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第2話 あ^~能力開発するんじゃ^~

 吸血鬼になってから一週間が経った。

 吸血鬼なので昼間は外に出れない。日光を浴びると消滅してしまうのだとか、怖いね。だから昼間は寝て、夜に活動する。

 この前の金髪美女姉さんとお話した部屋は吸血鬼用の特別病室だったらしい。お姉さんの部屋だったらよかったのに。


 実は吸血鬼の血を吸って吸血鬼になるって話だったが、絶対にそうなるわけではないらしい。なんでも、ほとんどの人は拒否反応を起こして死んでしまうのだとか。俺は運が良かったらしい。今いる吸血鬼の大半は純血の吸血鬼だと言っていた。

 この一週間でさらにわかったことは、吸血鬼はニンニクも食べれるし、十字架も平気だ。これらの話はただの迷信だったみたいだ、ちょっと残念。

 でも犬歯が異常に尖って牙みたいになったし、定期的に血を飲まないと気分が悪くなってしまうらしい(まだなってない)。ここらへんは俺の知ってる吸血鬼だな。


 俺は一週間自宅に帰らしてもらっていた。吸血鬼の生活リズムに慣れるためと、この部屋から引越しするための荷物整理ということだ。

 やはり吸血鬼が一人、人間にまぎれて暮らしていると色々とまずいらしいので吸血鬼村(仮)に行くことになった。

 身元は行方不明ということになるらしい。まぁ、あながち間違ってないのでいいと思う。



 んで今日そのお迎えが来ることになっている。この前の金髪美女姉さんが来てくれるみたいだ。そのままランデブーしたいのだが。

 ピンポーン

 おっ来た。ぐへへ、部屋に連れ込んでやろうか。

「こんにちは。お久しぶりです」

「こんにちは、元気そうねー」

「……」

 コブがついてるんですがそれは。俺が邪魔者を見るような目でその男を見ていると

「この人はディーンよ。今日の同伴者」

 お姉さんが紹介してくれた。くっ、お姉さんの名前より先に野郎の名前を知ってしまった。ってかディーンて、思い切り日本人なんだが。まぁ取り敢えず

「よろしく」

「…よろしく」

 シャイかっ!やりにくいなまた。そんなことよりお姉さんの名前が知りたい。

「そういえば、お姉さんの名前は?」

「私?私はアリスフィーズよアリスでいいわ」

 アリスって名前なんだ、かわいい。いやでもお姉さんも日本人ぽいんだけど。…かわいいからいいか。

「さて準備はできてるかしら?」

 準備?ああ、出かける準備か。もちろんできている。パソコンとゲームがあれば生きていけるよね。

「じゃあ、行くわよ。ディーンお願いね」

「……」

 ドキッ…お姉さんが俺の手を…。ってあれ?ここどこ?



 気がついたら高級マンション風の建物の前に立っていた。不思議がってる俺を見てアリスが口を開いた。

「ディーンの能力は瞬間移動テレポートなのよ。」

 は?能力?瞬間移動テレポート?…ファンタスティックですね。何から突っ込むべきか。

「…吸血鬼は一人一つの能力を持っている」

 そすか、ディーンあざす。

「ええ、だからあなたも何かの能力を持っているはずよ」

 そうなんですか、流石アリス物知りだなぁ、かわいいし。

「とりあえず荷物を置いて、そのあなたの能力を確認して報告しなきゃね」

「報告って誰にですか?」

「まぁ、私の上司ね。最終的には市長にいくみたいだけど」

 結構管理が厳しいんだな。ま、そりゃそうか。能力使って暴れられたら大変だもんな、厳しくもなるか。


 ということで荷物を置いて近くの学校の体育館に来た。体育館なんて随分と久しぶりだな。しかも3人で貸切とは初めてだ。

「じゃあ、早速能力について説明するわね」

 メガネかけてる、かわいい。

「能力には大きく3つの系統に分かれています。1つは身体バーニア系、2つめは自然ピュシス系、3つめは特殊アブノーマル系です。例えばディーンの瞬間移動テレポート特殊アブノーマル系ね」

身体バーニア系は察しがつきますけど、自然ピュシス系はどんなのなんですか?」

 アリスは得意げにえっへんと胸を張る、ボタンがはちきれそうだな。

自然ピュシス系はあれね、えっと…炎とか水とかを使うのよ。水弾を撃てたり、炎柱を立てれたり。そういう自然の力を使える能力のことを自然ピュシス系と呼ぶの」

 なるほど、自然の力か。強そう。

特殊アブノーマル系はどちらにも分類できないもの、ということですか?」

「そういうことね、理解が早いわね。助かるわ」

 わーい誉められた。

 うーんそうなら、できれば自然ピュシス系の能力がいいな。ダークフレイムマスターとかカッコよさそう。

 「よし、じゃあ能力を使ってみましょうか。最初は何の能力かわからないだろうから、目をつむって集中してイメージして」

 ふむふむ…で、どうするんだ?

「何か思い浮かんだ?炎とか水とか」

「いえ…何も…」

 あ、もしかしてこうやって調べていくのか。なるほど。じゃあ俺は自然ピュシス系じゃないのか。残念だ。

「ふむ…じゃあ次ね。これ持ってみてちょうだい」

 これは…壇上にある机っぽいやつか、マイクがのってある。どうやって運んだ?あ、ディーンか。

 ぐぬぬ…む、無理だ。とてもじゃないが持てないなこれ、重すぎだわ。じゃあ身体バーニア系でも…。

 いや…なんかこれ、なんというか、くっつきそうな気がする。ちょっと集中してイメージしてみよう。


 …うわーすげー。俺は今腕を真横に突き出している。そのてのひらにはそれが、くっついていた。

「なるほど。あなたの能力は身体バーニア系の…付加エンチャントといったところね」


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