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星降る森の守り手

作者: 加藤 すみれ

深い森の奥、誰も近づかない場所に、ひっそりとした村があった。

その村の周囲には、夜になると星が落ちてくる不思議な森が広がっている。村人たちはその森を恐れ、「星降る森」と呼んで近づかないようにしていた。


だが、森の中には一人の少女がいた。名はリリナ。金色の髪に、夜空のように深い青の瞳を持つ。

リリナは幼いころから森と話すことができた。木々のささやき、風の声、森に住む生き物たちの小さな声まで、彼女には全て理解できたのだ。


「リリナ、今日も森が泣いているよ」

そう、リリナは一人で森の奥深くへ足を運ぶ。そこには、光を失った小さな妖精がいた。羽がぼろぼろで、泣きじゃくる姿はまるで、世界の希望が消えかけているかのようだった。


「大丈夫、私が助ける」

リリナは手を差し伸べると、妖精は小さな手を握った。すると森全体に温かい光が広がり、弱っていた花々が再び咲き始めた。



リリナには使命があった。森の精霊たちを守り、森を荒らす闇の力から星の光を守ること。

ある夜、森に黒い影が忍び寄る。黒い翼を持つ魔物、闇の使者だった。森の生き物たちは恐れ、森は悲鳴を上げる。


リリナは勇気を振り絞り、闇の使者に立ち向かった。

「ここから先は通さない!」

彼女の手から光が生まれ、魔物を包み込む。その光は森の力と一体となり、闇を押し返した。魔物は叫び声を上げ、夜空に溶けるように消えていった。


森は静けさを取り戻す。夜空には、無数の星が輝き始めた。



翌朝、リリナの勇気は村にも伝わった。村人たちは彼女を恐れず、森の守り手として尊敬するようになる。

「リリナ、森を守ってくれてありがとう」

小さな子どもたちが笑顔で駆け寄ってくる。リリナは少し照れながらも、心の奥が温かくなるのを感じた。


森の精霊たちは、リリナのもとに集まり、輝く光の輪を作る。リリナはその中で、小さくうなずいた。

「これからもずっと、森を守る」


星降る森は、今日も静かに光を降らせている。森を愛する少女と、森の仲間たちの物語は、まだ始まったばかりだ。

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