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闘え!無個性レンジャー!  作者: セクシー忍者マックゴトーぶりぶりセクシーサタンバリケードスーパーファイアーサンダーウルトラピチピチ素晴らしい毛並み艶やかな肌剣の様な顏ダダダダ・ヴィンチふんふんふふふんサンバのリズム~♪
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兎と人と、手品と殺意

ぷりぷりダンス、はっじまーるよー!!

人混みの中から外れ、俺は脚を止めて考える。

何故奴等が現れたのか、はどうでも良い。

大事なのは三つ。


一つ、奴等の目的は何か。

二つ、奴等の取りうる手段は何か。

三つ、奴等の居場所は何か。

後は、奴等は俺達と同じ人間か?


おや?これじゃ四つだな。


まずは一つ、奴等の目的は?

人が人を襲うんだ。襲うならそれなりの「見返り」が必要さ。

少人数同士なら惚れた腫れた、或いは面子でも事は起きるだろうが、奴等は百や二百は居た。それだけ動かすなら明確な利益が必要だ。この都心のド真ん中で事を起こす程の「見返り」、……ちょっと想像がつかないね。


──その時、音と光が空を切り裂き、嫌でも背中が縮まった。悲鳴が上がり、人混みがうねる。


おのれ、ゆっくり考えさせてはくれないか!!

それにしても……夢じゃ、無いんだよね。まるで外套を羽織った様な格好の集団が手から雷や炎を迸らせている。相変わらず、「兎を追う目」だな。


隣のガキに腕を引かれる。分かってるよ、逃げないとね。

走りながらも頭を回転させる。


二つ、奴等の手段は見ての通りだ。手からあり得ないモンを出しまくってる。ちょっと種が分からないね。

ガキは「魔法だ!」なんて言ってる。んなモン有る訳無いだろバカ、寝言は寝てから言うもんさ。

だが、そんな事よりも腑に落ちん事がある。初めに現れた時とは明らかに"動き"が違う。

初めは野を払う様に誰彼構わず殺しまくっていたんだ、私達なんて視界に入った時点で殺られていなきゃおかしい……。


奴等は……"追いたてる動き"をしている?皆殺しが目的では無いのか…?


三つ、奴等は何処にいる?居場所と言えば奴等だけでなくポリ公とか……消防隊や救急隊すら今の今まで見掛けていないのは何故だ?


喫茶店に居た時、周りで騒いでいた奴等は電話を掛けていたが、"繋がらない"とかどうとか……。今の今ま何も来ていないのはおかしいね……、クソ、機械の事は難しくて分からないよ!助広なら分かるはずなんだがね。


いや、そうそう、ガキが居るじゃないか。


「おいガキ。」

ガキが荒れた息を飲み込んで応える。「何だよ」

「何でパトカーも救急車も来ないんだい?こういう時ってさ、ホラ、真っ先に飛んでくるモンだろ?」


するとガキが「多分…、」と、息を飲み込んで続きを口にする。

「電波が通じてないんだ、と思う……ス○バじゃ周りのみんな電話掛けてたけど、繋がってないみたいだった!」

「どうしてだい?」と、俺が聞く。

「分からない!」続けて言う。「本当に分からないよ、こういう時、ラノベじゃ敵の仕業って相場が決まってるんだけどさ!」

「糞の役にも立たないね。お前のらのべ、とやらの知識なんぞ聞いてないよ馬鹿!」


だが、ここでアイツらの目、そして今までの行動が頭をよぎる。


初めに派手に暴れた事、奴等の"手間"と"見返り"、そして"人が兎を追う動き"……、更に電話が繋がらないのは奴等の"手品"だとしたら……?


嫌な予想が生まれちまったよ、だが……。

確かめておかないと死ぬかもしれないね。


「おいガキ、反転するよ。」「何だって!?……くそ!!」


───────


ビルを上がり、屋上へ。周りより頭1つ高いぐらいだが、見たいもんは見えてくる。

逃げる人の動き、パトカーや救急車の場所、そして……。


三つ目、奴等の居場所。


「婆さん、あれ、もしかして……。」

「ああ、間違いない。あのままビルに逃げていたら十中八九、挟み撃ちに遭っていただろうね。

間違いない。ああ、間違いないよ。


奴等はまさに"兎狩り"をしているんだ。」


ここからじゃ見えないが、騒動が起きた所から奴等がやって来ているのが見える。その反対側にも……奴等が群れを成している。

良く見ると地下鉄からも下水道からも奴等が出てる。この分だと大通りから外れた所にも人をやっているだろうね。」


恐らくは区画整理された通りの、四方の内三つを埋めて残り一方に逃れさせる。

それを繰り返し、集まった所でドカン!って訳だ。


「電波が通じない。区画整理された場所に似合った戦法。そして、見ろ、警察も消防も取り囲まれてる……奴等、俺達の社会構造にも詳しいらしい。

電波もあらゆる交通網も一時期に遮断し、陸の孤島を作り上げる。

奴等、俺達を知っているんだ。」

頭が痛い……奴等、何なんだ?手品みたいな事をしたかと思えばこちらを理解したように動いてくる。


その時ガキが「でも、おかしい。」と。

「誰1人逃さないなんて出来る訳無い、沢山人が居て、誰かは逃げて外に知らせる筈だ!直に自衛隊とか、いっぱい来る筈だろ!」


「お前のの言う事ももっともだ。もっともなんだが…下水道も地下鉄も把握して追い込み漁を仕掛けてくる連中だ。何も用意していないとは、思えないね。」


奴等、何が目的だ?


そこかしこで煙が上がり、遠く離れたここにも悲鳴が聞こえてくる。

やがてここが静かになったとき、奴等は次に何を始めるのか。

神も仏も居ないここでは、奴等だけがそれを知っていた。



後で書き直しまつ


(追記)書き直しますた。

奴等は何者なのか、異世界から来た存在である事はメタい事を言うと読者(いるか分からんけど)と作者のワシだけが知っている事なんですが。

では目的は何か。それはもう少し後に書きます。



テンポ遅い…けど削り方わからずの民。

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