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お嬢様はラーメンという食べ物を知らなかった

彼女が、

ピンポン!と綺麗な声で言った時。


玄関の呼び鈴がピンポーンと鳴ったんだ。


「あ、誰か来たみたいだ」


俺が玄関に向かおうとしたら、


彼女に袖ぐりを掴まれて呼び止められた。


「なに?」


「もしかしたら、お父様が派遣した追っ手かもしれないから、もし、男っぽい女を知らないか?と聞かれたら、あなたは

私は部屋にいないと、答えて」


「うちの者は、黒服を着て、

ガタイがいい男が多いわ」


「な....!」


「いやいやいや、間違いなく、俺は正直に答えて、

引き渡すな」



「それだけはやめて...!!」


驚いたことに、

彼女は、目に涙を溜めたかと思うと。



急に俺にハグしてきた。


「よし、捕まえた。じゃあ、暫くの間、

居留守を使えばいいわ」


「お、おい...!」



俺は色んな意味で困った。



た、大変だ、たわわにみのってる胸が、俺の背中に当たってる...!



俺の理性が大変なことになりそうなので、

俺は、

「分かったよ...」と渋々頷いた。


すると、


パッと、彼女が俺の身体に巻きついてた両腕を

解いてくれたんだ。


それから。


グー!


っと、彼女のお腹の音が聞こえてきて。

俺は何だか緊張の糸が切れて

おかしくなって、フッと笑った。


そして、


「何か食べる?」


と尋ねてみた。


女の子は恥ずかしそうに、

こくりと頷いた。


俺は料理をしてる間。


彼女はテレビに夢中だった。



まるで、テレビなどあんまり見たことのない

子供のようにはしゃいでた。



「そんなに食い入るよーに

テレビを見る女、初めて見た」


料理をしながら、そう感想を述べたら、

こんな答えが返ってきた。



「毎日、経営学の勉強や、

習い事に追われてて、娯楽がないの。

だから、今、すっごい開放感!!


ほんっとーに、ありがとう!

家出、さいっこう!」


「あ、もし良かったら、ゲーム機もあるから、

それで遊んでもいいよ」



「ほんとー!やったぁ!」


遊びに飢えた子供みたいだった。


目をキラキラさせて、

ゲーム機片手に



「うわぁ、楽しいなぁ!」


と喜んでいた。



やがて。


俺が夕飯を作り終え、

二人して食卓を囲んだ。


「大したもん作ってないけど。

それに、なんか、お嬢様みたいだから、

その、なんだ。

普段食べてる料理よか、不味いと思うけど、

良かったら...」


俺は即席ラーメンを作り、彼女に出した。


彼女の返事は。


「これ、なんていう料理なの?」


「い、一応、野菜ラーメンかな??」


どーやら、目の前にいるお嬢様は

庶民の味方のラーメンをご存知ないらしかった。


やたらとモヤシとキャベツが乗り、人参も炒めて麺の上にのせたから、そこそこ栄養価は高いと思う。


名前も知らぬ、

お嬢様は、

お上品にひと口食べ、


「美味しい!」


「マジ?」


「うん、凄く美味しいわ!」


ととびきりの笑顔で感想を述べてくれた。


ヤバイ。



笑った顔、めっちゃ可愛い。















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