校外学習
ある日。ライトと生徒達はとある場所にいた。
「ライト先生。ここで何があるのですか?」
大きな屋敷の前にみんな興味津々。
「今日は年に一回はある、龍の保護活動報告会だ。まぁ、とりあえず入ろう」
ライトは扉を開けた。
「おぉ。ライトさん久しぶりです」
男が声をかけた。
「久しぶりです。金田さん」
ライトと金田は抱き合った。ライトは生徒達に紹介した。
「紹介するよ。龍の保護活動家の金田さんだ。金田さん。うちの大学の生徒達です。ぜひ見学させてください」
「かまわんよ。みんなこんにちわ」
「こんにちわ…」
生徒達は挨拶をした。
「とりあえず、中入れ。報告会が始まる。生徒達の椅子も用意してある」
金田はライトと生徒達を案内させた。
「金田さん。後で少し時間いいか?」
ライトは金田に小声で聞いた。
「あぁ。いいぞ。君のことだ。何かあったな」
ライトは頷いた。金田は広いホールへ皆を案内させた。そこには大勢の人で賑わっていた。
「今日は全員集合だからな。ささ、席に座って。ライトさんはあそこ」
指をさした方をみると、関係者系の席だった。
「えぇ〜。生徒達と居たい〜」
「何言ってるんですか。あなたは大学教授であり、保護活動家のリーダー的存在ですよ」
金田はライトを引っ張った。
「あぁ。君たちは硬くならなくていいよ。報告会の話をぜひ聞いて行ってくれ。質問があれば遠慮なく」
金田とライトのやり取りに生徒達はどこか緊張がほぐれていた。そして、報告会が始まった。
「これより、龍の保護活動報告会を始めたいと思います。まずは挨拶です。ライトさんお願いします」
私!?とライトは驚き、指を向けた。構わず金田はライトにマイクを向けた。
「あ〜。挨拶を考えてなかったです。申し訳ない」
会場から笑い声が聞こえた。
「改めまして。ライト・ルーマスです。今日は龍の保護活動報告会に来ていただき、ありがとうございます。今日は私の生徒達も連れてきました。よろしくお願いします。さて、ここ数年で龍の個体数が減少傾向です。ましてや、龍を虐殺する集団も増えています。この報告会で意見を出し合って良い方向に行きたいと思っています」
会場から拍手が上がった。
「それでは始めましょうか」
金田が司会して行った。
「では初めに、ライトさんから」
ライトはまた驚いた。
「げっ!?」
「ライトさん早く!」
マイク越しから声が聞こえて皆が笑った。
「あ…はい。では、始める前に私の生徒達にこの報告会が何なのかを説明させてください。みんなちゃんと聞いててね!」
生徒達は引きつりながらもノートとペンを用意した。
「今日集まった人達は、それぞれ観測した龍の個体数の記録や新たにわかった生態の発見をここで報告することです。ちなみにここで報告する龍の種族は大体五十種類くらいかな?なので、なかなか聞くことのできない龍の報告もあると思うので、是非聞いていってねー」
ライトは改めて前を見た。
「では、始めましょうか。私が調査している三日月龍についてです。別名、月光のカナリア。この龍は夜にしかみることのできない特殊な龍です。調査は個体数の調査しか出来なく生態についてはまだわかりません。ほぼ毎晩観察をしているのですが、個体数は前回発表した数より減少も増加もありません。また、この龍は地上に降りることが無いため、飛行中の観察になります。以上です」
ライトは椅子に座り、マイクを金田に渡した。
「続きまして、私金田の発表です」
その後次々と龍の報告が上がり、生徒達は興味津々だった。あっという間にお昼の時間になった。
「一回お昼休憩としましょうか。お隣の部屋に食事を用意しています。生徒達の分も用意してあるので遠慮なく食べて行って欲しい。二時間後にまたこの部屋に戻ってきて欲しいです」
金田が言うと、皆移動して行った。ライトと金田はこっそり人気のない部屋に移動した。
「ライトさん。何があった」
金田はお茶を用意した。ライトは窓の景色を眺めた。
「谷川の事だ」
その名前を聞いた金田はライトを見た。
「谷川…」
「今、私の大学で臨時教師をしていて月一に来てるんだ。先日谷川が私の教授室に来てたんだ。肩に黒龍を乗せて」
金田は驚いた。
「え!?あいつ龍を絶滅させる人でしょ?なぜライダーに…」
ライトの声が低くなった。
「ただの龍じゃない。アレは…」
「…」
ライトは金田を見た。
「私も本でしか読んだ事が無いが、おそらく闇の帝王だと思う」
「…!」
「確証は出来ん。だが、本の通りだと特徴が一致してる」
そう言うと、ライトは魔法で一冊の古い本を出した。ページをめくると、黒龍が描かれていた。
「漆黒の体、血のような瞳。胸のあざは見えなかったが、ほぼ間違いないだろう」
闇の帝王を召喚させる手順も書かれていた。
「龍が生け贄…」
「今日の報告会で多分いるな。生け贄になった龍が」
ライトはページを捲った。ふと、疑問に思った。
「ライダーの契約…」
金田もその分を見た。
「ライダーになるには…腕や足、目など重要な臓器が必要…」
「恐ろしい契約だな…だが、あいつは何も取られてなさそうだった」
「どう言うことだ?」
ライトは椅子に座った。
「わからーん」
ライトがお手上げだった。
「だってー。挨拶に来ただけだしー。そんな長時間いるわけじゃないしー」
「だが、なぜソレが闇の帝王だとわかったんだ?」
金田はライトを見た。
「嫌な感かな。あぁ、この龍は異常だと直感が作動した感じだ」
「なるほど。でも、まいったな。こんな異常な龍を召喚させるとは…」
金田は頭を抱えていた。
「仕方がない。ただ、闇の帝王はこの世を破壊する力を持っていると言われている。谷川がなぜ召喚させたのかは知らんが、警戒は必要だな」
「そうですね。今日報告しますか?」
ライトは立ち上がった。
「あぁ。しておこう。ただ、今は様子見だけだ。谷川自体もあの龍を使いこなすのに時間がかかると思う」
「わかりました」
「腹減ったし、私達もご飯にしましょうか。付き合ってくれてありがとうね」
「いえいえ。こう言う報告は大事です。ありがとうございます」
ライトと金田は部屋を出た。
「やっぱ金田さんの飯は最高だな」
ライトはご飯を美味しそうに食べていた。
「それはよかったです」
金田もご飯を食べていた。すると、一人の生徒がライトに声をかけた。
「ライト先生。お疲れ様です」
「ん?お疲れ様。どうした?」
「ライト先生が調査されてる三日月龍なんですが…初めて聞いた品種なので…」
金田は驚いた。
「おま…授業で言ってないんか!」
沈黙が流れた。
「あっ…忘れてた」
金田は思いっきりライトの頭を叩いた。
「コラッ!自分の調査を生徒に言わないとは。三日月龍も謎に満ちた龍なんだぞ!」
「だってー。生態不明だもん。毎晩個体数数えるくらいしか出来ないもん…」
「そもそもどう言う龍なのかは話してもいいだろ!君の生徒達、勉強熱心でいい生徒達じゃないか!」
みると、生徒達は熱心に来てくれている人に声をかけていた。
「あぁ…ハハ〜。じゃぁ、次の授業で特別に教えるか」
ライトは時計を見た。
「やべ!もう時間じゃん!」
急いで食べた。
「ライト先生。急いで食べたら喉に詰まりますよ!」
その光景を金田は眺めていた。
「一体、どっちが偉いのやら…」
昼食が終わり、午後の報告会がスタートした。
「それでは…」
順序よく報告会が進み、最後の人になった。
「では、今日の報告会の最後の発表です」
男は立ち上がった。肩には黄緑色の龍が乗っていたが、元気がなかった。
「小路です。報告をします。ですが、先日最後の一匹が突如行方不明になりました」
会場内がざわついた。ライトは金田からマイクを取った。
「ごめんなさい。君が調べている龍を教えて欲しい」
男は肩に乗っている龍を見た。
「私が調査している龍は、エメラルルミナス。人間に危害を与えない大人しい龍です。そして、私とライダーになったこの子もエメラルルミナスのティナです。ティナと恋人関係であった野生の彼が行方不明になりました。エメラルルミナスはお互いに遠くに居ても会話ができる習性を持っています。しかし先日、それが突然出来なくなりました。原因はわかりません。エメラルルミナス自体、ティナと彼だけしか生き残っていません。非常に残念です」
小路は悔しそうだった。
「わかりました。ありがとうございます」
小路は席についた。ライトはマイクを握った。
「今日の報告会は以上です。毎日の調査ありがとうございます。さて、皆に耳に入れておきたい情報があります。谷川をご存知でしょうか」
その名前に皆が一斉にライトを見た。
「今、彼は非常に厄介な事にライダーになりました」
会場がざわつき、一人が声をあげた。
「彼は、龍を殺す側でしょ!なぜライダーに!?」
ライトは続けた。
「確証はわかりません。以前お会いした時に、肩に黒龍が乗っていました。龍の名はレイ。断定はできないのですが、おそらく闇に帝王だと思います」
その名前に皆が凍りついた。
「私も本でしか見たことがありません。ですが、特徴が一致していました。今は何もしてこないと思います。谷川自体も闇の帝王レイを使いこなすのに時間がかかると思うので。現時点では様子見です。ですが、動きがあり次第また報告会を開きたいと思います。今日は以上です。お疲れ様でした」
皆が片付ける中、ライトは小路のところへ向かった。
「小路さん」
小路はライトを見るなり、泣き出した。ライトはそっと抱きしめた。
「すみません。何もできなくて」
「いいや。君とティナが生きててよかった」
その声にティナも泣いた。
「愛する彼を失って辛いな」
優しくティナを撫でた。
「実は、家にティナと彼の卵が数個保管してあるんです。その子達を守って行きたいと思います」
ライトは頷いた。
「わかったよ。何かあったら、いつでも相談に乗るからね。遠慮なく言ってくれ」
小路は礼をし帰って行った。
「ライト。今日はありがとうな」
金田が来た。
「金田さんもありがとう」
ライトは金田の手を握った。
「また報告会をしような」
「そうだな。さて、生徒達。金田さんにお礼を言いなさい」
生徒達は金田の方を向いた。
「貴重な報告会。ありがとうございました」
生徒達は礼をした。
「いい勉強になってくれてよかったよ。また来ていいからね」
金田はライトと生徒達を見送った。
作者「あの…ライトさん」
ライト「どうした?」
作者「この作品…10万字行くか行かないかなって思って書いてたんですよ。本業があるので毎日書けないんですけど」
ライト「うん。あ、仕事お疲れ様です」
作者「今ギリ7万字行けたんですよ。投稿は2万ちょっとですが」
ライト「おぉーすごい!」
作者「頭の中にある完結までの3分の1行ってないんですけど…」
ライト「じゃー長くなるの?」
作者「はい。なんだったら、初めて投稿して完結した『月に恋した男』を遥かに超えるかも…私的に経験ありません。なんだったら、とんでもないものに手を出してしまったんじゃ…と」
ライトは笑顔のギャルピーした。
ライト「よろしく!」
作者は怖くなり、大人のクロの方を振り向いた。クロはニコッと笑うと。
クロ「俺の作品も終わってないよね?時間かかってもいいから、完結目指してね!」
毎晩2人からの頑張れの声が頭から離れられません。




