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ロザリンド2

ちゃんと続きが投稿できるのだろうか?

公爵家からの返信は「公爵家の方で捜索するので、こちらから人手を送る必要はない」という物だった。

正直、自分で探しに行きたいのだが、目上の公爵家にこう言われるとこれ以上言うことはできず、結果を待つしかないのが辛いところだ。


それに、こちらもそれどころではない事態になっていた。


階下から言い争う声が聞こえて行ってみると、叔父と叔母が来ていて、ウィル兄様と親子喧嘩をしていた。


「伯爵家の跡取りはロージィだ!父上と母上の出番はないんですよ!」

「だが、彼女はまだ学生だろう?領地経営をする時間はないはずだ。」

「僕がいます!」

「お前はまだ21歳の若輩者じゃないか!いいから金庫の鍵をよこせ!」

「若輩者でも、あんたらよりはマシなはずです!少なくとも僕もロージィも自分の育ったこの伯爵領を愛しています!」

「親に対してあんたとはなんだ!」

止めるべきなのかもしれないが、穏やかなイメージのあるウィル兄様が声を荒らげるところを初めて見たので、喉が動かなかった。


立ち尽くす私に先に気づいたのは叔父だった。

「ロザリンド!お前もわかっているだろう?学生のお前に領地経営は無理だとウィルを説得してくれ。」


正直、昔から何回もお金の無心にくるこの叔父叔母に領地経営ができるとは思えない。たしか昨晩もパトロンをしている画家の絵が完成したとかでパーティをしていたはずだ。


しかし私も未成年の学生の身。普通に考えたら叔父と叔母が伯爵代理をするものだ。

なんと答えようか、と頭を悩ませていたら、ウィル兄様が爆弾を投下した。


「僕がロージィと結婚して伯爵代理をしますから、父上と母上は引っ込んでてください。」


全く聞いてない話に叔父様と私はパニックになった。


「な・・・何を言い出すんだ!お前は一番高く結納金をくれるところに・・・!」

「ウィル兄様、結婚の意味わかっておられます?親戚内での結婚なんて政略結婚としてのうまみ低いし、も…もしかして私のことを?!」


どしん!


ん?


「きゃーーー!叔母様!」

私と叔父がウィル兄様に詰め寄る後ろで、叔母は白目をむいて倒れてしまった。

叔母が倒れてしまったので、叔父は一旦退散することにしたようだ。

助かった・・・


叔父と叔母の馬車を見送って後ろを向くと、ウィル兄様のきれいな緑の目と目が合った。

「ごめん、ずっと考えてはいたんだけど・・・僕はこの領地が好きで、ロージィと結婚すればここに骨を埋められるのになって。」


なるほど。

完全に領地のために結婚を言い出したのか。一瞬、ウィル兄様が実は私を!なんて勘違いをしそうになったよ。


「そ、そういうことでしたのね。お父様とお母さまが帰ってこられたときに領地が荒れていたら悲しまれるわ。ウィルお兄様、これからよろしくお願いします。」


「ありがとう!ロージィ、幸せにするよ。伯父様と伯母様が戻ってくるまで、ともにこの伯爵領を守り抜こう。」


ウィルお兄様のペリドットのような優しい緑の目が嬉しそうに細められた。

恋愛感情のない結婚だとしても、こんなにいい人は他にいない。


どうせ、貴族の結婚なんて殆どが政略結婚だ。

100年ぐらい前の王様に政略結婚を嫌がって誰とも結婚せず、弟を皇太子にしたまま暗殺された人がいたらしいが、とんでもない我儘だと思う。

王様なら貴族間の派閥の調整などで結婚が大きな意味を持つことを理解してほしい。

まぁ、精霊の血を引くと言われる王族様には私たち一般貴族とは違う何かがあるのかもしれないが。


結婚といっても、私が18歳になるまではできないし、春休みが終わったらもう1年王都にある学園に通わなければならないので、とりあえず婚約ということで国に申請を出すことにした。

私が18歳になるまであと半年、それまでには両親は見つかって戻ってきてくれるだろうと気楽に考えていた。


できてなかったらごめんなさい。

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