表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

始まりの予震

???「・・・きて・・・おきて・・・」


誰・・・誰か・・・私を呼んでる・・・?


???「せか・・・が・・・こ・・・れる・・・」


世界・・・?何の事・・・?


???「おきて・・・・おきて・・・」


・・・また・・・私を呼んでる・・・


???「起きなさい!!!」


え・・・・?


  パチン   


琴音「イタ!」


???「起きなさい!会社に遅れるわよ!!」


琴音「ふぁ~~~・・・母さん・・・何?」


母「何?じゃない!時計見てみ」


琴音「な・・・!?」


母「な」


琴音「何でもっと早く起こしてくれなかったの!?」


母「30分前から何度も呼んだわよ!」


琴音「ご、ごめん・・・それより早くしたくしなきゃ!」


母「それじゃ、私は仕事に行くね~。」


琴音「は~い!さて、朝食軽く食べてから行こうっと!」


私の名前は霧月 琴音21歳、父が働いている会社の警備員をしている。

何故警備員をしてるって?恥ずかしいけど、私は少し頭が悪い。

前やってたコンビニのバイトでレジ打ちも出来なくてすぐ辞めた。

他のバイトもやったけど、長くは続かなかった。

数日が過ぎた頃、父さんが働いてる会社で警備員を募集してると父さんから聞いた私は迷いも無く警備員の仕事に就いた。

まぁ、警備員の仕事も少し頭を使うけどね。


琴音「いってきます!」


私は、家を出ていつも通ってる道をとうって会社へ急いだ。


~会社 警備員室~


琴音「おはようございます!」


井上「おお!おはよう琴音ちゃん!」


琴音「あ、井ジイ!おはよう!」


井上 守68歳、ここの警備員で15年間警備をしているベテランで、私を孫の様に可愛がってくれる優しいおじいさん。


井上「ああ、おはよう。今日は早いんだな?」


琴音「何いってるの?いつもどうり8時30分じゃん。」


井上「うん?琴音ちゃんは聞いてなかったのか?今日は皆10時出勤だぞ?」


琴音「え!?そんなの聞いてないよ!」


井上「今日は、社長の誕生日だからな。何だ知らなかったのか・・・はは、いいじゃないか!いつも時間ギリギリに来るから、今日ぐらい早くても!」


琴音「そ、そうだけど・・・ハァ・・・」


私は記念日とか、今日みたいな出勤が遅くなる日などは、とても楽しみにしている。

はぁ、少しがっかり・・・


琴音「ん?なんで今日は遅出なのに、井ジイは私より早く来てるの?」


井上「え?ああ、何となく・・・だな。」


琴音「何それ!フフ・・・」


井上「お!そうだ!琴音ちゃん!」


琴音「ん?何?」


井上「まだ時間もあるし、どうだ?一緒に将棋しないか?」


琴音「え~また~!」


井上「いいじゃないか!さぁ!」


琴音「しかたないな~!」


こうゆう空き時間があると、井ジイはいっつも私と将棋をしてるのが日課となりつつある。

私は小さい頃から、何でも挑戦する事が好きだったから、将棋も12歳頃からやり始めたんだ。


しばらくして・・・


井上「う~ん・・・」


琴音「さぁ!どうする井ジイ!」


井上「ま、まいった!」


琴音「やった!また私の勝ちね!」


井上「はぁ~また負けた!琴音ちゃんには適わないよ!」


琴音「フフ、あ!井ジイお茶飲む?」

井上「お、ありがとう。」


・・・・

・・・

・・


井ジイと喋ったり将棋をやってたりしたら、いつの間にか11時になっていた。


井上「おや?11時になったのに、社員が全く来ないな・・・」


井ジイは監視カメラのモニターを見ながら首を傾げてた。


琴音「あれ?本当だ!何でだろう?」


井上「変だな・・・うーん・・・」


琴音「ちょっと父さんに電話するよ。」


井上「わかった。」


私は鞄からスマホを取り出し、父さんに電話を掛けた。


琴音「あれ?」


だが、向こうからツーツーと音が聞こえるだけだった。

よく見ると電波の表示は圏外になっていた。


琴音「あれれ?圏外だ・・・」


井上「おかしいな?いつもは 電波が届くのに。」


井ジイも自分のケータイ見たが、井ジイも圏外になっているみたい・・・


琴音「私外に出て見るよ。」


井上「ワシも行こう。」


井ジイと私は警備員室を出て廊下に出た。


琴音「停電かな?」


井上「それなら監視カメラも映ってないよ。」


確かに、もし停電ならカメラのモニターも電気も消えるはずだ・・・


琴音「じゃあ何で・・・」


ゴゴゴゴゴゴ!


井上「な、何だ!?」


な、何!?


琴音「地震!?それなら凄く大きいよ!!」


井上「琴音ちゃん!早く此処から出よう!!」


琴音「うん!走ろう!」


走ったら絶対に間に合う!


井上「よし!行くぞ、ついて来て!」


・・・・

・・・

・・


井上「後少しだ!頑張れ!」


ハァ・・・ハァ・・・あ、後少し!このまま!


ゴゴゴ!!


また地震だ!


琴音「う、うわ!?」


ドサ!


井上「琴音ちゃん!?」


しまった!こけちゃった!


井上「今行くぞ!」


ガガガ!!


琴音「イヤアァァ!!」


な、何で床が斜めに!?

このままじゃ、下に転がり落ちる!


井上「琴音ちゃん!何かに掴まれ!!」


琴音「何かって・・・言われても!」


や、ヤバい!手が滑る!


ツル


琴音「キャアァァ!!」


井上「琴音ちゃぁぁん!!」



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ