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素直な心と意識の否定 ~神代紅葉編~  作者: 朱葉野
日常×出逢い
5/25

学校を出た後、俺たちは駅前にあるファーストフード店に来ていた。

俺の予想していた通り、話の内容はもっぱら優志が気になっている子についてだった。


優志によるとその子は同じクラスの女の子らしく、おっとりとした雰囲気の可愛らしいのだとかなんだとか。なんか相談というよりその子の良いとこ話を延々とされた気がした。



「さて、これからが本題なんだが、」

「優ちゃんはいつも前置きが長いよ」

「わ、わりぃって」


今日二回目の黒い笑み。相変わらずこの笑みには慣れないな。

とりあえずこの恋多き優志の話を今回もまた聞くことにしよう。



「それでだな、二人にはまた協力して欲しいワケでして・・・」

「またか」

「また、だね」


伺うようにして聞いてきた優志に真顔で言ってやると、昂輔は苦笑いしながら同意した。



「それで?今回はどう協力すればいいわけ?」

「前回は確か、昂輔が仲良くなってから優志に紹介するってずるいやり方して、思いっきり失敗してたよね」

「それは言うな。俺も後悔してる。・・・かと言って計画も何もない!何とかしてくれ!!」


自信満々に言い切った優志にはもう哀れみしか湧かないかもしれない。

これが恋という名の病気に振り回される、というのか・・・・・・。


「紅葉・・・・・・優ちゃんの様にはならないでね」

「え?あ、うん」

「あと、優ちゃんは僕たちに頼らないで自分のチカラでモノにしなよ」



まぁでも、恋に振り回されてる優志を見るのはそれなりに楽しい。

というかちょっと羨ましいな。青春してるって感じで、良いなぁ・・・・・・。

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