第0話 ノーユヴェート
「ここをこうやって、この頂点から線を引っ張って…」
ある一軒家のある部屋である一人の少年が、わけのわからない魔法陣を床にチョークで書いていた。
「ふー、できた。」
どうやら、少年が書いていた魔法陣が完成したらしい。
「どうせ都市伝説だし、何も起こらないだろうけど。まぁ何であれこんな綺麗に書けたし、アイッターに投稿したらバズるだろうな!ははは!」
少年は、写メを撮ろうとスマホを取り出しカメラを起動した。
パシャッ
「ほい、取れた。さぁ投稿しよう…ん?写らないな…部屋の電気消したからか?んー変なの。仕方ないな、血でなぞったら見えてくるだろ。」
そういってナイフで腕を少し切った。切り傷から血がたらぁーっと出てきた。その血を床にチョークで書いた魔法陣の上に塗っていった。
数分後…
「できたー。はぁ…痛かったな…さぁ、写真撮ろう!」
少年はまたスマホを構えて…
パシャッ
「アイッターに投稿!投稿!」
そういってアイッターを起動した次の瞬間、魔法陣が光った。
「は?え…」
少年があっけに取られている内に、魔法陣の光が少年を包んだ。
光が止むと少年はそこには居なかった。さらに魔法陣は消滅していた…