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          1 休戦

 マリエールは独立のため戦っている。強敵と出会った。一進一退の攻防の中、剣がポキンと折れ、性も根も尽き果てた。

            1  休戦


 激しい攻防の連続だった。敵陣に突っ込む同時に強敵が現れた。正面からの攻撃と思えば流れようなフェイントで胴を打つ。

「競技でないぜ、実戦だ。」

叫んだところでせん無いことだ知りつつ、

「正々堂々なんてクソ食らえだ。」

マリエール得意の五段切り、突きと蹴りを混えたマリエール必殺の秘密兵器。確実に仕留めた思ったに男に抱きかかえられている。屈辱だ。

「さぁ、殺せ。」

男は丁寧にマリエールを地面に下ろす。男は、

「幼い女児は昼寝でもしてろ。」

マリエールは怒り心頭だ。

「覚悟しろ。」

そこからは連続技だ。とにかく手を出し続ける。蹴り、肘打ち、急所狙い。あらゆる卑怯な戦法をやり抜いた。

 マリエールの掲げたのは、自由への旗。独立のために立ち上がった。憎っくき敵国王の首根っこをへし折るために。

「俺はこんなところで敗けるわけにはいかん。」

何時間続いたろうか。剣はポキンと折れた。性も根も尽き果てた。

「好きにしろ。」

男はタオルを投げて寄越した。

「顔だけでもふけ。泥塗れだぞ。今日はもう遅い。仲間の所へ帰れ。」

男は立ち去った。

 マリエールが旗上げして早2年、マリエール一派も力をつけ、マリエール自身も強くなった。女子どもを守り治安も維持した。今日は幹部会議だ。

「今日は幹部会議だ。敵の拠点を虱潰しにここまできたが、いよいよ王都だ。我々は傀儡政権など一切認めない。我々は政権を奪って憎っくき東の国を滅ぼす迄は諦めない。明日には王宮に攻め込む。皆の者覚悟はいいか。」

マリエールの戦法は女子どもを守りながら治安を維持しつつ、兵を進めるので兵の進行が遅れがちだ。その代わり一度掴んだ土地は堅牢そのものだ。

 翌日傀儡政権が治める王都に攻め込む日だ。狙いは王宮のみだ。マリエールの旗にはMとFのマークが入っている。マリエールのMと自由つまりフリーのFのだ。猛然と王宮に押し寄せる。マリエールも先頭切って走りだす。自国民はできれば殺したくない。しかし目的のためには手段は選べない。到着したのは王室。

「お前が、偽国王か。その首叩き切る。」

剣を合わせた時、2年前の男だと判った。懐かしさが込み上げる一方で、命が狙われていると判った。鋭い剣さばきには変わりはないが殺気がこもっている。圧倒的な力の差感じる何撃目かに剣を持つ腕がバサリと飛んだ。

「痛! 畜生。」

男はマリエールの出血する腕を布で覆った。男は言った。

「休戦だね。」

マリエールは、敗戦の間違いだろうと思った。

 数時間経ったろうか。真新しいベットにマリエールは横たわっていた。真新しいネグリジェを着て。右腕は欠損したままだ。間もなく男がやって来た。

「気分はどうかね。まぁ良くはないだろうね。取り敢えず右腕を治すよ。ハイフィール。右腕は治ったようだね。次は記憶を取り戻そう。ロイヤルフィール。」

いきなり前世の記憶が蘇った。マリエールは転生者だったのだ。転生特典も沢山ある事が判った。マリエールはふと思った。

「あなた何者。」

「俺、ルイス。」

なんか、軽い奴。

 2年の月日経ち、ついに王都に侵攻する。狙い王宮傀儡政権、出会った国王が、2年前の男、右腕を切り落とされて休戦と言われた。

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