なぜか異世界へ
初投稿です。
何も考えずに気ままに見ていってください。
俺の名前は柊木 蓮。
どこにでもいるごく普通の高校生だ。
特になに不自由なく毎日を静かに暮らしている。なんの変哲もないありふれたよく見る景色。
いつもどおりの綺麗な景色のはずなのに..
「な、なんだこれぇぇぇええ!!」
突然当たりを覆う光、先程まで辺りには人がいたはずなのにどこにも姿が見えない。
「なんで・・・皆はどこへ?これは夢なのか・・・?うん。夢だな。一旦家に帰ろう」
そう思い落ち着こうとしたのを邪魔するかのように若々しい透き通った声が響く。
「まずは初めまして。かな?気分はどう?」
「・・・あなたは?いや、それよりもここは?」
俺はどこからとなく突然聞こえた声に驚いた。
「失礼しました。自己紹介がまだでしたね。
私の名前はイベリス。そしてこの場所は、まぁ簡単に言うのなら生と死のあいだの世界です。」
えっ?なにを言っているんだ。この人は。
あれかな?頭がおかしいひとなのかな?
・・・関わったらだめだな。俺の本能がそう言っている。
「あ。そうなんですか。では頑張ってくださいね。失礼しました~。」
俺はそう言って逃げようとした。
「いや、えっ?ちょっと!?どこいくつもりなんですか!?」
いやいや。頭のおかしい人に関わっては駄目だとお母さんが言っていた。
ここは黙って逃げよう・・・。
あれ?出口ってどこなの?ここって本当に地球なのか?
「だからどこに行こうとしてるんですか!一人間であるあなたはこの世界からは自分の力だけでは出られませんよ!」
は?今何て言ったんだ?この世界だと?やっぱり地球ではないのか・・・?いや。そんなはずない。落ち着け。これは絶対に夢だ。うん。きっとそうだ。
「おやすみ」
俺はそう言い残しここで寝ることにした。
「いや、もう本当に自由な人ですね!前の世界にいた時と一緒で...」
どれくらい寝たのだろうか。先ほどの非現実的な夢は何だったのだろうか。
そう思い、目を開けると目の前には美しい女性がいた。
まず目を見張るのは金色の絹のような髪だ。サラサラとした芸術的な美しさを持っている。
そして吸い込まれるような、優しくて母親の温かさを持った翡翠色の目。
小顔で綺麗な鼻筋。艶やかな唇。
老若男女誰もがじっと見てしまうような美人だ。
この人夢で見た人だなぁ。顔をよく見たのは初めてかもしれない。
・・・そう分析して数秒がたった時、気付いてしまった。
「夢じゃないぃぃぃいい!!」
「やっと起きましたか...まさか本当に寝てしまうとは思いませんでした。」(気持ちよさそうに寝てて起こすのが可哀想で起こせなかったですし...)
ふむふむ。つまり俺が起きるまでずっと待っていたってことだな。
・・・おれ結構長い間寝てたはずなのに、こんな美人さんにずっと見守って貰ってたわけ?ふーん。。。
「ヒッャホウゥ!!」
あぁ!?つい本音が!!ドン引きされるぅ!
「ふふっ」
イベリアから笑みがこぼれた。
あれ!?引かれてない!?我が人生初の春の訪れか!?そうだよ。そうに違いない!
この春を頂くためには素直な言葉を用意しなければ!まずは鉄板のあの言葉!
「お付き合いを前提に結婚してください!!」
「逆ですよ。逆いや、そんなことよりも私の話を聞いてください!」
怒気を含めた口調でイベリアは言う。
あぁ・・・春が終わった。夏のはずなのに一気に冬になった。モテない男はモテないのか。やっぱり、ヒッャホウゥゥゥがいけなかったんだろうなぁ。
・・・素直に話を聞くか。
「何ですか・・・」
「なんか一気にやる気を失いましたね...まあいいでしょう話というのは手早く言うと世界を救ってもらいたいのです。」
えっと。それはつまり・・・
「地球がピンチとかですか?」
まさかな。ハハハ。
「いえ、ピンチなのは地球ではないのです。地球に酷似してはいるのですが、その世界は地球とは違います。まあ科学は地球より遅れてはいますが、この世界には地球とは違い魔力、所謂魔法を使う時に消費するもの、地球で言う自動車のガソリンのようなものがあり、魔法を使う事ができます。ですのでこの世界では科学ではなく魔法学が進んでおります。」
ふむふむ。なるほど、なるほど。
それはつまり・・・!!!
「異世界転生来たぁぁぁぁぁ!!!」
おかしな点、誤字脱字などがありましたら報告おねがいします。