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秘密基地

あれから一ヶ月。ライトは相変わらず日中は大学と城。夜になると三日月龍の観測の生活をしていた。

「ライトさん。体調大丈夫ですか?」

ウルフはライトの体調を心配していた。ライトは本を読んでいた。

「あぁ。大丈夫だ。そういえば、鞭の使い方よくなったか?」

「はい。何とか…」

「ほう…じゃぁ、見てあげようか」

ライトとウルフは稽古場に来た。ライトは手をズボンのポケットに入れた。

「私はただ避けるよ。攻撃はしない。私に一回でもあててみな?」

ウルフは鞭を構えた。鞭の先端に何かを唱えたが、ライトはそれを見ていなかった。

「じゃぁ、行くわ!」

ウルフは思いっきり鞭を振るった。ライトは呼吸と共に華麗に避けた。

「うん。動きは悪くない」

ライトはウルフをしっかり見た。

「まだまだですよ」

さらに複雑に鞭を動かした。

「一ヶ月でここまでできるから、なかなか大した事だな」

それでもライトは華麗にかわした。

「でも、ただ鞭を振ってるわけじゃないわよ」

ウルフはニヤついた。

「ん?」

ライトは地面を見た。みると、紫の点がところどころにあった。

あぁ…鞭の先端に何かしたな。

ライトは地面をを蹴り、空中を駆け出した。

「行け!」

ウルフの声と共に、紫の点から紐がライトに目掛けて飛んできた。

「やるじゃなか」

ライトはそれらを避けたが、ウルフの鞭もある。

戦法はいいが…

ライトはさらに空中を駆け回った。紐と鞭が一体となってライトに迫る。

「ウルフ。一ヶ月でここまで成長はほめるが」

ライトはウルフの前に着地した。すると、紐と鞭が空中で絡まっていた。

「あ…」

ウルフは唖然としていた。

「戦法は見直した方がいいぞ」

ウルフの頭をポンと手を乗せた。

「まだまだだな」

ウルフは悔しそうだった。

「でも、すごいぞ。君の努力がみえたよ。また、稽古に付き合うよ」

「あ…はい!」

「よし。後片付けだけはしといてね。今から観測に行く」

「わかりました。気をつけてね」

「あぁ」

ライトは指を鳴らし消えた。

「はぁ…ライトさん強すぎる」

その光景を数名の兵士たちがのぞいていた。

「ライトさん…武器一つ出さずに避けるだけで…」

「え…すご…」

すると、ウルフがその視線に気づいた。

「あ…あんたたち!何のぞいてるのさ!」

兵士たちは走っていった。

「まちなさーい!」

ウルフも走って行った。


「さて、今夜も観測」

ライトは三日月龍の観測をした。

「あの時の龍同士のぶつかり、それ以降見てないな…もしかして、繁殖期?」

そう思いながら自分の考察をメモした。

「…たまには、山道を歩こうかな。夜の冒険〜」

ライトは山を歩いた。

「いつもはここ歩かないからこうなってるんか…」

来たことのないルートを歩いた。すると、滝の音が聞こえた。

「ん?」

ライトは滝の音のする方を歩いた。

「お…これは」

そこには大きな滝が音を立てていた。よく見ると、滝の後ろは洞窟になっていた。ライトはその洞窟に入った。

「意外と広いじゃない…いい秘密基地みっけ」

ライトは洞窟をでて、また山道を歩いた。すると、何かの気配を感じた。

「…チッ」

すぐに魔法で銃を右手にし、刀を腰に収めた。

「さっさと出て来なさい。一気にまとめて捌いてやるから」

ライトの目がぱっと見開いた。すると、ライトの頭上に三人横から五人出て来た。

「…!」

息を吐いたと同時に、ライトは懐から銃を出し、頭上の三人に弾丸を浴びせた。横から出て来た者は一斉に攻撃を仕掛けた。

「多すぎる…」

ライトは引き金を引くと、弾丸がカーブした。弾丸は二人のこめかみを貫通させた。一人の敵はライトに武器を振り上げた。ライトは静かに息を吸った。

「動きが遅い!」

敵が振り下げる前に、ライトは刀で一文字に切り裂いた。

「残るは二名か」

勢いをつけ、敵に近づいた。すると、一人の敵がもう一人に引くよう指示を出した。

「逃がさん!」

ライトは刀を構えた。指示を出した敵がナイフを片手にライトへ飛び出した。

「そっちも逃がさん」

ライトは弾丸を放ったが、指示を出した敵がそれを腕で受け止めた。もう一人の敵はそのまま走り去った。

「君…慣れてるよね」

ナイフと刀がぶつかった。

「何が狙いだ」

敵は一言も喋らない。ライトは弾丸を敵の足に放ったが、敵はライトから距離をとり免れた。

「片腕は使い物にならない。それで、私に勝てるわけないだろ。逃げても無駄」

ライトは銃を向けた。すると、敵はナイフを捨て素顔を表した。

「ライトさんに会えて光栄です」

見ると、若い男だった。

「谷川先生はあなたを狙う時に自己責任って言ってたんですが、もうピンチですね」

男は笑顔で答えた。

「で、何が狙いだ?私の命か?」

ライトは警戒した。

「そうですが、無理そうなので殺してください」

男はもう片方の手を広げ、無防備な姿になった。

「…そうか。じゃぁ…」

ライトは一瞬で四発弾丸を放った。それは男のもう片方の腕と両足を貫通させた。

「あぁ!」

男は倒れた。四肢をやられてしまっては身動きが取れない。ライトはゆっくり歩いた。

「もう一人はどうせ弱いから逃してもいいや。でも、君は面白そうだからな…」

男は怯えた。すると、ライトは刀をしまい、手帳を取り出した。

「あぁ…明日、谷川先生がくるじゃん。ちょうどいい。お返ししておこうかな」

男の髪をがっちりと掴み、持ち上げた。

「あがが…」

ライトは満面の笑みで微笑んだ。

「さ、私の家にお前を連れて行くのも嫌だから、このまま大学で一緒に谷川が来るまで待ってようか」

ライトはそのまま男を暗闇へ引きずっていった。

翌朝。

ライトは教授室で仮眠をしていた。横には昨日お持ち帰りした敵と一緒に。すると、ノックが聞こえた。その音でライトは目覚めた。

「あぁ〜?誰だ」

朝イチだから機嫌が最悪。すぐにメガネをかけた。扉が開くと、谷川が入って来た。

「おはようございます。ライト先生…」

言い終わったと同時に、敵の姿を見た。

「おはようございます。谷川先生。昨日、たまたま複数人に襲われてね。一人は取り逃したんですが、このボーイ意外は殺しておきました」

声を出さないようにタオルを噛ませていた。四肢から出血が出ていたが、部屋を汚さないようにシートの上に敵はいた。

「谷川先生の連れですよね。お返ししておきます」

谷川は鼻で笑った。

「ライト先生。面白いプレゼントを朝からどうも」

そう言うと、谷川は懐からナイフを取り敵の頭に投げた。

「!?」

しかし声を上げる間もなく、ナイフは頭に命中した。

「こいつはどうせ使い物にならない。あぁ、死体はお持ち帰りします。あなたからのプレゼントですから」

ライトは眉ひとつ動かさなかった。

「味方を殺すのは…私には考えられんが」

谷川はライトの顔に近づいた。

「誰にも気づかなければそれでいいのです」

お互いに睨んだ。

「あなたはいつか後悔しますよ」

ライトは忠告をした。

「それは、あなたじゃないですか?あぁ、そろそろ戻りますね。素敵なプレゼントも片付けないといけないし…」

谷川は肩の上に乗っているレイに話した。

「レイ。それを片付けなさい」

そう言うと、レイは黒い煙を吐いた。すると、さっきの死体が跡形もなく消えた。

「では」

谷川は教授室を出ていった。


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