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自縄自縛  作者: 茶子
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代わり

 やっと見つけた。


 見つかるはずない。ないから、似た形を見つけて、見つけたことにする。


 やっと見つけた。


 これは僕が求めていたものかい?

 ずっと欲しかったものは色あせて、錆びて、溶けて、跡形もない。

 可哀想な自分が欲しかった。

 指先一つも儘ならず、落胆して諦めていく自分が欲しかった。

 手に入った?


 違うんだ。


 僕はこんなものが欲しかったわけじゃない。

 ふと気が付いてしまい、慌てて目を手で覆う。ついでに耳も塞いじゃう。

 僕はこれです、これが欲しかったんです。

 そうです、そう言え。

 そう思わなければ、もうやっていけないくらいに、僕は錆びて溶けてしまっているのだから。

 帰りたい。

 帰りたい、帰りたいんだ、あの頃へ。

 幸せに、盲目だったあの頃へ。


 僕を、誰か、埋めてはくれないだろうか。

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