表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
素直な心と意識の否定 ~神代紅葉編~  作者: 朱葉野
日常×出逢い
6/25

「なぁ紅葉はどうしたらいいと思う!?」

「ん~俺、そう言う経験ないし・・・女の子の友達もいないから、」


昂輔に見捨てられた優志が縋るように俺に聞いてくるが、生憎俺は友達作りが苦手なのだ。そう言うと優志は机に額を付けるように項垂れてしまった。しかしすぐに起き上がり、


「偶然を装ってぶつかる!!」

「それは相手が可哀想だからアウト」


即効で却下されてる。やっぱり優志ってバカだ。

俺でもそれは相手の女の子が可哀想だと思う。


「あ、重い物持ってる時にさりげなく手伝ってあげるとかは?」

「それだ!」

「でもそんな状況の時に優ちゃんが出会えるのかな?」


これもダメがか・・・。え、何女の子と友達になるのってこんなに難しいの?


俺と優志は頭を悩ませ、二人して唸っていた。

少し賑やかな店内に思い悩む二人の学生と苦笑気味に俺たちを見るもう一人の学生の図。俺はちょっとだけシュールかもと思ったが、俺たちを気にする人はいないだろう。


「もう二人ともなんなの、普通に話しかけることも出来ないわけ?」


あ、昂輔の奴やっぱり呆れてた。

でも、


「フツウニハナシカケル?ナニソレ、オイシイノ?」


ほら、優志がカタコトになっちゃったよ。普通にとか簡単に言うよな、昂輔は。

でも優志は優志でよく女の子好きになるくせに会話もまともに出来ないとか、それこそ何だよ!!


「紅葉も、好きにはならなくても優ちゃんと似たようなものだよね」

「!?」

「はぁ、見た目はチャラいのに、その辺りヘタレだよね優ちゃんって」


なんか思いっきりさらっと言われたけど、もしかして今昂輔、俺の心読んだ!?


「それも言うな、俺が一番わかってる。何とか直したいが、どうも勇気が出ん」

「男子と話すのとそんなに違う?」

「全然違うだろ!?」

「ふ~ん、そうなんだ」


これはもう優志自身がどうにかするしか解決出来ない問題かもしれない。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ