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なんで! 僕の事を君は好きになんないんだよ!

作者: 七瀬






君は、僕に興味がない!

僕がどんなに君に好き好きアピールしても......。

君は、“僕の存在ごと知らんぷり。”

君とは? 高校に入って初めて同じクラスになった。

僕は君を一目見て! 心臓がバクバクしてその日から。

ずっと、僕は君の事が頭から離れない!

爽やかな笑顔に、綺麗な長い髪が風に靡いて。

僕は、いつもそんな君にハッとなるんだよ。




・・・それなのに。

君には、僕の想いが届いていない。

いつも、僕の心を見透かすように僕の想いを完全にスルーする君。

僕の想いを君に受け取ってほしいのに。

どうして、どうして分かってくれないんだよ!




僕は、君の前だと、、、?

おどけてみせたり、はしゃいでみたり、誰かを通して君に話してみたり。

いろいろ君に、試してみるけど、、、?

君は全く、僕の事を見ていない。




・・・だから?

強硬手段として! 僕は君の悪口を言ったり噂話を流したりする。

僕を嫌いになるような事までする羽目になったんだぞ!

それでも、君は僕を見ていない。

どうしてなんだよ。

何をどうしたら? 君は僕を見てくれるんだ?

僕が君の事で、頭がいっぱいなのにさ!

僕が公園のベンチで一人で考え込んでいると、、、?

君がそっと僕の隣のベンチに座ったんだ。



『えぇ!?』

『何よ! 私の悪口を言いたいなら? 直接! 私に言えばいいじゃない!』

『・・・・・・』

『君は、私にどうしてほしいのよ?』

『すっ、好きになってほしい!』

『えぇ!?』

『だって! 山中さん、僕の事! 全然、見てくれないから!』

『マジで言ってんの!?』

『・・・ううん。』

『ちゃんと! 島野君の事見てたよ! そっちが気づいてないだけでしょ!』

『えぇ!?』

『でっ? 先、私になんて言ったの? もう1度行ってみてよ!』

『えぇ!?』

『言わないなら? もうこの話は、終わりだから!』

『ちょ、ちょ、ちょっと待ってよ! 言うよ。』

『じゃあ、ハイ!』

『“ぼっ、僕の事を好きになってほしい!”』

『うん! 分かった!』

『えぇ!?』

『じゃあーまた! 明日、学校でね!』

『う、うん。』






今! 何が起きたんだ!?

僕の好きな君が、僕の座っているベンチの横に座った。

僕と話をしてくれた!

しかも!? 君が僕の事を、少しは見てくれていた事をこの時知った。

僕は、一方的に君の事を好きすぎて! 君が僕の事を見てくれている

ことすら、僕が気づいていなかっただけなのか?

まさか!? こんな展開になるとは、、、!?

僕は、ただただ呆然としていた。

君と、こんなに会話ができるとも思ってなかったし!

僕が君に【告白】もしているじゃないか!?

今僕の心は、ザワザワして落ち着かない!

そもそも、君は僕の告白に、“うん! 分かった!”と答えた。

これって? ひょっとして? 【両想い】なのか!?

マジか? マジか? と10回唱えた!

なんの呪文なんだよ! 意味不明だけど? 言わずにはいられない!

ずっと、君への気持ちを封じ込めてきた僕からすると、、、?

かなりの進展で! まさに!? これは【奇跡】としか言えない!

まあ? 僕は君にバレないように、大人の対応をすけどね。




『おはよう、島野君!』

『・・・ううん、おっ、おはよう!』

『ぎこちない挨拶だけど? 大丈夫なの? 島野君?』

『・・・もっ、もちろんだよ!』

『ウフフ、無理に大人のマネしなくてもいいと思うけどね!』

『あぁ!? バレた!?』

『うん!』




最後までお読みいただきありがとうございます。

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