幼き時間
「金田さん〜!どうしよう〜!」
ライトは金田に電話した。
“急に電話来たと思ったら…どうした?”
「谷川が…再戦したい言ってきた…」
“…そうか”
「えぇ〜。死ぬかもしれんよ〜」
“お前なら大丈夫だろ!”
「軽。後さ、クロの事。難しいっぽい。それに…姉夫婦、フランスに移住するから週末に引き取る言われて…」
金田はため息を吐いた。
“ライトさん。クロにいっぱいおまじない等しておきなさい。クロ君が助けて欲しい時に、ライトさんがすぐ駆けつけれるようにしておけば、クロ君も安心できるんじゃないか?今はそれしかできないと思うが、やらないよりいいだろ?”
「まぁ…うん。わかってる」
”また何かあったら連絡してな”
電話は切れた。ライトはそのまま指を鳴らし消えた。
「ただいま」
「おかえりなさい」
ウルフとクロが出迎えてくれた。
「クロ。ただいま」
ライトはクロの頭を撫でた。
「ライトさん。今日クロね、馬に乗ったんですよ」
ウルフは今日の出来事を話した。
「大丈夫だった?」
「みんなでつきっきりでしたけど、怖がる様子もないしむしろ楽しそうでしたよ!」
「そうか。それはよかった」
ライトは何処か寂しかった。クロはライトを見た。
「お‥じさん」
ウルフは驚いた。
「え!喋れるの!?」
「おぉ〜。えらいぞ。よく言えたね」
クロを褒めた。
「えぇ〜。私も言ってほしいー」
ウルフはクロを見たが、クロはライトしか見ない。
「クロは私の事好きなんだな」
ウルフからクロを受け取った。
「でも、君は週末に親のところに帰らないといけない…」
「え…そんな…」
ウルフは驚いた。
「それに…私の故郷のフランス」
「遠いじゃん…」
ライトがため息を吐いた。
「お…じ…さん」
「あぁ。嫌だよな。大人の話聞くの。よし。夕飯を食べようか」
「食堂行きましょ?」
クロを抱きながら部屋を出た。廊下を歩いてる道中、クロはずっとごきげんだった。
「叔父さんを元気付けてくれるのかい?ありがとう」
「クロって、ほんとライトさんの事好きですよね」
「そりゃ、クロの叔父さんだもん」
食堂へ入ると、兵士たちも食事をしていた。
「お疲れ様〜」
「お疲れ様です」
兵士たちは挨拶をした。椅子に座ると、シェフがクロのご飯を持ってきてくれた。
「いつもありがとうな」
「いえいえ。でも、クロさまはいっつも完食してくれるから、こっちも嬉しいですよ」
クロが食事をしている所を兵士たちと一緒に見守った。
「ほんと、よく食べるね」
「育ち盛りだもん。食べて強くならないとな?」
ライトの問いにクロは頷いた。
「賢い子だ!」
あっという間に完食した。
「ご馳走様だな。シェフ。ありがとう」
「いえいえ。相変わらずいい食いっぷりですね!そう言えば、大人用のご飯余ってるんですが、食べて行きますか?」
「あぁ…うん。食べる」
シェフは料理を持ってきた。
「オムライスです。ちょっと作りすぎまして…」
クロの目が輝いていた。
「クロは食べたでしょ!」
ウルフに預け、オムライスを食べた。
「美味い!」
「良かったー」
お腹が減っていたのだろうか、一気に食べ終えた。
「ご馳走様。ありがとうね」
「いえいえ〜」
ウルフとライトは部屋へ戻った。
「ウルフ。今からクロとお風呂入るから、クロの着替え頼むね」
「わかりました。呼んでくださいね」
ライトとクロは一緒にお風呂に入った。
「気持ちいいな…」
クロも気持ちよさそうにしていた。
「クロ」
クロはライトを見た。
「覚えていてくれ。危険な目にあったら、絶対に叔父さんを呼んでな。私は一瞬で飛んでいくから」
そしてクロを優しく抱きしめた。
「ごめんな。今助けることができなくて」
ライトは悔しかった。
「おじさん…」
クロは不思議そうに見つめた。
「ごめんごめん。洗っていこうかな」
ライトはクロの頭と体を綺麗に洗ってあげた。
「ウルフ。クロ頼む」
ウルフにクロを託し、ライトも綺麗に洗った。
「綺麗になってよかったね」
ウルフは丁寧にクロに服を着せ、髪を乾かした。すると、ライトがタオル姿で出てきた。
「はぁ〜。サッパリした」
長い髪をタオルで絞っていた。
「ライトさん。髪切らないの?下手したら、私より長いんじゃないの?」
「いいの。でも…髪切ったのいつかな…記憶にない」
「マジかよ…」
すると、クロはヨチヨチと歩きライトのタオルを取った。ライトは慌てた。
「こら!それは怒るぞ!」
「ライトさん!早く服着て!見苦しい!」
ウルフは手で目を覆った。ライトは急いで着替えた。
「はぁ…とんだ騒ぎだった」
すると、笑いが込み上げた。それに釣られ、ウルフも笑った。
「あ〜。笑いが止まらないー」
「クロは最高だな!」
ライトはクロを抱っこした。
「帰るまで、いっぱい食べていっぱい遊んでいっぱい寝ような。明日も、好きな馬に乗ってきな」
クロは笑顔になった。
「そうね。明日も行ってくるわ」
ウルフはクロの頭を撫でた。
「ウルフ。今から観測行ってくる。クロを…」
クロはライトの方を見た。
「しょうがないな。二人で行ってくるよ」
「えぇ。いってらっしゃい。遅くならないでね」
体が冷えないようにローブでクロを包んだ。
「行ってくる」
ライトは指を鳴らすとクロの一緒に消えた。
観測地に着いた。
「クロ。今夜も三日月龍が来てるぞ」
その声に、クロも夜空を眺めた。
「明日も行こうな」
二人は三日月龍を見送った。
「よし。帰って一緒に寝よう!」
クロは笑顔になった。ライトは指を鳴らしクロと一緒に消えた。
作者「正月休みも終わったな…」
ライト「早かったな」
作者「明日からはまた水曜と金曜、土曜、日曜にあげようと思います」
ライト「明日から仕事頑張れー」
作者「はい」




