反省
「あ!お帰りなさ…」
ウルフがライトを出迎えると、ライトは血まみれだった。
「え!?どうしたの!」
「あぁ…これには訳があって…その前に治療してほしい…」
ウルフは部屋を出て兵士を呼んだ。すると、タンカーを持ってきた二人の兵士が入ってきた。
「ライトさま!流石にそれはダメですよ!早く乗って!」
ライトは渋々乗った。医務室へ運ばれると、最近入って来たドクターであろう兵士が怪我の具合を見た。
「あら〜だいぶひどいですね」
看護師たちがせっせと準備していた。ドクターはライトの服を脱がせ、傷口に洗浄液をかけた。
「いってーーー!?」
あまりの激痛に声をあげていた。
「なんで怪我した時は声あげないのに、こう言う時は声上げるの?」
ウルフの疑問。
「ライトさま。動かないでくださいね。麻酔はしてるので、痛みは無いと思います。肩の修復していきますね」
ライトはさっきの激痛で意識が飛んでいた。
「うん。寝てるからチャチャっと終わらせましょう!」
ドクターは素早く治療をした。
「しばらく安静ですよ」
ライトはまだ白目をむいていた。
「頭は切れてただけなので縫うだけでしたが、問題は肩。ナイフが的確に狙って刺されてたので、当分はリハビリ必要かと」
「ですよね」
ウルフとドクターが話をしていた。すると、ライトが気が付いた。
「なぁ…ドクター」
「なんでしょう?」
「薬物って…痛覚麻痺できるのか?」
「ライトさん。どう言うこと?」
ウルフが話しかけた。
「実はな、今日の喧嘩相手。アイツの横腹に弾丸を放ったんだけど、動く動く。さらに加速までする。まじでビビってさ。怖かったー」
ドクターはうんうんと頷いた。
「なるほど。それは薬中ですね。普通は何もできませんよ。むしろ、倒れて動けないですよ。でも、その方は目がイッてましたよね?」
ライトは頷いた。
「ですが、薬物には副作用という物があります。健全な薬でもあります。それに、容量を間違えば大変な目に遭います。死ぬことも」
「でも、自分で制御できるって言ってたんだけど…」
「無理でしょ。まぁ、今は出なくても、いずれ出ます。ボロが…」
ライトは薬物の怖さで身震いした。
「先生。患者に怖い話しないでくださいよ〜」
「いえいえ。あなたが聞いて来たじゃ無いですか〜」
「それはそうだけど…」
ドクターは目を閉じた。
「それに、生きていた時。たくさんの薬中者を見て来て、みんな死んでいくところも見ていますので。それに、私は患者を治療中に薬中者に殺されたんで…」
ドクターはニコッと笑った。
「それは壮絶でしたね」
ライトはドクターを労った。
「仕方がありません。治安が悪いところで派遣医者で連れてかれてたんで」
ドクターは道具を片付けた。
「ウルフ。明日のよて…」
「明日の予定は、安静です!何言ってもるんですか!」
「まだ何も…」
「さ、ライトさまは今日はここで休んでくださいね。点滴が付いているので」
部屋の明かりが消された。
「え…」
「それじゃーライトさん。おやすみ!」
みんな出て行った。
「…」
ライトはふて寝した。
「チッ!」
谷川は自宅にいた。薬が切れたのか、冷や汗が止まらない。
「早く…弾丸を…」
椅子に座り、無理やり腹から弾丸を抜いた。
「はぁ…アイツ。めんどくさい事しやがって…」
ガーゼで出血を抑えた。
「おい…その傷…やばいな」
レイが庭から話した。
「あ…あぁ。お前は…」
見ると、レイの左前足は綺麗になっていた。
「俺は再生できる。ただ、しばらくは活動はできない」
「そうか」
「お前死ぬのか?」
レイは鋭い目つきで谷川を睨んだ。
「死ぬわけないだろ。今医者がこっち向かってる…」
すると、谷川の家に誰か入って来た。
「急いで止血しますね」
若い女が谷川の手当てをした。
「…」
レイはその光景をただ見ていた。
「谷川さん。薬は慎重に扱ってください。治療するのも一苦労です」
「すまないな…」
「でも、あなたがこんな怪我を負うの。初めて?」
谷川は考えた。
「そうだな。私も少し油断してた。でも、あっちはまだ経験が浅い。コレで済んでよかったよ」
「コレも十分重症だけど?」
若い女は道具を片付けた。
「それじゃ、帰ります。薬は置いてあるので飲んでください」
若い女は帰って行った。
「はぁ〜今日は寝るよ」
谷川はゆっくりと寝室に行った。
「…」
レイも庭で丸くなり眠った。
翌朝。
ライトは痛みで目が覚めた。
「う…ドクター…」
周りを見たが、メガネが無いから見えない。頭もかなり痛い。
「ぐぬぬ…」
「あ、おはようございます」
ウルフの声が聞こえた。
「う…ウルフ…」
ライトの異変にウルフはすぐに気づいた。
「大丈夫?今、痛み止めとってくるね」
ウルフは急いで痛み止めを用意し、ライトに飲ませた。
「しばらくしたら良くなりますよ」
「あぁ…あとメガネ…」
ウルフはライトにメガネをかけた。
「ありがとうな」
「いえ」
「はぁ…昨日の喧嘩、もっと強くならないとな…」
「ライトさんは十分強いじゃん?」
「私はまだまだだよ。それに、喧嘩でボロボロになったの久しぶりだし」
「え!ライトさんは血の気強いの?」
「全然。まぁ、色々あるんだ」
「へぇ〜」
ライトは右手を動かそうとしたが、少し動いた。
「昨日よりは動ける。多分大丈夫」
「ライトさんなら、すぐ復帰できますよ」
ウルフはライトを励ました。
「でも…ウルフ。明日…大学なんだ…」
「あ…」
沈黙が走った。
翌日。
「おはようございます」
ライトは頭に包帯、右腕を吊って現れた。その姿に生徒たちはドン引きした。
「ライト先生!?事故!?」
「ううん。喧嘩…笑」
「喧嘩!?」
生徒たちに詰められた。
「みんなは喧嘩しないように…」
「そんな大怪我するまで喧嘩しねーよ!」
生徒たちから説教を食らったとさ。
生徒A「なんでこんな状態で出て来てるんですか!」
ライト「仕事だも…」
生徒B「私達がボロボロだったら休めって言うくせに、先生が出てるの矛盾してますよ!」
ライト「そりゃ、大人のじ…」
生徒全員「大人の事情は関係ねーだろ!」
ライト ぴえん




