲れた。明日…再戦か。朝一に準備しよ」
ライトは指を鳴らし消えた。
作者「仕事始めきつー」
ライト「お疲れ様です」
作者「もうすぐ…3分の2書き終わるんですよね…」
ライト「やばいねー」
作者「後の展開をどう書こうか迷ってるんですよ」
ライト「まぁ、書き溜めしてるから慌てずにでいいんじゃない??
作者「そうします」




