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第5話 あ^~入寮するんじゃ^~

 寮に着くまでの間に、寮についてアリスから少し説明してもらった。

 キッチン、リビング、ダイニング、トイレ、お風呂は共同、部屋は一人部屋とのこと。

 他にも寮内の細かなルールも多少ある、例えば夕朝の料理は寮長のイリアスさんが一括して作っている(美味いらしい)。洗濯は男女一日交代とのこと。

 そこまで厳しいルールも無いみたいだ、門限とかも無い。

「皆いい子たちだから安心してね?同時にイタズラとかしちゃだめよ?」

 当たり前だ、イジメはされたくないし、したくない。ただ…

「男女比はどのくらいなんですか?」

「男性はあなたとディーンだけよ、他は皆女性よ」

 キタコレ。ハーレム計画でも立てるか?ってかディーン今までハーレムだったのか。すまんな、割り込んで。ざまぁ。

「でも、いかがわしいことしたら容赦なく追い出すからね?」

 ぐ…当たり前だが厳しいな。ならば心からとすまで。今こそギャルゲーでつちかってきた知識を活かすとき!さあ出てこい選択肢!フラグ乱立だぜ!



 そんなしてると寮に着いた。帰りのタクシーは私用で使ったのでちゃんと料金は払っていた。偉いな、アリス。

 寮の外見は綺麗な白、築浅ちくあさっぽくていい感じだ。

「今の時間だとイリアスがいそうね、呼んでくるからリビングで待ってて」

 言うとアリスは階段を登って行き、ディーンも後に続いて行ってしまった。

「リビングはここかな?」

 玄関の目の前の扉を開く、予想通りそこはリビングだった。それも結構豪華な方。これ実家より広そうだな。右手にはダイニング、キッチンがあり普通に広かった。

「寮っていうから、もうちょっと小汚いのをイメージしてたけど…」

 これはいい意味で想像以上だな、よかった。

 ガチャッ

 ソファに座っていると誰かが入ってきた。アリスたちかな?

 振り向くとそこには…


 バスタオル一枚の美女がいた。


 …目と目が合う。やべえ、俺何か間違えた?ここ脱衣所?いやでもテレビとかあるし…。こ、ここは慎重に…大声出されたら終わる…。刺激しないように…どーどー。

「Кто это?(だれ?)」

 今なんて言った?くとぅえとぅ?外国語?よく見たらこの子、顔つきが外人だな。銀髪だし。ってか肌白!綺麗だな。

「やーん、そんなに見つめて~。私今、視姦されてるのね~」

 あ、日本語話せるのか。じゃなくて!何言ってるんだ?この子!そっちの方が不審者じゃないか。そ、それよりもこの状況をどうにかしないと…。

 ガチャッ

 オワタ。

「…」

「…」

 凍り付く空気。バスタオル美女だけがイヤ~ンとか言いながら体をくねらせている。

「…いかがわしいことをしたらどうするか注意したと思うけど?」

「ち、違うんです。こ、これは…」

「問答無用♡」

 アリスさん恐いです。笑顔恐い。

「ちょっと待ってください」

 アリスを制止する声。

「イリアス、でもこの状況は…」

「ご、誤解ですよ!」

「私も誤解だと思います」

 イリアスと呼ばれた人が俺の擁護にまわる。なんだこの人、天使か?救済の天使か?

「アリス、落ち着いて考えてみてください。ディズィーはいつもお風呂上がりにバスタオル一枚で歩きまわっています」

「た、確かに…」

「それに、ここはリビングです。不慮の事故の可能性が高いです」

 目線で俺に確認をとる。

「は、はい、リビングで待機していたらいきなり入ってきて。バスタオル一枚で」




「ご、ごめんなさい」

「もういいですよ。誤解も解けましたし」

 俺の誤解が解けた後、アリスは何回も謝ってきた。律儀だなぁ、アリスは。

「私は誤解されるようなことされてもいいんだけどね」

 おい元凶。かわいければ何でも許されるわけじゃないぞ。

「も~、バスタオル姿で歩き回らないでっていつも言ってるでしょ~?」

 いいぞアリス、もっと言ってやれ。

「相変わらずアリスはお堅いね~」

「ディズィーが軽すぎるのよ」


「皆さん、できましたよ」

 俺とディズィーがアリスから質問攻めにあっている間にイリアスが朝飯を作っていた。手際いいな、ほんとに料理が得意みたいだ。

 ちなみにディーンは我関せずとテレビを見ていた。おのれディーン。


「皆さん、いきわたりましたか?」

 テーブルに皆の分の料理が配膳はいぜんされる。あれ?一つ椅子空いてるな。もう一人いるのかな?

「じゃあ、今日から新しい寮生が入りますので。食べる前に自己紹介しましょう。アリスから時計周りでお願いします」

 アリスに皆注目する。

「改めまして、アリスフィーズよ。アリスって呼んでね。よろしく」

「Как поживаете(初めまして)。ディズィーだよ。よろしくね」

「…ディーンだ」

「寮長のイリアスといいます。よろしくお願いします」

 空席に目が行く。ここは飛ばしていいのかな?

「あぁ、あと一人そこの席の娘がいるんだけど。今日は仕事みたいなの、もうすぐ帰ってくると思うから、その時に紹介するわね」

 さすがアリス、気が利くね。じゃあ…

「ルーネスです。これからお世話になります。よろしく」

 うー。皆に注目されるの慣れてないんだよな…。

「じゃあ、ルーネス君の入寮を祝して、乾杯しましょうか」

「ええ、そうね。じゃあ、ルーネス」

 ん?あぁそういうことか。

「じゃあ…乾杯!」

 ”かんぱーい!”

 まぁ…なんとかやっていけそうだな。

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