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ロザリンド9

まずはここまで

「彼、すごい顔で僕を睨んでいたよ」

帰りの馬車でウィル兄様が苦笑していた。


「よっぽどフランクリン伯爵家に婿に来たかったんですかね?」

「いや、あれは伯爵家というよりはロージィそのものに…」

そこまで言うと、ウィル兄様はちょっと俯いた。

「彼にロージィをとられるかもってなった時にかなり焦ったよ。家のためって理由を付けていたけど、僕自身がロージィを他の人にあげたくなくて婚約を言い出したんだって気づいた。」

「ウィル兄様…」

「ロージィにとって、僕が兄のような存在だってことはわかっている。それでも結婚してくれる?」

「ウィル兄様、いえ、ウィル。昔から憧れのお兄ちゃんだったのは確かです。でも一緒にいてこんなに落ち着く人もいない。幸せにしてください!」


それから馬車の中で色々な話をした。

幸せいっぱいだった。

「あの墓の中には本当に前伯爵夫妻が入っていたと思う?臭いや野犬など墓場にしては不自然な所だらけだった。」

ウィル兄様のこの言葉だけは頭の隅に引っ掛かっていた。



翌年、無事に学園を好成績で卒業し、ウィル兄様と結婚し、一男二女をもうけて幸せにフランクリン伯領を盛り上げていくのだが、これは別の話。

とりあえずロザリンド編終了です。次はテオドール編です。そこからは1日2話予定です。

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