復讐
7時に家を出る。行き先はフロルラ大塩湖。成人式(小学校卒業が対象)の会場だ。
王弟たるわが憎き父が、スピーチをしている。
着いたのは8時50分
後十分で、私の待ち望む時間だ。
湖の後ろに見える時計台を見ながら
気持ちを落ち着け時間が来るのを待つ。
後10分
・・・・・・・・・・。
後5分
・・・・・・・・・・。
後1分
・・・・・・・・・・。
来た!!!!!!!!!!!!!!!!
ごぉぉおおおおおおおおおおおおごごごぉお
ごごおおおおおおおおおおおおおおおおお
ごごごごごおおおおおおおおおおお
ごごごごごごぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおお
と、滝のような水がフロルラ大塩湖に雪崩れ込む。
ぐわああああああああああああああああああああああ
ごごおおおおおおおおおおおおおお
と大きな音をたて、湖があふれる。
湖の真ん中にあるこの広場が水に沈み始める。
私にも水が掛かり人魚化する。
必死に、泳ぎ、一般人を助ける。人を捕まえては、時計台の上に連れて行く。
ここに、来ている人は抽選であたった100人。
心の中で人数を数えながら、人を助ける。
(これで100人!)
最後の一人を助ける。
そして、王弟のところに向かう。
そこには、王弟と護衛の騎士が5人いた。
父は、水の中でもはっきり音が聞こえるという水の民の私に向かって
『私を助けろ』と口から泡を出し叫ぶ。
私は大きくうなずき、
護衛の騎士の手をつかみ時計台に連れて行った。
そして身を翻し
父のところに行き手を掴み、
近くの二階建ての水質管理場の屋根の上に連れて行った。
意識を失いかけている父に気道を確保せず、鼻をつまみ、口を閉じさせ、その上にハンカチをおき人工呼吸をしているふりをする。
すごく苦しそうだ。
鼻をつまむ手を離し口を開ける。
そして、父の口の中に水蒸気から水を作る。そして、いきなり気道を確保する。
こぽこぽこぽと水が、肺に流れていく音がする。
そして、また人工呼吸もどきをする。
だんだん、だんだん、冷たくなる。
そして、5分後、騎士の人たちが来て、私の代わりに人工呼吸とか心臓マッサージをした。
それから、2,3分後医者が来て、
「死んでいます。」
といった。
その声に、私の目から大量の涙が流れ出した。




