片足のない龍
夜中。ライトは夢にうなされた。
「うぅ…」
夢でライトは血の海に立っていた。自身も身体中ボロボロだった。
「…」
呼吸するだけでやっとだった。手に持っている刀を持ち上げようにももう持ち上がらない。
「やっと…」
ライトはその場で倒れた時に目が覚め、体を起こした。
「…はぁ。嫌な夢だ。あぁ…」
汗で服も濡れていた。渋々起き上がり、服を脱いだ。
「傷口は薄いからもう見えにくいんだけどな」
よく見ると、身体中薄い傷跡が無数にあった。シャワーで汗を流し、綺麗な服に着替えた。
「寝直したいけど…」
目が覚めてしまってベットに入りたくなかった。仕方なく椅子に座った。
「久しぶりに見たな…あの時の…」
ライトは月を見た。
「今夜も綺麗だな。さて、何しようかな」
机の明かりを付け、置いてあった本を手にした。
「はぁ…これでも読むか」
ライトは本を読み気がつくと朝になっていた。
「朝か…」
ライトは立ち上がった。
「さて、ちょっと見回って大学行くか」
伸びをしながら部屋を出た。廊下を歩くと、兵士たちが朝の稽古をしていた。
「おぉ。やってるね」
すると、前からウルフが来た。
「おはようございます」
ウルフは手を振った。
「おはよう」
ウルフはライトに近づいた。
「今日は大学ですよね?」
「あぁ。そろそろかな」
「気をつけてね」
ライトは頷き指を鳴らし消えた。
「はぁ〜」
授業以外朝からずっとため息。研究室に入った。
「お疲れ様〜」
何やら研究室が賑わっていた。すると、鈴鹿が声をかけた。
「ライト先生。桜田先生です」
「ん!」
案内されると、見覚えのある顔と前足が一つない白龍がいた。みんなにお菓子をあげていた。
「ご無沙汰しています。ライト先生」
女は頭を下げた。
「いえいえ。来られるなら声かけてくださいよ〜」
ライトは女に座るように促した。白龍は机に座った。
「桜田先生。どうしたんですか?」
ライトの問いに桜田は笑顔になった。
「もう先生じゃないですよ。ただ美味しいお菓子屋さんあったので、みんなに届けに。あと、ハーロックも見て欲しくて」
桜田はハーロックを抱き抱えた。
「あの時の傷がこんなに綺麗になったんです。あなたのおかげです」
足がないところは綺麗に傷口が塞がれていた。
「むしろ…ハーロックに苦痛を与えたのは私…」
「何言ってるんです。あなたがハーロックを拉致から解放してくれたじゃないですか」
ライトは何も言えなかった。
「ハーロックは、今もあなたのおかげで私を背に乗せて飛んでくれるんですよ」
桜田はライトの手を取った。すると、ハーロックはライトの手に顔を擦り寄せた。
「本当にありがとう」
「…」
ライトはどこか悔しい顔をした。桜田を見送り、研究室に戻った。
「ライト先生。久しぶりですね。桜田先生を見るの。何かあったんですか?」
鈴鹿が声をかけた。
「あぁ。ちょっとね」
「言いにくいんですか?」
ライトは無言で頷いた。
「でも、あのハーロック。片足無かったな…」
桶谷もライトの方に近づいた。ライトは頭を掻いた。
「はぁ…君たち二人になら話そうかな。付き合いは長いし」
「え?いいんですか?」
桶谷と鈴鹿は顔を見合わせた。
「あぁ。だが、ここじゃちょっと嫌だな。今から飯でも行くか」
「いいんですか!?」
ライトは鈴鹿と桶谷をご飯に連れて行った。そこは個室のところだった。二人の龍達は仲良く遊んでいた。
「あんまり聞かれたくない話だからな。その前に何か飲み物飲も」
ライトは店員に注文した。
「でも、ライト先生が珍しいですね。言いにくいことを俺らに」
「いいんだ。どの道調べたら足着くし。それに、アレが私が教授になった出来事だし」
すると、みんなの飲み物が来た。
「まぁ、とりあえず乾杯しようか」
三人で乾杯した。
「ライト先生は教授になってまだ日が浅いですよね」
ライトは指で数えた。
「三?正確には二年半かな?」
「若!」
「もうすぐ三十一才だな」
ライトはお茶を飲んだ。
「ライト先生は若いな〜」
鈴鹿がそう言った。
「いやいや、君たちと少ししか違うじゃん!」
「いや!そうだけど、でもライト先生は他の先生と違うよ。助教授の時から付き合いあるけど、同期?同い年?みたいな感じで接しやすいもん」
桶谷がそう言うと、鈴鹿も頷いた。
「あぁ〜まぁわからなくはない」
「あ、ライト先生。何か食べよ。すいませーん!」
鈴鹿は店員を呼び注文した。
「でも、君たちも覚えてるだろ。私が教授になる前に数ヶ月休んでたの」
二人は記憶を蘇らせた。
「確かに…あれ夏休み前だっけ?」
「でも…確かにいなかったような…」
すると、店員が料理を持ってきてくれた。
「それが、今回の事だ。かなりエグい話だが大丈夫か?」
ライトの忠告に二人は頷いた。
「よし。実はあの時、ライダーがいるにも関わらず龍を拉致する事件があってな。それが桜田先生のハーロックが拉致られたんだ」
その言葉に二人は驚いた。ライトはお茶を飲み語り出した。
ライト「作者!明日君の誕生日じゃないか!」
作者「そうだよ?でも、仕事よ?」
ライト「あ…はい。お疲れ様です…」
作者「てか、今度忘年会しません?大人の方のクロも誘って」
ライト「いいね!次回作やろうか!」
作者「東京のお土産残ってるし、マクパでもしましょうか」
ライト「楽しみー」




