『俺たちは、ヤバくなったら、さあ土下座』・・・『詩の群れ』から
『俺たちは、ヤバくなったら、さあ土下座』・・・『詩の群れ』から
㈠
俺は今日も、財布から何かが現象していくよ、減少ではなくてね。
何だって、その現象とは一体、何を指すんだい、え?
それは、俺たちの、居場所の所在の崇高さを、物語っているな、だろうだ。
だろう、その場所の崇高さを思えば、現世など、放り投げてしまうだろう。
㈡
しかし、今回ばかりは、ヤバい、という場合があるな、例えば、財布から、減少するとすれば。
其れはヤバいな、一円、十円、そのくらいで、救ってくれよ、だろうだ。
だろうだ、そんな、ヤバい時は、俺たちはどうすればいいんだろう。
それは、こうやって、俳句を読めばいいんだよ、ほら、未来が見えるだろう。
㈢
確かにな、そして、未来は、こう呟いている、俺たちは、ヤバくなったら、さあ土下座。
成程な、その手を使わずして、人生は乗り切れまい、新しい未来が、季語が消失していても、教えてくれているな、だろうだ。