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俺にはご褒美だ!

今日も今日とて花が光る

朝一狙うんだ。

「名前はヴァン・アーガスト。傭兵。趣味はギャンブル。信条は稼いだ金はその日のうちに使いきれ。典型的なギャンブル依存症で症状は末期ねあなた。」



美しいプラチナブランドの髪をかき分けながら、汚物を見るような目でこちらを見ている女神さん賭博の女神フレハージュ様は言った。


女神様はまだ怒りが収まらないのかバチバチとオーラが漏れ出ている



「はい!あなた様の為!スロットちゃんの為!ありとあらゆるギャンブルの為この身を捧げてまいりました!」




神の怒りに触れ、全身煤け、頭がチリチリになったヴァンは高らかに答える。

先ほどの怒りの原因の意味がわからないが彼は至って大真面目に答えていた。(ちっぱいも含む)



「はぁ、嬉しいのよ?あなた個人のお布施と信仰心だけで私の神聖が創造神様、破壊神様に続いて第三階位にまで届いたほどなのよ?他の圧倒的多数の信者を誇る魔導神や戦神、商業神たち名だたる守護神を抜き去ったのよ?そりゃあ世界中の賭場ではトータル何百億、いえらそれ以上のエルが動いていたとしてもありえない階位なのよ?どんだけ私のこと好きなの?」


世界中の都市や街、村には神殿があり様々な神が祀られておりそこで各々信仰する神に祈りを捧げる。あとはその祈りや、それぞれの行動の結果産まれる力が対応する神の神威(力)として届くことになるのだ




「あなたのため(ギャンブル)の為ならドラゴンの里でも単騎で殲滅できるほどには。」



「やめなさい。龍種にだってこの世の役割があるの。末期的な症状のせいで絶滅させないで。」



ヴァンの行動に関しては全てのベクトルがギャンブルに向いているため例え戦闘行為や商業行為、恋愛や様々なことをしても向かう対象は賭博の女神であるフレハージュになぜかいってしまう。


熱烈な愛である。



「そんなこんなで私もまさか名だたる神々を差し置いてこんな階位に就けると思わなかったの。そしてこの階位にいるのに愛し子の1人もいなかったからあなたに決めたわ。私の加護と面白い魔法をあげるから大切に使いなさい。」




「おおお!こ、このセリフは!!!」


「??」


「幻の中段チェリー!発生確率10000分の1!さらにそこから3分の1の確率でしか発生しないプレミアフリーズを引いた際のセリフ!『あなたに決めたわ!』生で聞けてる!!!!」



女神様は目頭を押さえ天を仰いだ


(人選を間違えた)



「これはまさしく、俺にはご褒美だ!ちっぱい女神さんからまさか生で!!………」





ゴガァァアアアンン!!!!






本日二度目の神の怒りが顕現した。





次回「フレハージュ様、ラックが0なのですが」

中段チェリー引いた時の嬉しさったらないよね

しかもフリーズしちゃったら…ぐへへ

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