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白い出会い

「谷川先生。お体大丈夫なんですか?」

谷川は勤めている高校に来た。

「えぇ。長らくすみませんでした」

頭を下げた。

「いえいえ。今日からまたよろしくお願いしますね」

他の先生方から励まされた。

「はい。がんばります」

ライトとの喧嘩の後、なかなか傷が治らなく数ヶ月休んでいた。

全く。めんどくさい事を…

そう思いながら、授業に出向きあっという間に一日が過ぎていった。

「流石に疲れたな…」

車に乗り、自宅へ帰った。家に入り、暗いリビングの椅子に腰掛けた。すると、レイが話しかけた。

「仕事始めだったみたいだな」

谷川を見た。

「あぁ。やっぱ初日は疲れるな」

スーツの上着を脱いだ。

「なぁ。アイツはどういう奴なんだ?」

谷川はレイを見た。

「あいつとは、ライトか」

レイは頷いた。

「ただの、龍を守るか殺すかの考え方の違いだけだ」

「それだけか?」

目を細めた。谷川は少し悩んだが、諦めたように話した。

「アイツ…ライトは、私が大学院の時に初めて会ったんだ」

谷川は話し出した。


谷川は大学院二年生。日々自身の研究や教授の助手をこなしていた。そんな時だった。

「ねぇ。一年に中卒入ったらしいよ」

「え?まじ」

そんな噂を耳にした。

「大学生に中卒ね…今時珍しいな」

そう思いながら、日々を過ごした。そんなある日。谷川は教授のサポートとして大学生達と教室で授業をする事になった。真剣に授業を聞いてる中、一人だけ偉才を放つ人がいた。

「ん?」

谷川ははじめはわからなかったが、授業が終盤になってその正体がわかった。

「あぁ…あの子か…」

谷川の目には、二冊ノートを広げ間に教科書をおき両手で二冊のノートに字を書いてるライトの姿だった。見惚れていると、チャイムが鳴った。

「ライトさん。今日遊びにくるの?」

「うん!明日授業ないから遊びに行く!」

「わかった。じゃぁ、待ってるから遅くならないように。あと、何度も言うけど玄関からだよ!」

一人の男がライトに話しかけ出ていった。谷川はライトに話しかけようとしたが、ライトは急いで片付け教室をでた。

「…」

谷川はその後をこっそりついていった。向かった先は大学内にある稽古場。ライトは鞄をそこら辺に置き、刀を出し素振りをした。

「…」

稽古場の窓が開いてるのか、ライトの長い白髪が揺れた。その美しさに谷川は見惚れた。すると、ライトは谷川の方を見た。

「何のようですか?」

谷川は諦めたようにライトに近づいた。

「大学院二年生の谷川だ。君の授業に見惚れてついついてきました」

「そう…」

「君の名は?」

「ライト。多分、大学院にも噂は広がってると思いますが中卒で入ってきたのはこの私です」

ライトは刀をしまった。

「君はなぜここで素振りを?」

谷川の問いにライトはどこか警戒した。

「ただ毎日してる事なので。一応大学には許可取ってます。てか…」

ライトは谷川に近づいた。

「教授のお仕事は?」

「あぁ。それは大丈夫」

ライトは谷川の前で止まった。

「いつか、あなたとやり合う日が来ると思うんですよね」

ライトの目つきが鋭い。

「ほう。なぜわかる?」

谷川は笑った。

「なぜでしょう?」

「でも、年上にそんなこと言えるの君くらいだよ。こんな可愛いお嬢さんが…」

その言葉にライトは刀を抜き、谷川の首に刀を近づけた。

「こう見えても、男なんだ。なんか、大学入ってから女に勘違いされて腹立ってるんだ。特にあなたは目が節穴?」

しかし谷川は動じなかった。

「これはこれは失礼。君の髪が美しかったからつい…」

ライトは刀を下ろした。

「今日は帰ります」

ライトは魔法で鞄を取った。去り際、ライトは谷川を見た。

「あなた、龍の血の匂いがする。そういう人とは私は関わりたくないです」

ライトは稽古場を後にした。

「へぇ…アレが噂の子か」

谷川はライトを見送った。


「それが、アイツとの出会いだ」

「…」

「アイツは、もうわかってたんだ。私が敵だと」

谷川はグラスに入った酒を飲んだ。

「一つ聞いていいか?」

レイは口を少し開けた。

「何だ?」

「なぜ女と間違えた」

その問いに谷川は酒を吹きそうになった。

「お前がそんなこと言うとは…まぁ、あん時はほとんどの人がアイツの事女だと言うと思う。それくらい…美しかったんだ…」

谷川は当時のライトにどこか惚れてたんだろう。

「声でわかるだろ…」

「ごめん。わからなかった。今は普通だよ。誰が見ても男。でもな、今でも惚れそうだよ。あの白髪が赤く染まって行ったのに私は興奮したし」

ライトを殴った感触がまだ手に残っていた。

「で、その後どうなったんだ。アイツは」

レイはどこか興味を持っていた。

「あの後、私は大学院を卒業後、高校の教師してたから詳しくは知らんが、アイツはあの後普通に大学卒業後、助教授して何があったのかは知らんが異例の教授へ出世したんだ」

「お前は今のやっていることはいつからやり始めたんだ?」

レイの質問に谷川はレイを見た。

「龍に対しての殺意は、子供の頃からだ。大学でそういうサークル活動をして今大きくなった」

「ふーん」

「まぁ、今はお互い敵同士だし」

谷川はグラスを片付けた。

「さて、今日はもう休む。おやすみ」

そう言うと谷川は寝室に入った。

「…」

レイは庭で丸くなった。


この後、金田の家の窓を割って遊びに行きました。

ライト「金田さん!聞いてよ!谷川ってやつがさー!」

金田「いい加減、玄関から入れって何度言ったらわかるんだ!」

そのまま谷川の愚痴を金田に喋りまくったのだった。

ライト「アイツ!私をお嬢さん呼びしてさ!」

金田「髪切ればいいじゃん」

ライト「やだ!」

ちなみにライトの髪の長さは腰くらいまである設定です。

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