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クロスロード物語  作者: 雪之丞
設定資料集
2/114

0-1.人物リスト


 続けて、人物リストの抜き出し版も用意しました。

 ※今後も随時、内容は書き足していくことになります。




●クロス【人物名】


 魔族の血を濃く受け継いだらしい外見をした魔族系の亜人(魔人)で、この話の主人公。

 極めて優秀な腕を持つ治療師であり、若くして二級治療師の資格を得たために、いずれは死者蘇生の大魔法を修め、一級治療師の資格をもつ司祭へと昇格して、何処かの教会を任されることになるだろう事を周囲から期待されている。

 色々後ろ暗い過去を抱えているせいか、その性格はかなりの堅物で自虐的。

 見た目は身長130㎝程度しかない十歳くらいの子供にしか見えない魔族の魅惑全開で見目麗しい美少年なのだが、その中身は18歳と、なかなかに外見詐欺な人物である。




●クロウ【人物名】


 こちらも魔族の血を濃く受け継いだらしい外見をした魔族系の亜人(魔人)らしき人物で、異常に紛らわしい名前の持ち主なのだがクロスとは全くの別人である。

 脳天気で軽い言動の目立つ人物だが、記憶喪失を患っているらしく、過去の記録などが一切が不明。そのため冒険者としてはZランクに固定されている。

 名前同様、見た目もクロスによく似た特徴を備えた魔族の魅惑全開で見目麗しい人物なのだが、身長は150㎝程度とクロスよりも頭ひとつ分くらい大きく、その外見は12歳くらいの子供に見えるのだが、中身はおそらくは20歳前後と、こちらもやっぱり外見詐欺なのであろうと思われる。




●アーノルド【人物名】


 クロスがこの街で初めて出会った人物で、それ以来色々と面倒を見てくれている。

 冒険者ギルドにおいては古株で重鎮の一人であり、ギルドマスターからの信任も厚く、新人教育係に任命されており、冒険者としてはド新人(しろうと)だが色々と期待値も大きい有望株なクロスのことを色々と気にかけているようだ。

 年齢が近い上に同種族と思われるクロウとクロスでペアを組ませようとする事が多く、そんな二人によく食事をおごらされている。(特にクロウにタカられている模様)

 ギルドのランキングはCランクで熟練者(ベテラン)として周囲から扱われている。種族は人間で身長は180㎝程度。筋肉質な痩せ型で、年齢は見た目通りの三十路男。ただし、独身。口は悪いが面倒見は良いといった、なかなかの好人物で顔の作りも悪くないはずなのに、なぜ未だに独り身であるのかは謎である。




●エルク【人物名】


 クロスが所属しているクロスロード東区にあるヘレネ教会を管理している司祭。

 齢八十を軽く超えているのであろう長寿な黒エルフで、褐色の肌に長い耳、背中まで長く伸ばされた銀色の髪といった容姿をしており、総じて美形の多い種族によるものなのかえらく若く見える整った容姿に加えて、身長は160㎝程度と、見ようによっては女にも見間違わんばかりな細身の男性である。

 そのお陰でクロスと並ぶと画面の背景に薔薇が浮かぶ事になる。(花とゆめ的な意味で)

 クロスロードに住み始めて五十年近くが経過しているらしいが、司祭になる前はアーノルドと組んで冒険していた時期があるらしく、その当時には相棒(バディ)などと呼ばれていた。

 クロスの上司として、色々と危なかしく見えるクロスのことを気にかけている。




●エルリック【人物名】


 かつて大陸で最強とまで呼ばれていた剣の使い手で、王都のヘレネ教会が誇る最強の聖堂騎士であり、未だに冒険者ランクAの最上位に位置している歴代最強の冒険者である。天空竜から贈られて以来、銀の仮面を愛用しており、それにちなむ形で『銀の剣聖』の二つ名で呼ばれている。後に、略称である“銀剣”の方が有名になってしまうが、本人がその二つ名を自ら名乗ったことはついに最後までなかったとされている。

 そんな最強の名を維持したまま、ある日突然姿をくらまして、長らく行方が分からなくなっていたのだが、最近になってクロスロードに戻ってきて再び姿を目撃されていた。そんな久方ぶりに戻ってきて早々に、強いとみれば誰彼かまわず喧嘩を売るような素行の悪さの方が悪名として広まっていた自称勇者様に喧嘩を売られながらも、そんな馬鹿な若造の伸びきっていた鼻っ柱を剣ごと叩き折って撃退してみせるなど、まだまだ腕の方は衰えていないようだ。


 ◯剣聖【称号名】


 いわゆる『剣の道の聖人』の略であり、その意味としては“剣を極めし者”といった内容になる。平たく言ってしまえば剣を修めた者達の最上位者格を意味する称号であり、そんな達人たちの頂点に立つ存在である。大陸でも剣聖の二つ名を持つ使い手は稀だとされており、その多くは伝説級の剣士であり、単体で巨人や竜すらも下すとされている程の規格外生物ばかりである。そんな限界を突き抜けた先に到達するには並大抵の努力や訓練では事足りないということなのか、人間種の剣聖は極めて少なく、殆どの場合には亜人の反則じみた寿命の長さに裏打ちされた桁外れの戦闘経験の積み上げによってのみ、剣聖と呼ばれるほどの至高の高みにまで登り詰める事が可能になるとされている。


 ◯銀鱗の仮面【アイテム名】


 バベルの頂上に住むとされる神の御使こと天空竜から贈られた装備品で、属性を問わず魔法に対する強い耐性を与えてくれるとされる伝説級のマジックアイテム。

 名前から想像がつくかもしれないが、エルクの事を気に入ったシルバードラゴンが、自らの鱗から生み出した一品物のマジックアイテムであり、装着者に、あらゆる属性の魔法に対する強い耐性を与えるとされている。

 特に心を攻撃する系統の魔法にはシャットアウト同然の極めて高い耐性を与えてくれる装備品で、エルクにしか装着時に効果を発揮しない等、マジックアイテムとしては特定の個人専用品(ユニークアイテム)の特徴を備えている。


 ◯月光の魔剣【アイテム名】


 三日月、クレッセントの名で知られているエルクの愛剣で、強い魔力を秘めたまるでガラス細工のような透き通った半透明の刃をもつ事が特徴的な一級品の魔剣であり、緩やかに湾曲したシミターにも似た形状の薄い刃を持つ片刃の長剣である。

 その形状からエルクの得意な抜き打ち斬りに最も適した武器であると思われるのだが、通常のシミターのような刃の厚みはもたず、非常に頑丈な作りの割りには、やけに刀身の厚みが薄く軽い事などから、本当に月の光を精錬して刃を創りだした剣なのではないかとまで言われている。

 そんな特徴のせいか通常の長剣よりも遥かに軽く、種族的特徴としての小柄で力が若干弱めな点を見事にフォローしてくれている特徴の数々を備えた、まさに理想の武器であったせいか、引退を决意した時にも手放す事はなく、ずっと手入れを怠る事もなく手元に置き続けていたらしい。エルク本人は、この剣のことをバディ同然の相棒とみなしており、あるいはバディよりも大事にしているのかもしれない。


 ◯白銀の重鎧【アイテム名】


 クレッセントを創りだしたのと同じ作者の品らしく、読めないまでも同じ銘らしき名が刻まれている。

 その職人は見た目に拘る人物でもあったらしく、通常の重鎧よりも遥かに軽く、そして美しい特徴を備えた白銀の輝きをもつ鎧となっている。

 この鎧は4大元素系の魔法攻撃に対して強い魔力耐性を秘めており、元素系の攻撃魔法から着用者を守る魔術式が内側に刻まれている。鎧としての性能も一級品であり、重量軽減、強度強化、物理防御力強化、魔法防御力強化などの魔法が込められているのが確認されている。

 あるいは、こういった装備品を身に着けていたからこそエルクは天空竜に気に入られれたのかもしれない。




●エドワーズ【人物名】


 エルクの知り合いの薬師(やくし)で、クロスロードの東区に医院を開いている。略称のエドの方の名前で呼ばれる事の方が多いが、それは本人の希望でもある。

 強度のストレスから体調を崩したクロスの主治医となり、色々と薬を処方したりアドバイスをしたりすることになる。冒険者ギルドに薬草収集を依頼している依頼主でもあり、東区の冒険者ギルド所属者は、エドの処方した傷薬や毒消し草を手に日々を過ごしていたり、迷宮や塔にもぐる日々を過ごしている。

 薄い髪に団子鼻アゴまで覆い尽くした髭に樽のような丸い体形と、まるでドワーフのような体形をした初老の爺さんであるが、これでも一応は人間である。

 美形(イケメン)しかいない話ではないのだと証明してくれる最後の良心。


 ◯薬師【職業名】


 ケガの治療などは教会に併設された治療院で十分に行えるのだが、病気の治療となると治療魔法では効果が殆どないため、薬師の出番となる。症状を診断し、病状に合わせた薬を処方するのが主な役目となるのだが、患者の多くが治療師と薬師の役割の違いを把握出来ていない場合が多く、互いに紹介状を書いて患者を行き来させるケースも多い。そのため、本作のエドの診察のように、内蔵の疾患の治療に治療師の手を借りるケースも多く、複雑な事情のある患者の治療の場合には、薬師は司祭と二人三脚で対処に当たるケースも珍しくない。




●自称クロスのパパ【人物名?】


 正体不明の謎の人物。真っ当な生き物でないことだけは確かなのだが、本人曰く魔族なのだそうで、クロスロードにやってきたおもちゃ(クロス)を見つけて以来、事ある事におちょくったり弄んだりして遊んでいるらしい。被害者(こども)にとっては最大級の頭痛の原因。

 作者にとっても一番の悩みの種な人物であるので、このシリーズがなろうから消えたら主にこの人のせいだと思っといて下さい……。




●クランク【人物名】

 クロスロードの西区にあるクランク商会の会頭。ジェシカの父で、冒険者ギルドに自分の娘の買い物のお供という奇妙な依頼を出した人物。昔は色々と威勢が良く喧嘩っぱやかったらしいのだが、妻を亡くしてからはすっかり丸くなったと噂されている。




●ジェシカ【人物名】

 クランクの一人娘で奇妙な依頼を通じてクロスと知り合う事になる。虚弱体質にも関わらず元気印な一六歳の女の子で、夢はお菓子職人になる事と公言している。冒険者になって世界各地を旅する生活に憧れを抱いていて、そんな世界で生きる強く逞しい自分というIFの世界を想像しては色々と思いを馳せているようだ。ギルドへの依頼によってクロスと知り合う事になる。この物語において、ある意味キーパーソンとなりえるだろう人物である。




●ミレディ【人物名】

 本名を名乗ることを嫌っており、自らのことをミレディの名で呼ばせている謎の人物。ピンク色の服をこよなく愛す小柄な人物で、見た目は身長120㎝程度しかない10才程度の小さな子供にしか見えないだろう女性で、黙って澄ましていれば深窓のお嬢様な雰囲気漂う美少女なのだが、その顔に浮かふてぶてしい表情と、口を開けば飛び出してくる皮肉にまみれた言葉、さらに言えば独特な口調の言葉使いなど、色々と残念で明らかに年齢詐欺な怪しさマックスの怪人物(ロリババア)である。




●ケティ【人物名】

 ミレディを主として仕えている白い髪に無表情で動作が色々と不自然なのが特徴的な専属のメイドだが、ミレディ本人に言わせれば護衛兼監視役兼雑用係な能面女。身長は180㎝を軽く超えている男並みに大柄な女なのだが、体付きは全体的に細めで肉が薄いといった印象を受ける色々と痩身(フラット)なまな板的人物である。そんな、いわゆるモデル体型な美人であるのだが、その人形じみた無表情な顔と冷たい雰囲気が他人の興味を弾き返してしまっている。

 いつも肩から下げている小ぶりなショルダーバッグは謎のマジックアイテムらしく、何でも入るし何でも入っているよな四次元ポケット的な超便利アイテムとなってしまっており、アイテムボックス代わりにミレディに連れ歩かれている感がある。




●アーサー【人物名】

 ウェストエンド出身の剣士で最近売り出し中の冒険者。寿命などの問題から人間としては数が少ないAランク超えの一流冒険者である。かつて魔王クリムゾンアイを討ち取り、魔族の都を責め滅ぼしたとされている勇者シャルロットの末裔であり後継者を自称しており、祖先同様に『勇者』の称号を得るべく旅しているらしい。王都には伝説の魔剣『エクセリオン』の手がかりを求めて訪れていて、大迷宮の地下深くに潜むとされる魔竜の巣に、それらしい武器が眠っているという情報を手にしたことで、仲間とともに大迷宮に潜る日々を過ごしていたのだが、そこでたまたま遭遇してしまった生きた伝説である剣聖様に喧嘩を売ってしまった事で、順風満帆だったはずの人生に大きな陰りが差し始める。


 ◯勇者【称号名】


 人間種の中で語り継がれる伝説の存在であり、かつて大陸を支配していた強大な力を誇る魔族の支配から逃れ、亜人種の下に置かれていた地位を打破すべく人間種が全ての亜人種に戦いを挑んだ人魔大戦の中で突如として表れ、戦争を勝利に導いたほか、魔王すらも倒して魔族の街ノーザンクロスを攻め落とし、ついには地上の魔族を残らず討ち滅ぼしたとされている伝説的存在である。

 その活躍は余りにも伝説的過ぎて、つい最近まで誰も存在すら知らなかったという曰くがありまくりな謎に満ちた創作的存在でもある。人族にとっては誇りであり実在を疑いたくない存在なのかもしれないが、冷静な目で見た時には多くの亜人達が口にする通り、かなり存在そのものが怪しいと言わざる得ないのだろう。



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