表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/64

ウルフの稽古とライトのカラス

「ふぃ〜疲れた〜」

ライトが現れた。

「ライトさん。お疲れ様です」

ウルフが出迎えた。

「ウルフ。今日は何かあったか?」

ライトは椅子に座った。

「はい。今日も兵士が十数名と馬が入ってきました」

「ふーん…馬!?」

ライトは驚いた。

「はい。見に行きますか?」

「行く!」

ライトはウキウキになった。ウルフとライトは厩舎へ向かった。兵士たちは厩舎作業をしていた。

「お疲れ様」

ライトの声に皆が顔を向けた。

「お疲れ様です。ライトさま」

兵士たちが元気そうでライトは安心した。

「馬が来たって聞いたから見に来た!」

「はい。二頭入厩しました」

一人の兵士がライトを案内させた。洗い場に二頭がいた。一頭は鹿毛。もう一頭は栗毛。

「いい子達だね」

ライトは二頭の額を撫でた。

「大事に育ててね」

「はい!」

兵士たちは元気よく返事をした。

「よし!とりあえず、怪我のないようにね」

そう言い、ウルフと厩舎を後にした。部屋に戻る道中。

「あっ!」

ライトが声をあげた。その声にウルフはびっくりした。

「っ!どうしたんですか?」

「忘れてた。君の稽古…」

ライトはウルフの肩を掴んだ。

「今からやろうか!」

「えぇ!?」

ウルフを連れて稽古場へ向かった。

「ライトさん。もう夜遅いですよ?明日も大学じゃ…」

ウルフは心配していた。

「大丈夫さー。遅刻してもいいもん」

そう言いながら、ライトは竹刀をウルフに持たせた。

「よし。じゃぁ、素振りからだ」

ライトはお手本を見せながら、ウルフに素振りをさせた。

「うん。悪くはない。経験積めば、男相手でも大丈夫だろう」

「嘘だ!」

ウルフは驚いてた。

「ほんとだよ。なんだったらしばらく私が大学行っている間に、兵士たちと一緒にトレーニングやってもいいんだよ」

ウルフはどこか納得した。

「あぁ〜。そうですね。しばらく一緒にトレーニングしてみようと思います。ですが、城の事は…」

「城の事は大丈夫。兵士たちも増えてるし。それに、私が帰ってきたらトレーニングに付き合うし」

ライトはどこか満足気だった。

「あ…はい。がんばります。いざとなったらライトさんを守りたいし」

「私も一応戦闘はできるぞ?」

そう言うと、ライトは銃を瞬時に抜き稽古場にある的に目掛けて発砲した。弾丸は見事中心に命中した。

「えぇ…」

「一応、銃と刀を使ってるんだ〜。厨二病みたいでいいだろ〜」

ライトはウネウネしていた。

「ちゅうに…」

ウルフは引きつっていた。

「て事で、今日はもう辞めよう。また明日だ。私は部屋でやる事があるから戻るね」

「はい。ありがとうございました」

ライトは稽古場を後にし、部屋に戻った。椅子に座り天井を眺めふと思った。

「…情報網が欲しいな。もっと他の龍の事を見守りたいし…ついでにクロも…」

ライトは立ち上がり、部屋の扉を開けて廊下を歩いていた兵士に声をかけた。

「ごめん。今からこの世に行ってくるわ。ウルフに何か言われたら観測に行ってるって言っておくれ」

「わかりました」

ライトはまた部屋に戻り、指を鳴らし消えた。

ついた場所はいつもの観測地。

「今日もいるね」

ライトは三日月龍を観察していた。

「本当に、この龍は羽を休まないのかな。ずっと気になるな」

今日の報告会であまり報告ができていない事に少し反省した。山道を歩き、山の中へ入った。

「君たちをスカウトしたいんだけどな…」

上を見ると、木々にたくさんのカラスが羽を休んでいた。すると、一羽のカラスがライトに目掛けて飛んできた。

「…」

ライトは腕を差し出すと、カラスは腕にとまった。カラスは首を傾げながらライトを見た。

「前から気になっていたんだ。君たちを私の情報網としてスカウトしたいんだ」

カラスは不気味に鳴いた。

「君たちは何処へでも行けれる力を持っているよね」

その声にカラス達は一斉に鳴いた。

「そりゃ警戒するよな。なぜ知ってるかってね。適当に言ってみただけだけど…」

ライトの発言にカラス達は一瞬で鳴くのを止め、警戒しなくなった。それどころかどこか拍子抜けをした。

「で、君たちをスカウトしたい。情報を持ってきたら美味しいものをあげるし、私がいる城にくる事ができるなら君たちの家を作ろう。餓死にはさせない。ただ…私の城がある世界は異世界だが…」

すると、腕に留まっていたカラスがライトの肩に乗り、耳元で囁いた。

「それは何処だ」

ライトは驚いた。

「この世とあの世の境目だ。てか、喋れるんだ」

「この距離じゃないと喋れない。その世界なら我々も行く事ができる。我々はあの世にも行き来ができるからな。だが、何故我々を選んだ」

カラスは真剣に答えたが。

「えー。私の思い込みなんだけど、カラスって何処でも行くイメージあってー。できるかなって。いつも三日月龍の観測でここくる時に君たちをよく見かけるから、いい団体だなって」

ライトの答えにどう答えればいいのかわからなかった。

「あ…うん…そう…」

カラスは飛び立ち、他のカラスに目掛けて鳴いた。すると、他のカラスは一斉に鳴き、皆消えていった。さっきの一羽がまたライトの肩に乗った。

「今みんなお前が言ってる世界に行った。城ならすぐわかると思うから、皆がそっち行った」

「わかった。なら、私もすぐに城に戻って君たちの家を作成しよう」

ライトは指を鳴らし、その場から消えた。

ライトは部屋につくと、城中から悲鳴が上がっていた。

「ん!?」

急いで廊下を開けると、兵士たちとウルフが走り回っていた。

「あー。言うに忘れてた…ウル…」

「ぎゃー!何あのカラスの大群!!」

「ウルフさん!どうしますか!」

大慌てだった。

「みんな落ち着きなさい!」

ライトが大声を上げると、ウルフと兵士たちはライトを見た。

「言うの忘れてたわ。ごめん。あのカラス達は私がスカウトしたんだ」

その言葉にウルフと兵士たちは安堵したと同時に、ライトに詰めよった。

「何故言わないんですか!!」

「ひぃぃーごめんなさーい!」

ライトは外へ走って行った。外に出ると、カラス達が城の屋根に待機していた。

「ごめんごめん。夜遅くに。今君たちの家を用意するよ」

ライトはスラスラと紙に絵を描いた。すると、一羽のカラスがライトの肩にとまり、その絵を見た。ライトの耳元で意見を言った。

「木に止まるのもいいが、巣で寝転がりたい。砂浴びが出来るところも欲しい」

「なるほど。いい意見だ。じゃぁ…」

カラスの意見を取り入れた家の絵が完成した。その絵に呪文を書いた。

「なら、これで行くぞ」

中庭の隅に紙を置いた。

「ここなら城の影にもならないから、快適だろう」

そう言うと、ライトは唱えた。すると、その場所に大きなカラスの家が出てきた。

「これでいいかね?」

するとカラス達は一斉に家に入って行った。

「気に入ってくれるといいが…」

しばらくすると、また一羽だけ出てきた。ライトの肩にとまり、耳元で囁いた。

「気に入った。明日から動こう。明日指示を出して欲しい」

「わかった。よろしくな」

ライトはカラスを優しく撫でた。カラスは不気味な鳴き声を上げ、家に戻った。

「さて、寝るか〜」

ライトは城に戻った。部屋に戻り、シャワーをさっと浴びてベットにダイブした。


いつも読んでいただきありがとうございます

高評価やいいねよろしくお願いします

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ