王都へ
馬車に乗ってしばらく経つすると、空の方に鳥のようで鳥とは違う生物を見かける。
「シランあれはなんだ?」
優雅に飛んでる。
「あれはフライリザードですね。
まぁ、よく見る生き物ですよ。」
「え?あれよく見る生き物なの?今まで見たことないけど...」
村にいた時はこんなの見たことない。
「あれはこの道の近くの森に素を作っていますからね。
村では見かけませんよ。」
あぁ、そりゃそうか。
夜になり、馬車が止まる。
「今日はここで野営するみたいですね。」
シランが辺りを確認している。
ちなみに王都に向かっているのは俺とシランを含めて全員で六人だ
。一人は馬車を運転する御者さん、そして冒険者が三人、名前は男性で戦士でありリーダーの「タイハク」、プリーストで女性の「ソメイ」、タンクの「カンヒ」のバランスの良いパーティだ。
ちなみに冒険者は盗賊などから襲われた時の護衛として村が雇った。
皆で食事を取って、見張りは冒険者に任せる。
「さあさあ今日は疲れたでしょう見張りは俺ら三人が交代で行いますから今日は寝てください。」
タイハクが言う。タイハクの見た目は頬にバツ印の傷が入っててパッと見怖そうな雰囲気だが話してみると気さくでいい人だ。
「それじゃあお言葉に甘えて。」
俺達は寝る準備をする。
寝る場所は御者さんは運転する場所、冒険者は馬車の周りで、俺とシランは荷馬車の中で寝る。
────騒がしいな。
ぼーっとする頭で隣を見る。
シランが寝ている。
「っ!?なんでこんなに近いんだよ。以外にシラン寝相悪いのか?」
吐息が聞こえてきそうな、そんな距離。
俺は無心になろうとシランとは逆の方向で再度寝ようとするがシランは
「んっ・・・」
俺の横腹に手を置いてきた。
いやいや。シラン様。
本当に勘弁してください。
そう焦っていた俺は冷や汗をかく。
────火の精よ、火の神よ、そして、この世界の創造主イベリア様、私に力を。
その後にゴブリンの声らしき悲鳴が聞こえた。
俺は飛び起き、冒険者三人に
「どうした!?なんかあったのか!?」
と聞いた。
「あ、いえいえ。たかがゴブリンですしお気になさらず。」
な!?こいつらゴブリンを倒せるのか!?
もしかしてあの村はトップレベルの冒険者を雇える金があるのか!?
「ゴブリンが出たのですか。まあタイハクさん達なら問題ないですね。」
いつの間にか起きてたシランが眠たそうな顔をして俺の後ろから顔を覗かせて言う。
こいつ実はずっと起きてただろ。
そんな微かな望みを俺は胸に抱いていた。
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翌朝。
「早く起きてください。早く食事取らないと王都到着が遅れますよ。」
よく眠れたのだろうか、目をキラキラさせてシランが言う。
俺は昨日自分と葛藤していてあまり眠れなかったというのに...
朝食を取り、馬車は走り出す。
「はあまた暇な時間が始まるのか」
「レンさん、暇なら少しおしゃべりしませんか?」
シランはニコニコしながら言ってきた。
「寝たいのでごめんなさい」
俺はお前、シランのせいで昨日はあまり寝れなかったんだよ!
寝てる時にシランの視線を感じていたのは言うまではない。
「そ、そんなこと言わずに...」
シランはしょんぼりしながら再度話し相手になってくれないかを聞いてくる。
これ以上は俺の胸がえぐられる感覚がするから辞めておこう。
しかし寝た。睡魔って怖いね!
「はあ、あなたは...」
そうイベリアは嘆いている。
「どうかしたんですか?」
俺は身に覚えがない。
すると、意識が朦朧とし始めた。しばらくすると荷馬車の天井が目に入る。
「俺、イベリアに遊ばれてない?」
最近精神的に何も休めてない気がする。
「イベリア様がどうかされたのですか?」
横を見ると少し不貞腐れてるシランが目に入った。
三角座りをして腕の間からちらっとこちらを見ている。
「いや。何でもない。」
「で、寝たので私の話し聞いてくれますよね?」
あれ?シランってこんなキャラだっけ?
「どうしたんだ?」
何か怖い。
ハロウィン!予定何もないぜ!