小説と方言と辞書 辞書ノ勧メ
小説は、キャラクターの個性として使う方言以外は標準語でね。ぽろっと混ざる方言は、意外とあるようです。
何故なら、標準語だと思っている方言だってあるからです。
後で試しに、地元の方言一覧などを検索なさってみて下さい。中には「これ、標準語じゃなかったんだ!?」って驚く単語や言い回しの一つが出て来ると思います。
次に、日頃から辞書を活用しよう!
これはそのままです。
例えば『温』と『暖』。意外と『温』を当てるところが『暖』に。逆に『暖』を当てるところが『温』になっている事が多いです。
『温』は、体の一部で温度を感じる時や、人情、物の温度などに対して使われます。『暖』は、気候などの体全体で感じる事などに使われます。
正解 |不正解
◇ |◆
温かいスープ |暖かいスープ
温かい人柄 |暖かい人柄
炬燵で温まる |炬燵で暖まる
→炬燵で体を温める|
暖かい日 |温かい日
暖かい服 |温かい服
これを反対語にしてみましょうか。
温かいスープ |冷えたスープ
温かい人柄 |冷たい人
暖かい日 |寒い日
暖かそうな服 |寒そうな服
そう。『温冷』『寒暖』となります。反対語が『冷』になる時は『温』を。反対語が『寒』になる時は『暖』を使います。
よく使う温かいと暖かいでも、意外とどっちだろうと迷う事がありませんか? 迷ったら辞書を使おう。
魔物が暴走するのは『スタンピード』か『スタンピート』か?
生き物を飼う時に使うのは『ケージ』か『ゲージ』か?
気をつかうのは、『気を遣う』か『気を使う』か?
あやふやであったり自信がなければ、どんどん辞書を使いましょう!
しっくりする表現がなければ、類語辞典も使っちゃおう!
間違いが減る! 語彙が増える! 覚えれば、必要がなくなる! 辞書を使うって、良いことだらけですよ。
―終―






