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クロスロード物語  作者: 雪之丞
白の章 : 第三幕 【 彼と彼女の事情 】
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3-29.託されたモノ


 勇者。その聞き慣れない称号に背後の二人が僅かに首を傾げているのに気がついていたのかもしれない。エルクは小さくため息をついて見せると呆れたように答えていた。


「……勇者。最近話題の人族の英雄とかいう……」

「ああ、その勇者様だ。……まあ、末裔って言葉が但し書きとして付いてくるんだけどな」


 そう口にするアーサーは半ばから折れた剣を鞘に収めて見せる。ここでの腕試しはこれまでという意味でもあったのかもしれない。相手が自らの意思で矛を収めたのを確かめると、エルクも自分の剣を鞘に収めていた。


「近いうちに、ソイツとやり合えるレベルの得物を手に入れる予定なんでね。首尾よく手に入れることが出来た暁には、真っ先にリベンジに行ってやっから、そん時にはヨロシクな?」


 そうニタァと嫌な笑みを浮かべて見せたアーサーであったが、その顔には純粋に笑みしかなく、その言葉も冗談っぽく聞こえても冗談でも何でもなく。恐らくは本気で言っているのだろう。それが見て取れる態度であり行動でもあった。


「……もう来なくていいですよ」

「そうつれないこと言うなって。剣聖さんよ」

「その称号は大昔に返上したつもりなんですがねぇ……」


 はっきり言ってしまえばここ数十年まともに剣を握ってなかったせいで色々と“なまって”しまっていることに自分でも呆れてしまっているし、そのことに納得もしているという状態だったのかもしれない。少なくとも、あの頃の自分には遠く及ばない程度には落ちぶれているというのが今のエルクの自己評価であったのだが、そんなエルクの心の声が聞こえていなかったことはアーサーにとっては幸いであったのかもしれない。


「人間なら昔は凄かったんだぜってのはアリっちゃアリかもしれないが……。アンタ、エルフじゃねぇか。だったら加齢による衰えなんてまだ当分、先の話なんじゃねぇのか?」


 それは、この世界での高ランク冒険者や伝説級の実力者の大半が亜人種であることの理由そのものでもあったのだろう。人間が、種族としての寿命の縛りから、ほんの数十年程度しかベストな状態を維持できないのと対照的に、亜人の剣士や魔法使いは最盛期が何百年から下手をすると千年単位で続く事になるのだ。そして、その間に延々と培われ、積み上げられていく事になる経験情報の絶望的な蓄積差に至っては、もう逆立ちしても歯がたたないレベルにならざるえなかったのだろう。……もっとも、それは絶え間なく訓練し続けていたならという条件付きの話である。それこそ、ずっと現役だった場合などの話であったのだが。


「長らく訓練をサボっていたツケというものは、そう簡単には取り戻せませんよ」

「ちょっとくらいサボったからって……」

「残念ながら、数十年単位で剣を握らない生活をしていたものでして」


 つまり、久しぶりすぎてイマイチ剣が手に馴染んでない程にダメダメな状態だと。そう、仮にアーサーが首尾よく魔剣を手に入れてリベンジを挑んできたとしても恐らくは、ご期待にはそえないでしょうと。そう予防線を張ったつもりのエルクであったのだが、その言葉はかえってアーサーを燃え上がらせただけだった。


「つまりってーと、何か……。剣の振り方すら忘れかけてたような半ボケ状態の剣聖相手に、俺は必死になってたし、そんなモウロクジジイを相手に余裕で競り負けた上に、無様にも剣を折られたってーのか?」


 まあ、単純に考えれば、そういう事になるのだろう。ゴーレムを数体斬って多少は勘が戻っていたかもしれないが、基本的に相手を切った時の感触など違和感が抜けていなかったせいで、事ある事に相手を斬った後などに刀身の状態をつぶさにチェックしていたエルクである。数十年単位のブランクは常識はずれの寿命を誇る反則的存在な亜人の剣聖様とはいっても、流石にキツかったらしい。


「……クックック。ジョートーだよ。やっぱ剣を極めたヤツってのは、それくらいぶっとんでないといけねぇよなぁ。……まぁ、いいさ。今にみてろよ。……今度やるときには、嫌でもマジにならざるえない状態にまで追い込んでやるからな! 覚えてろ、このクソエルフ!」


 そう言い放つと、アーサーは自分の足元にへたりこんでいた仲間達を置き去りにしてズンズンと一人で出て行ってしまっていた。そんな我が道を一人で突き進む無謀印が背中に輝いてるように見えるアーサーのことを、まだ腰がへろへろの状態でありながらも、未だフラフラしながらではあったのだが、危なげしかない足取りで三人が半泣きの状態になりながら追いかけていく。「アーサーさま~! まってください~!」だの「コラー! 私達をおいていくなー! この馬鹿ー!」だの「我が君! お待ちください!」だの、大変賑やかな出会いであり、別れではあったのだが……。


 ──人族(ひとぞく)の“勇者”様、ですか。久しぶりに聞いた肩書きですね。


 そんなやかましいレベルに賑やかで、ただひたすらに物騒で、限りなくハタ迷惑なだけの集団ではあったのだが、そこで口にされた肩書きは聞き捨てならない物が含まれていたのだ。それは勇者という名の称号だった。

 そもそもの大前提として同じ肩書きをもつ者同士、例えば同じ剣聖と呼ばれるランクの剣士であったとしても、ほぼ間違いなく人間では亜人の剣聖には勝てないとされている。なぜなら、寿命の長さの差からくる鍛錬や経験に費やせる時間には、埋め様のない大きな差が横たわっていたからだった。

 単純な例え話として、一週間しか訓練してない剣士と十年程度みっちりと鍛錬を積んだ剣士ではどちらかが強いと思うかという話であり、戦うまでもなく最初から勝負にならないという程度の話でしかなく、それくらい寿命差からくる実力差というものは大きかったのだ。

 だからこそ、人間は長らく亜人種に支配されてきたのだろう。亜人種の頂点に立っていた絶対的強者であり支配者階級種でもあった魔族が頂点に君臨していたのだ。そんな社会において最下層、被支配層、カーストの最底辺の存在として生きることしか許されていなかった。それくらい能力差、実力差、戦力差があったということなのだ。強いて言えば、単純な繁殖力の差で虐げられている立場にありながらも、それでも当時から数の上では勝っていたのだが、逆に言えばそこくらいしか勝っていなかったという言い方も出来るのかもしれない。


「そんな絶望的な状況をひっくり返した奇跡の存在。それが人族の伝承に残る“勇者”と呼ばれていた存在だったと彼らは主張しています。……まあ、彼らの社会では革命を起こした側が、自分達の旗頭になった人を英雄視するというのは、さほど珍しい事ではないそうですからね」


 勇者だからこそ絶望的状況をひっくり返せたのか、それとも絶望的状況をひっくり返したからこその勇者だったのか。そんな鶏が先か卵が先かにも似た話にしか聞こえなかったのかもしれない。そして、こういう場合には、往々にして結果から要因を逆算していって、何が成功の原因であったのかを探って、その立役者となっていた人物を特別な称号で呼ぶものなのだろう。だからこそ、その人物は特別な称号で呼ばれているのだと、そうエルクは結論づけていた。


「魔王を討ち取った勇者シャルロットですね」


 そんなジェシカの答えにエルクは小さく首をかしげていた。


「シャルロット……? 人族の勇者とは、そんな名前だったのですか」

「え? エルリックさんは、シャルロットのことを知らないんですか?」

「ええ。まあ……。残念ながら、知りませんでした。……ただ、最近、人族の間で魔王が死んだのは、自分達の勇者が倒したからだなどという『物語』がもてはやされていて、しかも、その物語に出てくる勇者が小さな女の子だなどと聞いて、随分と妙な物語が人族の中では流行っているのだなと、少なからず不思議には思っていたのですが……」


 そういった事情があったからこそ、ジェシカがおみやげとして買った勇者と魔王の物語で語られていた勇者の名前にクロスも聞き覚えなかったのだろう。そして、長く生きているエルクが、そういった出来事があったことを知らなかった……。人間が自分達の勇者が倒したと主張している魔王のことを『倒された』ではなく『死んだ』と表現している時点で、それは自然死であったという証拠のようなものでもあったのかもしれない。


「……勇者って、もしかして実在してなかったり?」

「そこまではなんとも……。人魔大戦の中で、人間軍の中で目覚ましい活躍をした人が居たかもしれませんし……。その人が活躍したから魔族に勝てたというのも、あるいは本当のことかもしれませんし……」


 もしかすると、その人物がシャルロットという名前の女性だったのかもしれない。だが、少なくとも魔王を人間が倒したという話は、ヨタ話レベルの噂話ですら聞いたことがなかったし、そもそもの問題として人間の子供が勝てるほど魔王は弱くはなかっただろうと思うのだ。あるいは死にかけて息を引き取る瞬間の魔王に人間の子供がとどめを刺した程度の可能性なら若干程度にはあるのかもしれない。その程度にしか信憑性がない話であったのだろう。


 ──まあ、平たく言っちまえば、ただの酔っぱらいの戯言。あるいは妄想だろうなぁ。


 そう親友は『出来の悪い創作物』と一言で斬って捨てた物語であったが、いくら妄想レベルの物語であったとしても子供の夢を壊すことはしたくなかったのかもしれない。しかし、だからといって、ありもしなかった妄想を事実として認める訳にもいかず……。だからこそ、エルクの言葉もどこか歯切れが悪かったのかもしれない。


「……ただ、魔王が誰かに倒されたという話は聞いたことがありません。それと、魔王は老いていたのでしょうが、それでも魔王は魔王。つまり、最強の魔族です。人間の子供……。しかも、女の子がどうにかできるような存在ではないのではないか……。そう、考えざる得ないとしか私には言えませんね」


 そう完全には否定はしなかったが、色々とおかしいと思いませんかと問題提起してみたのかもしれない。それを聞いたジェシカは小さく眉をしかめながら俯いていた。


「そう言われてみればたしかに……」


 そんなジェシカの夢を壊すような話しをしたくはなかったのだろうが、それでもしなければならなかったのは先程アーサーが「自分は勇者の末裔だ」と名乗ったからなのだろう。


「では、さきほどのアーサーさんは……」

「恐らくは、そうでしょう。彼らの主張を受け入れるなら、彼は人族の伝説の英雄、勇者シャルロットの末裔。当代の勇者を名乗る存在という事になるのでしょうね」


 確かに、年齢の割りには良い腕でしたし、装備の方もやけに物々しい代物でしたが……。そう思い返していたエルクであったが、その口元は面白くも無さそうにへの字に曲がってしまっていた。


「……まあ、仮に“アレ”の血筋が本物で、勇者の末裔というのも本当だったのだとしても、あんな腐った性根ではロクな結末は待っていないでしょう。あの調子で自分勝手に好き勝手やっていれば、待っているのは自ずと自滅の未来だけです」


 確かに年齢の割には腕は立つようだったが、すくなくとも心は未熟以下。論外レベルの不心得者だ。そう斬って捨てた所をみるに、エルクはいきなり斬りかかってこられたことで相当に腹を立てているらしかった。


「いくら攻撃的になっているとはいえ、やって良い事と悪い事があります」


 そんなエルクの言葉で、迷宮の闇には人の心をささくれ立たせるといった性質があることを思い出したのかもしれない。クロスは何かに気がついたように尋ねていた。


「迷宮の闇は魔物の心にも影響を与えているのでしょうか」

「それは多分、あると思います。私の経験上、地下で出会った魔物たちは総じて好戦的でしたし、凶暴性も地上の魔物の比ではないと感じます」


 それこそ、地上であれば数で負けている等の理由から勝ち目が薄いと見るや、多くの魔物達は襲い掛かってきたりせず遠巻きに周囲をうろつきながら、こちらが弱った姿を晒すのを待ったり、そのまま背を向けて逃げて行ったりといった事も多いのだが……。大迷宮を徘徊している魔物と遭遇した場合には、例え自分達が圧倒的に不利な状況であったとしても、決して逃げたりせずに目を血走らせて襲い掛かってきたりするのだ。

 酷い時には殺されるのが分かっているような状況でさえ、こちらに傷を負わすことが出来れば自分は殺されても構わないといった玉砕戦法同然な襲いかかり方をしたりすることもあるのだとか……。それはまるで地上で生きている者に対する恨みや憎しみをあらわにしているような表情であり、態度であり……。そんな頭の線が何本か吹き飛んでるような化け物どもと延々と命がけで戦い、負の感情や悪意をぶつけられていれば心穏やかでは居られなくなって当たり前といった側面もあったのかもしれない。


 ──ここの“全て”が侵入者を狂わせる。そう言われているのも分かる気がします。


 視界を埋め尽くす闇と、そこから感じる原初の恐怖。本能からくる恐れと、その先に待ち構える血なまぐさい狂気にまみれた戦いへの忌避感と恐怖心。広い空間のはずなのに全方位から壁が押し寄せてきているような。そんな常時感じさせられている奇妙な圧迫感と息苦しさ。そういった環境的な要因と、そんな場所を住処とする魔物たちから向けられる狂気と憎悪。それらに引き寄せられるかのようにして、侵入者は感化を引き起こしてしまうのかもしれない。周囲の魔物たちと同じように、ただ本能のままに叫び、吠え、憎しみ、笑い、そしてただ己の内側から溢れだす殺意と憎悪に突き動かされるままに。……ただ、目の前に立つ己の“敵”とみなした存在を殺そうとしてしまうのだ。それが時として魔物でない場合もあったりするものなのだろう。先ほどのアーサーのように。ただ目の前に倒すべき敵を見つけてしまった時のように。……あまり難しく考えないままに、その手の剣を振るってしまっていたのだろう。


「……ここは人の理性を削られる。……恐ろしい場所です。……本当に」


 そんな理性を削られ続けた地下探索と戦いの果てに、伝説級の剣聖と出会ってしまったから……。しかも、こんな入口から入ってすぐといった場所であったなら、どんな結果になったとしてもフォローも難しくないだろうと思えてしまったから……。だから我慢できずに後先考えない行動に……。あのように一方的に戦いを吹っかけてしまったのだろう。つまりは、そういった事情があったのではないか……。そうエルクは先程のアーサーの蛮行を分析しているらしかった。


「……そんなに凶暴性が増してしまうんですか」


 地上から下まで降りて探索を行い、それを切り上げて、また上まで上がってきた。そんな道程程度でさえ、これほど攻撃性が増してしまうのだとするならば……。


「常時地下に居るような魔物たちは、それこそ……」

「ええ。攻撃性と凶暴性の塊と化してしまっているでしょう」


 だからこそ、大迷宮の敵はこれほど凶悪だとされているのかもしれない。


「あれ? でも、さっきの魔物たち、あの人達から逃げてませんでした?」

「コボルト達は嫌光性……。光を嫌う性質のある、本来ならば洞窟や地下空間で生活する夜行性の生き物ですから」


 それを聞いて何故逃げ出したのか理解していたのかもしれない。


「敵をみたら襲い掛かるというのも本能的な行動であるのだとすると、光を嫌って逃げ出すのもあるいは本能的な行動だったのかも知れませんね。それに、余りにも力の差が大きすぎたりした場合には逃走本能の方が勝る場合もあるのでしょうし……」


 そういった性質を利用する意味でも夜目(ナイトアイ)の種族的特性のお陰で、闇の中でも目が見えるのに、それでもあえて光を灯して歩いたりするのには、ちゃんと理由が存在したということだったのかもしれない。


「でも、そうなると魔物同士が同士討ちしないのが不思議に感じますね」

「まあ、彼らは良くも悪くも普通の生き物とは色々と違いますからね……」


 その一番の違いは、魔力を吸収することで肉体を維持しているという点なのだろう。多くの魔物にとって『他者を捕食する行動』とは血肉を作り、体を維持してくための必須の行為となるのだが、魔物にとっては自らの肉体を維持するための魔力の補充といった意味合いしかなく……。結果として、魔物は捕食行動をとる必要がなくなってしまっていたのだろう。


「無論、我々のような侵入者と戦って、体内の魔力がすり減った状態なら……。という、ちょっとレアな但し書きが必要にはなるのですが、そういった場合には、その魔物も人間と同じように他者……。この場合には魔物となるのでしょうが、そういった生き物を捕食して、その体内の魔石から減少した魔力を補充したりするのでしょうが……」


 なかなか、これまでは、そういった姿にお目にかかってはいなかったのだが……。


「だから、そんなに同士討ちは起きないということですか」

「そうですね。そういう意味では、これだけの数と密度の魔物の群れが仲良く対侵入者といった目的のもとに統一された行動をとれている最大の理由なのかもしれませんね」


 地下を流れて世界を循環している大地の魔力。その魔力が渦を巻いて、魔力溜まりと呼ばれる場所を作り出し、その地下から吹き上げてくる膨大な魔力の流れが地下空洞を作り出し、そこに高い密度で魔力の充満させて。長い時間をかけて魔力を結晶化させた魔石を生み出すに至り、その魔石に血肉を与える結果を呼んで魔物を生み出し、ただの地下空洞を地下迷宮足らしめる原因となった物。それら全ての要因であり原因となったのが大地の魔力であり、それらが存在してくれるからこそ人々は魔力と魔法の恩恵を得てもいたのかもしれない。


「ここに、これほどの迷宮が出来上がるのが必然であったのだとすると……」


 大迷宮の最下層には、かつてノーザンクロスの地において大陸を支配していたとされている魔族達の生き残りが封じられていて、その場所に蓋をして封印するかのような形で、この地下の大迷宮が広がっているとも言われているのだ。そんな奈落の底に広がる忌まわしき魔族の街、コキュートスと名付けられた場所に辿り着けるような力を持つ冒険者が何時の日か現れる日。それが訪れた時にこそ……。その時が、本当の意味で魔族が地上から姿を消す日となるのか。あるいは魔族を再び地上に解き放つ闇の救世主となるのか……。


 ──王を失い、仲間を失い、地上に居場所すらも失くして嘆き悲しんでいた。そんな彼らの姿を哀れんだ“誰か”が最後のチャンスを残しておいたのかもしれない。……自らの考えだけではなく、地上に住む者達に最後の判断を委ねる形で……。


 自分達は、もしかすると最後の決断を委ねられているのかもしれない。そんな妄想じみた考えに思い至ったエルクは「そんな馬鹿な」と自らの考えに苦笑を浮かべると、迷宮の奥深く……。その闇の先に今も生き続けているのかもしれないかつての支配者達に背を向けると、光に溢れた地上へと続く道に足を向けるのだった。



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