お嬢様と同棲するはいいが、同じベッドってヤバイだろ
お嬢様がもくもくとラーメンを食べているので、俺は麺のすすりかたを教えてあげたんだけど、そのレクチャー後、彼女がすすって食べたんだけど、
やたらとエロい妄想につながってしまい、
俺は顔が真っ赤になってた。
「あー、美味しかった!
ねぇ、また、作ってね!!」
「い、いや、、」
俺は夜になったら、マジで彼女を
家に返さないと色んな意味で大変なことに
なりそうなので、適当に濁した。
君とはもうお別れでさ...
と心のどこかで告げたかった。
やがて、時が流れて。
来てはいけない、夜が来てしまった。
「あのさ、俺、家に送って行ってやっても
いいよ。女の子の一人歩きは危険だから」
「ちょっと待って!!
暫く泊めてくれるんじゃなかったの!?」
「あ、ああ、そのつもりだったんだけど、
流石に、家の人?お父様とかお母様?
が心配するからさ...」
「嫌よ!暫く、家出してやるんだから。
どんだけ、両親が自分の娘を思い通りに育てようとして勉強に習い事をびっしりやらして、
私が息が詰まるほど苦しんでいたか、お父様とお母様にわからせてからでないとダメ!」
「ええー!?」
危機的状況だった。
俺はこうして。
男っぽい見た目なのに、
色気ムンムンな美少女と同棲する羽目になったのだが、
寝る部屋は何とか別にした。
それなのに。同棲生活一日目にして。
俺との添い寝を要求してきた件!
「私、冷え性なの!!
誰かの体温を感じないと、眠れないの!」
「待て待て。おかしいだろ!
お嬢様はいままで、誰かと一緒に寝ていたって
いうのか!?」
「まぁね」
「誰とねてたんだよ!?」
「クマの縫いぐるみよ」
「それ、人間じゃねーし!!体温なんて
ねーし!!」
「取り敢えず、人恋しい秋でひとりで別の部屋に寝るの寂しいから、お邪魔するわ」
俺のベッドは。
シングルで狭いのに。
二人、寝転ぶ羽目になっていた。
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