異次元ニンゲン
お前はニンゲンじゃないらしいよ
は?
お前は誰だ
ここは一体どこなんだ。
俺はニンゲンじゃない?
と僕は心の中で言った。
意味がわからない。
理解するのには時間がかかった。
…だ、だけど僕は…
ニンゲンとして生きてきたんだ…
それは間違いないよ。
そうだな。
残念だが、お前はもうニンゲンの世界には戻れないぞ。
なにを言ってるんだ君。
これはもしかしたら夢かもしれない。
(夢であってほしい。)
(夢であってくれ!)
(と僕は目を瞑った。)
はははは!!
と君は大きな声で笑った。
な、なんなんだよ…
その声の大きさに驚いた。
もしかして、これ夢だと思ってるんじゃないのか?
ま、まさか!!!
ふっふー。
夢じゃないから!!
僕はそのまま意識を無くした